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同じ海で穫れた同じ種類の魚なのに味の旨い不味いがあるのはなぜなのか?


こんにちは

向山かおりです。

先日徳島の鳴門海峡に行った時に

同じ瀬戸内で穫れた魚でも、

少しの場所の違いで味の旨い不味いがあるとききました。

その理由に

なるほどな〜

とハッとさせられたことがあったので
今日はそのお話です。

徳島の観光タクシーで
鳴門海峡周辺を車で移動ドライブしていました。

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その途中に
海に点々と浮かぶ
謎の小さな島々を発見しました。

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舟かな?!

と最初思ったのですが 


しばらく見つめていても動かない
停止しています。

なんだろうとおもっていたら

それは

筏釣 いかだつり

というもので
筏を海上に浮かべて
そこで釣りをするものなのだそうです。


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こんな感じ。
ここは
ウチノ海と呼ばれる場所で
徳島の島々に囲まれて入り組んだ地形に囲まれています。

写真にもあるように
大量の筏がひろがっています。


海の上で筏の上でのんびりできそうですね。


釣り好きには一度はやってみたいものなのかなと思います。

徳島の代表的な観光アクティビティです

ウチノ海の波のない穏やかな海だからこそできるものなのだそうで、

春:サヨリ・チヌ・カレイ・スズキ
夏:アジ・サヨリ・チヌ・スズキ
秋:アジ・サヨリ・チヌ・ハマチ・カレイ・スズキ
冬:サヨリ・カレイ

などが釣れます。

ウチノ海は内湾に位置し、波が穏やかでうねりが少ないため筏釣りに非常に適した環境にあります。
ウチノ海の筏は約50年前の真珠養殖が盛んな頃、魚が集まる養殖用筏に釣り人を乗せたのが起源で、現在ではおよそ140の釣り専用の筏が点在しています。筏には設置者や釣り人によって、絶えずエサが撒かれており「釣れやすい」状況が維持されています。美しい景観を望みながら、ゆったりと流れる時間を満喫できる筏釣りは鳴門市が誇るアクティビティです。(要事前予約)

引用 徳島観光サイトより

そこで私はふと

穏やか、、。


ときいて違和感が、、。

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鳴門海峡って

荒海なんじゃなかったっけ????

鳴門海峡といえば

荒れ狂う渦潮

四国と中国地方に挟まれて、
内海と外海の海流が
狭い島々との境を行き来して
荒れ狂っているイメージでした。

以前わたしが弱虫ペダルにハマっていたころ、
鳴門海峡の四国での反対側、愛媛側の海峡をつなぐ橋 世界の自転車乗りもあつまる、『しまなみ海道 』に行ってきたことがあります,
そこでは四国の海 は荒れ狂いすぎたので普通の船乗りは海を乗りこなせないから入れない。だから村上海賊という政府と独立した海賊団体??がここを支配していたんだよ

などと聞いていたこともあります。
それくらい荒波のイメージが付いていたので

荒れ狂う波の上にイカダおいたら
すぐ転覆するんじゃないの???

と、、。

しかし、
じつはそうではありませんでした。


徳島の海
鳴門海峡の海
と一言で言っても
地形、潮の流れなどなどにより
いろんな状態の海があるのだそうです。

図は瀬戸内海の海流

流速の差が大きいところと全然なところ 差がいろいろありますよね

スクリーンショット 2022-02-14 15.42.16

これを見るとわかりますが、筏釣り (いかだ)のある場所は、グレーの矢印のあたり・流速のほとんどないところです。鳴門海峡のあたりの赤い矢印は流速がかなり早いところです。海難事故も発生します。


同じ瀬戸内の海なのに、場所によって潮の流れが違うんですね。

そうすると何が起きるかというと

それぞれの潮流ごとに魚の生息環境がガラッとちがうことになります。つまり穏やかな筏釣りでとれた魚と海流のきついところにいる魚とは運動量が全然違うことになる

そのため同じ種類同じ瀬戸内海の魚でも穫れた場所の違いで

魚の美味しさが全然違うということなのです。


すごい驚きですよね。

この辺りがとても詳しく書かれたブログを見つけたのでこちら添付しておきます↓

瀬戸内の魚はなぜ美味いのか↓                http://ajiyoshi.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-2968.html


一般的にも寒い地域の魚はおいしくて、熱帯魚があまり美味しくないと言われてしまったりしますよね。

要は過酷な環境にいればいるほど魚は美味しくなると言うことなんですが、これって人にも当てはまることなのかなと思います。

何かを達成していく上で、乗り越えなくてはならない壁は必ずあると思います。

しかしそれを乗り越えるからこそ胆力、生き抜く力が身につき、それが人間的な魅力になっていきますよね。

私もいろんな山あり谷ありの経験を経て、今は何事にもぶれにくい自分になってきたなという自負があります。

瀬戸内のきつい潮流に揉まれても そのことをチャンスと捉えて強くなっていこうと選択できる自分でい続けようと 改めて思いました。




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