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面感の日帰りバス旅

長崎県西海市

4月中旬、
福岡発のバスの日帰り旅行に行った。
行き先は長崎県西海市だ。

初めて行く場所、初めて聞く市町村名だ。
今回のバス旅行は、
本当は他バス会社の違う目的地に
行くはずだった。
催行中止のため、急遽その日に行ける旅行を探して決めたものだ。

飛行機とホテルの予約も済んでいた。
キャンセル料がかかる時期だったので
行くことに決めた。
日にちと日帰りと言う条件さえ合えば良い。

西海市ってどこだろう。
長崎は雲仙や長崎市しか行ったことがない。


最近の旅行では
パンフレットの送付がないため、
旅行の内容は手元のスマホで確認しなくてはいけない状況だ。

やっつけ仕事的に決めた代替旅行。
あまり期待していなかったので、
無論それはしていなかった。

朝食も取らず、
ダーリンと集合場所に向かった。

博多駅筑紫口バスターミナルで
添乗員の方がこういった。
「集合時間なのですが、まだバスが来ていないので、ここら辺でもう少し待っていて下さい。」
集合時間にバスが未着、初めてだ。

起きてから、
わずかな水しかとっていなかったため、
すぐ目の前の
スタバのモバイルオーダーを頼んだ。

バス旅行にスタバを買って入ったのも
初めてだ。

バス発車

無事バスが到着し出発した。
昨夜の最終便で福岡入りして
ホテルに着いたのは夜11時前で
眠った時間4時間強くらいだ。
朝も6時には起きて
7時前にはホテルを出た。
寝不足だ。

私たちの旅行はいつも寝不足だ。
それでも起きたときには
二人とも眠いと言わない。
不思議だ。
自分でもよくわからない義務感が
発生している。
そういつも感じる。

1時間半後のトイレ休憩が済んで、
さらに1時間後には
1つ目の目的地に着いた。

ここはもう西海市だ。

公園の看板

西海橋公園

西海橋ツアーは、
お土産買いも兼ねていた。
小一時間ほどの
橋の往復とお買い物を楽しんだ。

添乗員さん曰く、
『お土産が買えるのはここだけです。
帰りに高速で休憩したとしても、
短い時間ですので、
買えないかもしれないので、
ここで買っといてください』
とのことだった。

この橋に来るために渡ってきた隣の橋
橋の上から下を見た写真
橋の途中、下が見えるようになっている
小さなうず潮が…写ってないけど

焼酎の試飲もありました。
焼酎はなかなか美味しく
キリッとした辛口でした。

私もいろいろと土産を購入した。
偶然にも合計金額が5432円だった。
この金額は初めてだ。

思わず
「ごー,よん,さん,にぃ,オーーーいちじゃない!」
と言ってしまった。
店員さん曰く
「1ついてたらすごい嬉しいです。
もう今日の売り上げオッケーになります」
2人で大笑いした。

全然知らない場所の存知ない方とでも、
こんなつまらない会話ができたことに
喜んだ。

鮨政 (寿司 割烹)

昼食会場はお寿司屋さんだった。

“シマアジ旨造り膳”
『今日の昼食は、私どもの旅行会社とお寿司屋さんのオリジナルで特別メニューです』
と、ご案内があった。

実際のお食事
テーブルにあった説明書

真ん中のお刺身の上に
ドライアイスの入った小皿が置いてあった。添乗員さんが
『皆さんカメラ用意してください。
一瞬ですよ。』

お寿司屋さんの大将が
その小皿に水をかけると、
ふわっと白い煙りが出て、
雰囲気の良い感じになった。
なかなかの演出だ。

シマアジの美味しいこと、おいしいこと。
もともと私は青魚が大好きなので
大満足だった。

食事時間は50分しかなかった。
急いで食べてバスへと戻った。

バスは次の目的地である
大島造船所の近くのトマト畑に行った。

大島トマト

そこは大島造船所が経営している。
大島トマトだった。

トマトを栽培しているおじさんが
大島トマトについて説明をしてくれた。

『このトマトは皮がとても厚いので、今の時期は、机の上にそのまま2、3週間置いておいても腐りません。甘みがとても凝縮されていくのでとてもおいしいです。』

ハウスの中のトマト、トマト狩りOK


試食をいただいて味に納得した。
しっかりとした実なので、
扱いに気を付ければ
持って帰れるだろうと思い、
800g位の袋入りを購入した。
1980円だったが、
味が確かなので、
迷うことなく手に取った。

