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Eternal Column Vol.3 ブラック派遣を1年で辞めた

この度1年ほど続けていた派遣の仕事を退職した。
今思うと、とても長いようでとても短かった1年だったと思う。
1年間で学んだことや経験したことは今後の人生で糧となるだろう。
むしろ糧にならないと苦労が無駄になってしまうので何が何でも人生の糧にしたいところだ。


入社3日で辞めたくなった

俺は社会不適合者と言うのもあって、些細なことで遅かれ早かれ仕事を辞めたいと思うことが多かった。
なのでそのこと自体は問題ない。
しかし今回に関しては入社3日で辞めたくなった、前代未聞の早さである。
仕事の物量が多い上に引継ぎ期間が約1週間しかなかったと言うのも問題だったように思う。
僅かな引継ぎ期間で仕事を完璧に覚え、今後の仕事を円滑に進めなければならないことを考えるとあまりにも無謀に思えた。

しかしここで辞めてしまうと前任者が退職してしまうため後任への引継ぎを自分がしなければならない。
きちんと理解していない仕事の引継ぎをすることは無謀だ。
そのため仕事を理解するまで続ける羽目になってしまったのだ。
この1年間辞めることをモチベーションに頑張ることになってしまった。

そんなモチベーションと共に仕事をしてきたので、それの弊害も勿論あった。
辞めるためだけにする仕事なんて何も面白くない。
それに低いモチベーションでずっと生きていたため、沢山病気になることになってしまった。
この1年で巷で騒がせている例のウイルスから帯状疱疹まで様々な病気を経験したように思う。
これを読んでいる方も始めたばかりでも無理だと感じたらすぐに辞めることだったり、病気になるまでする仕事なんてないことだったり、こう言う失敗をするほうが取り返しがつかなくなることを覚えていて欲しい。


業務改善と共に習得したスキル

さっきも書いた通り、1年間していた仕事は物量がとても多かった。
それに今の時代にそぐわないくらい紙の量が多かった。
どのくらい多かったかと言うと、病気で仕事を1週間以上休んだ時は久しぶりの出社日に自分の机の上が山積みになっている程だった。
通常時でも出社していない人の机の上に書類を山ほど置くくらい紙の量が多く、これはどうにかしなければならないと入社した時から思っていた。
自分の席に収まらないくらい紙の量があるのはおかしいと思ったからだ。

それに必要なのは資料のデータ化だ。
今まで紙でやり取りしていた資料をすべてExcelでデータ化した。
最初は社内であまり評判が良くなかったExcelデータだが、社内の人の要望を取り入れ最終的にはExcelデータを使う人全員が便利で使いやすい仕様へと変えていった。
そしてキャビネットに溢れていた資料を片っ端からExcelでデータ化をした。
このように書くと簡単なように見えるけど100以上の契約をすべてデータ化すると言うのはとても大変だった。
それに紙で手を怪我してしまい退職した今でも傷跡が残る羽目になってしまった。

そのデータだがデータ化して終わりと言うわけではない。
毎月出来高を入力・確認してもらい更新する必要があるのだ。
更新は当然ながらExcelデータを作成した俺がしなければならない。
100以上ある契約を月1で更新となると莫大な量になってしまう。
そのためにVBAでプログラミングをしてマクロを使用すると言うスキルを習得した。
最初はマクロの記録でどうにか更新していたが、毎月更新する度にプログラムを書き換えるのはあまりにも面倒なのでいつ更新しても通用するマクロを作成した。
前職ではVBAでプログラムをすることはしなかったものの、人様が作成したマクロを使用することが多々あった。
その経験がありマクロに対するハードルを感じずに仕事が出来た。

また先述のExcelデータ以外にも更新しなければならないデータもあったため、ほぼ全部の仕事に対してマクロで対応していた。
仕事量が多い上に頻繁にイレギュラーが発生し、その対応をする時間を確保するため予めマクロを組んで仕事時間を短縮する必要があったのだ。
派遣社員なので残業したらその分残業代が貰えるが、俺はとにかく残業をしたくなかったのだ。
元々今までの職場では仕事が多いと言ってもたかが知れていた。
そのため業務改善をする必要がなかったのだが、今回効率の鬼になってしまったのは上記のきっかけがあったからである。


退職後に感じたのは虚無

そんな派遣なのにブラックすぎる仕事をやっと退職できることになった。
病気になるまで散々働いたので退職をしたら解放感溢れる思いになるだろうと思っていた。
しかし実際に退職して感じたのは「虚無」だ。
実は退職日と繁忙期が重なっていて最終日にかなりの残業となってしまった。
残業しない主義とはいえど、繁忙期になるとどうしても残業しなければ仕事が回らなくなってしまうのだ。
それに最終日と言うことでお世話になった方々に挨拶をする必要があったのだ。

退職を伝えてからもずっと過密スケジュールだったため、出勤最終日も当たり前のように仕事をこなしていた。
「本当に契約満了で明日から来なくていいんだよな…?」と言う思いもあった。
勿論そういう契約なので契約満了後は出社する必要はないのだが、あっけない退職だったため拍子抜けしたのかもしれない。
今まで自分の人生にあったものがいきなり無くなってしまった反動なのかもしれない。
こうなるはずではなかったので正直混乱している。

しかしその虚無が全てにおいて悪い方向に行っているわけではない。
次のステップ、そう次の就職先について考えることが出来るようになった。
ブラック派遣を退職することが決まってからは次の事なんて考える余裕がなかった。
仕事に対するエネルギーは燃え尽きかけていてもう二度と仕事なんてしないとも思っていた。
暮らせなくなったらジゴロにでも生活保護にでもなろうとも考えていた。

そんな中一緒に働いていた人から就職活動をして正社員になることを勧められた。
正社員なんて10年前に1年ほどしか経験がない上に発達障害があるのでずっと避けていた。
それに仕事が面白いくらいに続かない、最長期間ですら3年と言う短さだ。
しかし仕事中ずっと助けてくれる上に味方でいてくれた人が勧めるくらいなのだから、俺に正社員としての素質があると言うことなのだろう。
失業保険の待機期間が明けたら色々な人の力を借りて自分に合う職場を探そうと思う。
勿論作曲活動も続けていく所存だ。
新たな世界を知ったEternal14の世界をお楽しみに!

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