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文旦と本とわたし


ポエムったタイトルにしてみました。

部屋とYシャツと私、のパクリです。

わかる人、わからない人で年齢のギャップが出そうですね笑

さて全然ポエムでもなんでもないんですが、最近の私の好きなモノを紹介します。

①土佐文旦
文旦ぶんたん、ってあまり聞きなれないですよね。
私も2年前に偶然職場の人からおすそ分けを頂いて、それから美味しさと酸味の絶妙なバランスのトリコになりました。

まず、香りが良い。文旦を持っているだけで甘く爽やかな良い香りがして思わず笑顔。

最近お取り寄せで10kg頼んだら30個以上届いたので、私も職場の人10人におすそ分けしに行きました。

みんなも文旦の香りに笑顔。持っていって良かったな〜!

疲れた時に柑橘類を食べると気持ちも気分転換できますよね。

次は何をお取り寄せしようかしら。せとか、紅まどんな、甘平、あたりを狙っています。

②「私の生活流儀 本多静六」
全く知らなかったけど、1ヶ月くらい前に、FIREを達成した人のコラムを読んでいて、その人が「本多静六先生の本に書いてあることを実行した」と言っていました。

どれどれ、と思って読み始めています。

本多静六先生の教えや生き方を簡潔にまとめると、「もともと貧しい育ちだが、勤勉に努力して大学教授になった。また財産計画も立てて貯蓄と支出を明確にコントロールし、少しずつ財産を増やして晩年にはFIREできる財産を気づいた方。また、職業を道楽化できるまで先取り勉強や努力を行い、苦労を楽しみ、常に向上心を忘れず、同時に健康も第一の人生を送った方」です。

とても素晴らしい方なので私の簡潔な説明では申し訳ないくらいですが、本多先生は天才とか特別な人ではなく、誰もができる生活の仕方、仕事の心構え、貯蓄と支出の考え方、健康の保ち方、を分かりやすくまとめています。

この本のシリーズは3冊
「私の財産告白」
「私の生活流儀」
「私の人生計画」

いづれも解説まで入れて200ページ前後、1-2日で読めちゃいます。

しかも、本多先生がこの本を書かれたのはご自身が80代の頃。
80年の人生を振り返りながら、失敗と成功を交え、若輩者の私たちに考え方、物事の意味や本質を教えてくれます。

最近流行りのビジネス書に多い「〇〇したければ◇◇しなさい」とか、自分の成功や自慢話を書いて「自分はいかにすごいか」と書いたり、「△△しないと取り残される」と勝手に人を焦らせたり、「こういう時にはこうしよう」というとりあえずのハウツーを書いたり、「いかにお金を稼ぐか」とか「いかに早くやるか」の方法論ばっかり。

私もけっこう読みましたが、なんだか、人に強制したり、勝ち組負け組を意識させたり、効率ばかり重視したり、なんだか読んでて息苦しくなりました。
しかも、それを実践してみても楽しくない。

自分で考えて試行錯誤したり、自分のアイデアを試してみたり、そういうのが人生の醍醐味や面白味だと思うのです。

失敗をせずに、効率よく、早く、成功、なんて、楽しくないし幸せも感じない。やってることロボットと一緒だもん。

しかも、本人は効率よくムダなくやってるつもりでも、実は陰でその分負担のしわ寄せが行っている人もいる。結局は、自分さえよければ、になっている人も多い。

効率良くて早く終わる人がすごくて、効率悪くて遅く終わる人は仕事ができない。

確かに本当に上記のパターンもあるけど、やらなくて良いことをやって時間だけかかってる人もいるけれど、でも、早くやる人やムダを省いているように見えて、実際にやっていることは、人に仕事を押し付けたり、人を急かして自分の仕事がとにかく早く終われば良いと考えている人も多い。
あたかも自分が仕事早く終わるんだ、と勘違いしている人もチラホラ見かける。

しかも、そういう人は物事の本質を見ていない。
もちろん効率が必要な部分もあるけれど、人の気持ちや考えが絡む部分では、あえて小分けにして少しづつ話をしたり、何回も面談する機会を設けたり、そういう数や落ち着いたコミュニケーションの積み重ねで、解決に進んでいく問題もある。

問題の本質を見極める、相手が何を必要としているか見極める、そういう基本が分かった上で、場合により効率やハウツーも使う、ということが大切だと思う。

大体今のビジネス書を書いている人たちは30-50代。まだ人生の半分しか生きてないよ。そんなに病気も経験していないでしょう。

そんな人たちに偉そうな内容を読んでも「いやいやあなたまだ人生半分なのに、どうして全て分かったようなことを言えるの」と冷ややかな気持ちになる。

本多先生の本からは、生きる上で、仕事をする上で、そういうことを教えてもらった。

本質を大切にして、正直にコツコツ積み重ねれば、生活に困らない財産もできるし、人からも信頼されて仕事の依頼もあるし、何より自分の心も体も健康を維持して人生を楽しめるということを、教えてもらった。

これからは、最近のビジネス書より、70-90代まで生きて人生を包括した方の本もたくさん読みたいと思う。

というわけで、文旦と本とわたし。
文旦食べながら読書の心地よい世界に行ってきます。

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