『こんなにおいしいトマトは、
サラダでドレッシング加えることなく、
そのまま食べたほうがいいよね。
逸品の一品料理だよね。』
ダーリンとそう話をして、
持って帰るのに傷がつかない分量を
購入した。

我が家で、1つずつ大切に大切に食した。

案の定、
このトマトは我が家の冷蔵庫
で3週間持った。

3週間後のトマト、かわいいハート型😍

最終的にはとても甘みが増して
酸味がほとんど感じない
フルーツのような味わいになりました。
これはまた絶対買いたい。
そういうトマトでした。

トマト購入後バスに乗り、
次の目的地へと向かった。

車窓から見る小雨の降る田舎道は
風情があって落ち着く。

トイレ休憩

バスが止まった。
静かな公園から見る橋は
絵画のようだ

公園の中にはお店がある


雪浦ゲストハウス森田屋

その後、バスで40分ぐらい走った先に、
次の目的地があった。
そこは、元古民家を改築した家だ。
今では、外国人観光客を多く受け入れているゲストハウスで民泊をしている場所だった。


NPO団体の方が
この西海市の取り組みによって、
外国人観光客が
どのように増えてきているか、
また国内移住者が増えていることなど
様々な取り組みについての話を聞いた。

街の人たちが一団となって
活発に動いている印象を受けた。

川添酢造


その後、この街の醸造酢屋さんが
酢についてお話をしてくれた。
その古民家でもお酢を買うことができた。

1番のお勧めは、
無農薬有機栽培の玄米で作った玄米酢だ。

話を聞き終わってすぐに
お酢のお話をしてくれた彼女に
話しかけた。
1番前に座った特典だ。

「広末涼子さんに似ていますね。」と。
すると彼女が
『 ありがとうございます。広末さんは初めてですぅ。過去に一度、滝川クリステルに似てるって言われたことがあって…
なので今はこう言っています。

“田舎にクラシテル”』

オー♪(๑ˆ-ˆ๑)♪
似てる!


玄米酢が欲しかったが、
飛行機で帰るので不安な為、
購入は控えた。
扱っているサイトと購入方法お聞きして、
その場所を後にした。


バスは、ここから最後の目的地である
音浴博物館へと向かった。
田舎のクネクネ山道を小一時間,
雨降りの中、
バスは慎重に進んでいった。

運転しているバスドライバーの方に
感謝いっぱいだ。
海外の人たちは
こういう山道を上り下りする
日本のバスを経験すると
その運転技術にはビックリするらしい。

マイ旅感とルーティーン



音、浴、博物館ってなんだ…
古いピアノ,オルガンがあるのか…
とか考えながら曇り窓の向こうの
通り過ぎていくボケた木々を見ていた。

博物館を見たらこの雨旅行も終わり。
割と速くホテルに帰れるかも…

軽く今まで言った場所を一つ一つ
思い起こしていた時、
気づいた!

今回の目的地は、
すべてこの西海市だけで済んでいる。

西海市中の見所を集めて、
見せてくれている。
よく考えられているような気がした。

ツアー旅行やバスの日帰り旅行は
行く場所がいつも、
何処と何処と何処と、
点だけの繋がりだ。

そのせいで、旅行が終わった後は
いつも忙しい。
地図を開いてどこを通ったのかを確認する。
携帯画面に釘付けになる。

自分が今どこに居て、
それまでどこに居たのか、
ホテルまでの軌跡を確認しておかなければ
“幻のラーメン屋”ならぬ
“幻の観光地”となって,
何処で何を見聞きしたのか…
思い出せなくなってしまう。
不安なのだ。

記録を逐一とっていないので
忘れてしまった旅も多々ある。


点と点と店(テン)でしかなかったものが、
今回は1つの市の中を動いている。
再び訪れる際にも、
とてもわかりやすく行けるような
道順になっている。

点が線になり、最終的には
面で旅行地を捉えることができた
西海市とはこういうとこだ
と思い出しやすい記憶になった。
今回は安心だ。

これに気づいたとき、
嬉しさにとても感動した。

今晩の私は携帯に時間を盗られなくていい
撮った写真だけを見て
確認をすれば良いだけだ。


西海市と言う場所が、
どのような取組みを行い、
何があって
どんな人が住んでいて、
どんな方たちが訪れるのか、
と言うこともわかった。

この土地の方々の取り組みが、
この市全体の魅力を作っていることに、
西海市全体を盛り上げようとする
同じ目的を持った人々の力を
集結することの素晴らしさを
かなり近くで感じられた様に思えた。

