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イギリスから学ぶ【個を伸ばす教育】

イギリスの教育ってどんなもの?

イギリスの教育制度の概要を少し調べれば、《個人に力を付けることが目的とされた教育制度》であることが分かります。個々の違いを尊重し、自我を大切に育てることを教育に盛り込んでいるのです。だからこそ、イギリス人は自分で考えて道を切り開く強さを持っている。日本の教育と正反対の性格を持っているため、自分がいずれ親になるに当たって学ぶべきことが多くあると感じるのです。
 例として、イギリスでは複数の選択肢を子供に与えて選ばせ、自分のやりたいことを自然と模索させます。クラブ活動や科目数も多く、その中から自分のやりたいことを見つけることができるのが一般的。
 更にイギリスでは幼稚園のうちから、与えられたテーマについて調べ発表するといった『アウトプット主体』の教育が始まります。早い段階から単なる丸暗記ではなく、自らで理解したことを説明する能力が求められる場面が多い。このことから、徹底的に人間社会で生き抜いていく力をつけさせていくのがイギリスの教育なのです。
 また、イギリスでは子供が小さな頃から愛国教育を積極的に行っている。毎年11月には戦没者追悼記念日を幼稚園でも行い、《戦争も自分たちの国を作った歴史の1つ》という考えを大切にします。戦争の歴史を学ぶことで、「自分たちの国はすごい」という愛国教育を幼少期から行い、自己肯定感や国民としての絶対的な誇りに繋げています。この背景が、「イギリス人はプライドが高い」といった一般的なイメージを生み出す要因になっているんですね。

イギリスにおける”教員”の存在意義

前述のとおり、日本とイギリスでは教育の方針が全く異なっています。ということは、子供たちにとっての教師という存在はどのようなものなのか。
イギリスにおいて教師は、生徒に勉強を「教える」存在ではなく、「子どもが自分で答えを出すための手助け」をする存在。生徒が何かの選択をするとき、先生は生徒に「あなたはこれをしたら」「これがいいんじゃないか」と押し付けることはしない。生徒にまず選択肢を与え、自ら考えさせてやらせるといったサポートの仕方をする。教師はあくまで子どもの自主性を重んじることを最優先に、自分で考える力を付けさせる役目を全うしているといえるでしょう。生徒が失敗をした時も同様。決して頭ごなしに叱るのでなく、生徒に考えさせる。自分で考え、自分で解決し、自分で人生の舵取りをさせる感覚を与えるためである。このようなコミュニケーションがあるからこそ、イギリスの教師は生徒との間に強い信頼関係が成り立ち、関係性も厚くなっています。

イギリスの教育から学ぶ親として大切なこと

子供に「なぜ?」を追求させる環境を作るには、親がただ背中を押して、子供の挑戦を見守ることが何より大切なのではないでしょうか。例えば、子どもが自発的にしたことを、失敗したとしても一歩踏み出したことを褒めて、次の挑戦に繋げてあげる。人と違っていたら、「違うからよい」とほめる。
一般的に子供を叱って責めてしまいたくなる時ほど、ただ褒めてあげる。

『ありのままの自分を愛する方法を教えてあげること』
それは親が教えなければ教わる機会のないことで、
何よりも大事な親の役目であると、忘れないようにしたいと思うのです。

加えて、時に親は子どもを大人同様に扱い、非常に厳しい議論を問いかけて考えさせる機会を与えることも大切なのではないでしょうか。たとえば日常生活でテレビを見ているときに、「なぜそのアニメ、キャラクターが好きなのか?」と質問をし、子どもなりに理由や意見を考えさせる。そうすると子供は、子供なりに答えを出そうと頭を使い言語化する。
このように、少しずつ思考力を育ててあげることは親にできること。

そして、自分なりに答えを絞り出せたら思い切り褒めてあげて、やる気を刺激するのが最も重要。子どもを子ども扱いせず、時には大人と同じようにかかわる。小さなころからその習慣があるかないかでは、子供の成長や自己肯定感に大きく違いが出るのではないかと思うのです。

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