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八百屋のおとうさん
※2021年11月29日投稿分
おはようございます。井手です。
ずいぶん投稿の間が空いてしまいました。
なるべく空けずに書けるよう頑張りますので、引き続きご覧いただけましたら嬉しいです。
さて、昨日とても驚く出来事がありましたので今回は物語調にお話ししたいと思います。
夕方、最寄りの駅から帰宅している時のことです。
おいしいカブを探していて、私は商店街の八百屋に寄りました。
見てみたところ、大カブしか置いておらず、おとうさん(店主)に聞いてみても小ぶりのものはもう置いていないとのこと。
お目当てが無かったので「また来ます」とお店を出ようとしたところ、「おねえちゃん、ちょっと待ちな」と呼び止められました。
失礼があったかと焦った私ですが、なんと「白カブはないけど、これ持って行きな」と赤紫色のカブを片手にこちらへ渡してこられました。
私は驚いて、それならお代をと払おうとしましたが断られました。
それどころか「これもおいしいんだ」ともう2つほどお野菜を手渡されました。
さすがに申し訳ないので「何か買います!」と一袋480円の里芋を選びました。
その間に、ついつい雑談してしまい、今月から北海道から来たこと、料理人をしていることなどお話ししました。
すると「料理人なら色んなものをとにかく自分で作って食べてみなきゃだめだよ」と次から次へと野菜を袋パンパンに詰めてくださいました。
「これ全部で500円。20円はまけてね。」と、総量およそ3kg以上、12種類ものお野菜をくださいました。
こんな経験は初めてで、胸がドキドキしながら何度もお礼を言い、また必ず買いに来ることを約束してその場を後にしました。
こんなドラマの世界のようなことが本当にあるんだと興奮冷めやらず、なぜか早足で家路につきました。
こんなにも人間味が溢れていて温かい出来事にそうそう出会うことはありませんが、昨日は本当に不思議出会いでした。
色々な接客のスタイルがありますが、その土地に根付いて、近所の方や常連のお客様と家族のように親しみ合い、心を働かせてくださる方に出会うとお客様側としては心が温かくなりますし、必ずまた行きたくなりますよね。
私もそうでありたいなと思った1日でした。
昨日は、そのお野菜を使ってミネストローネを作ってみました。
またお店にも通って、うまくできた料理があればお裾分けしてと、この繋がりを大切にしていきたいと思います。
長くなりましたが、本日もよろしくお願いいたします。
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