初めての旅行地、
西海市が好きになった。

この感動は、
コンサートやミュージカル会場で持つ
感動と同じだった。
その場にいるほぼ全員が、
同じ舞台の上を眺めて拍手を送りつづける。
その共感性に私はいつも感涙してしまう。


西海市の
魅力がいっぱい詰まっている
この旅行は、
またここを訪れたい
と思わせるものだった。

今までに感じたことのない
強く身近な感覚だ。」

音浴博物館

バスが音楽博物館のある場所に着いた。
雨の中坂道降りて行くと、
招き猫が迎えてくれた。

建物入り口横にいるまねきねこ

ここは昔学校だった場所で、
一時期、ベトナム難民の方を受け入れていた避難所だったそうだ。

中に入ると、所狭しと、
ものすごい数のレコードと
音楽機器とカメラなどが置いてある。
圧巻だ。

画像は載せられないが、
福山雅治さんの初版のレコードが
飾ってあった。
本人も持っていないらしい。

入り口の部屋
レコード棚。棚はいくつもある。
廊下。廊下の突き当たりには
違う建物に行ける道がある
カメラ&アンプ


ここにあるレコードは、
どれでも聞くことができる。
レコードをかける機械
(レコードプレイヤーやターンテーブル)が
あちこちに置いてある。
蓄音機もかけてくれた。

レコードを持っていくと
係の方たちがすぐかけてくれた。

懐かしさでいっぱいである。
小さい頃、家族がよくレコードを聞いていた。

その頃、私もよく聞いていた。
あの頃、歌の訳もわからず、
歌っていたレコードを
探し出してかけてもらった。

今はCD、DVD、オンライン配信の時代だ。

しかし、
CDやDVD、オンライン配信では、
絶対に聞けない音が
レコードには入っている。

そう、レコードをかけるときの
1番最初に針を置いたときの、

“ボッ!”

曲が始まるまでのわずかな

“ガァーツブツブ”

という雑音である。
そのノスタルジアに
涙がちょちょ切れた。

歌詞カードを手に取って小さく歌った。
久しぶりだ。
この歌をレコードの歌詞カード
(レコードジャケットの裏に歌詞がある)
を持って歌うことがあるなんて、
思いもしなかった。

何十年ぶりだろう。
まだ日本語も読めない幼い私が
読めない英語の歌詞カードを持って
耳コピで適当に歌っていた歌だ。

お金を入れると聴けるジュークボックス


半端ないありがとう


音浴博物館に行く、
その行き先を聞いたときの
冷めた期待感は、
何百倍にもなって
みぞおちから上の辺りに
熱く熱く残った。

また、この地を訪れたいと思う。
その時は、もっとゆっくりじっくり
ここの“気”を
味わいたいと思う。
音浴博物館だけで
一日以上
飽きないだろう。

しかし、訪れた場所、全部を回るには、
車でないと無理だ。
特にここ音浴博物館に来るには。
ゲストハウスの方が言っていたが、
ゲストハウスからバス終点まで乗って、
レンタサイクルで50分も行けば着きます、と。

バスが無事、博多駅へ着き、
他の乗客とさよならを言い合い、
添乗員さんとバスドライバーさんに
感謝を伝えてホテルへ戻った。

満たされ感と共に
ホテルに着いたのは、
夜9時前だった。


PS


かけてもらったレコード
宇宙のファンタジー

お土産

わたしもダーリンも基本
とんこつラーメンが苦手なのだが
このレモン豚骨は、
とんこつ独特の匂いもなく
レモンが香るあっさり味で
食べやすく美味しかったです。
インスタントの棒状ラーメンです。

角煮の切り落としは、
味がしっかりついているので、
炊き込みご飯にできそうでした。

フレンチ風角煮の切り落とし
(でみぐらす)
レモン豚骨ラーメン
麺は中細のツルツル🍜味はレモンの風味がしてあっさりと頂ける豚骨

☆レモン豚骨ラーメン☆
人参,ズッキーニ,椎茸、小松菜、日向夏の実、白ネギと黒コショウをのせて。
美味しく頂きました。
♪〜(✿.✿)〜♪

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