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*天然素材と暮らす

最近の私が好んで手に取るのが“天然素材”のものから作られたアイテム。
主に革製品を好んでいます。1番の理由は「エイジングが楽しめるから」。
捉え方によっては“劣化”と言われてしまうかもしれませんが、私は“経年変化”と捉え楽しんでいます。
そこで、今回は革製品をメインにお話していきたいと思います。

-革製品の魅力-

革製品の魅力といえば、やはりエイジング。
使うほどに馴染んできて、自分色になっていくことに愛着を感じる人は多いのではないかと思います。そして、大切に手入れをしながら使うことで、一生ものとも言えるほど長く使うことができること。また、靴の場合はだんだんと自分の足に合うようになり、安心して履ける1足になってくれるのも魅力の1つ。
革こそ“育てる”アイテムの代表と言ってもいいかもしれません。

普通に使っているだけでもエイジングを楽しむことはできるのですが、日々の中でお手入れをしてあげることで、より美しいエイジングを楽しみ長く使っていくことができます。

大切な革靴たち
愛用している革ケア用品

上の写真1枚目は、私の大切な革靴たちです。
どの靴も5年以上の付き合いになりますが、磨く度にピカピカになってくれて、磨いた後の1回目の着用時はいつも新しい靴を履く時のようなウキウキとした気持ちになります。

そして2枚目の写真にあるのは、私が愛用している革靴のケア用品です。
私がきちんとしたケアをはじめたのは4年ほど前のことで、結婚式のカタログギフトでシューケアセットを選んだことがきっかけでした。ブランドによっては月1回の保湿ケアを推奨しているようなのですが、油分によるベタつきが出る可能性があるため、日々のケアはブラッシングと硬く絞った布での水拭きで十分と聞き、保湿ケアは時々にしています。

-思い出と寄り添う-

祖父のバッグ

上の写真にあるのは、祖父の形見分けの際に母がもらってきたものです。
どちらも状態の良い革のバッグだったので磨いてみたところ、ツヤが出てとてもきれいになり、今は私や妹が愛用しています。

祖父はとてもマメな人で、全ての持ち物に住所や電話番号、名前などを書いていたため、バッグを使う度に祖父の名前が見え隠れします。
それを見て祖父のことを思い出したり、家族や親戚との会話の中で笑い話になることもあり、私が手入れをしてみんなが使うようになったと母が嬉しそうに話している様子を見る度に、自分の趣味の中に革を磨くことが含まれていてよかったなあと感じています。

このように引き継ぐことができるのも、革のいいところかなと思っています。
これからどう私たちの生活に馴染んでくるか楽しみです。

母のポーチとお財布

そして、上の写真は母から引き継いだポーチとお財布です。
祖父母から海外旅行のお土産でいただいたものを持て余してしまっているということで、引き取り磨いていまは私が愛用しています。
革は大切に保管していても乾燥でヒビ割れたりしてしまう可能性があるため、定期的に使ってあげることで長持ちさせることができるのです。

-その他の素材-

続いて、私が心掛けている革以外の素材との向き合い方について少しご紹介したいと思います。

・木の小物
木の素材の物も革と同じように、保湿し磨くことで、味が出てエイジングを楽しむことができます。
オイル仕上げされた物だとより自然に近い木の感触を楽しむことができますが、個人的にはウレタン塗装された物のほうが傷や汚れがつきにくいので気に入っています。

珈琲豆の保存容器の蓋
出典:https://www.hacoa.net

上の写真1枚目は、珈琲の資料の中で少しご紹介した珈琲豆の保存容器の蓋です。
もともとはさっぱりとした仕上がりの状態で販売されていたのですが、保湿してあげただけで見違えるほどツヤがでました。高級感も増した気がします。

2枚目の写真は、木を使った小物を販売している「Hacoa」というメーカーから出ているiPhoneケースです。以前使っていたのですが、とても気に入っていたのでまた購入したいなと考えています。
デジタルなのに木の優しい手触りというギャップをおもしろく感じ、使用していました。私が木のお手入れをするきっかけとなったアイテムです。
1,2ヶ月に1度ミツロウを使って保湿していたのですが、使うほどにツヤが増し味が出てくる様子に、革と近い魅力を感じました。

「Hacoa」では割れてしまった場合などのアフターケアも行っているため、安心して使うことができます。

・服
前はあまり素材や購入したその後のことまで気にしませんでしたが、最近は必ずタグを見て、どうケアをしたらいいか考えながら服を選ぶようになりました。
毎日身に纏うものだからこそ、きちんとケアをすることで気持ち良く着ることができますし、愛着も湧いてきます。

THE LAUNDRESS の洗剤
KENT の白馬毛の洋服ブラシ

上の写真1枚目は、大切にしたい服や色の濃い服、また、素材などに合わせて使い分けている洗剤です。
この「THE LAUNDRESS」は本来ドライクリーニングでしか洗うことのできなかったウール、カシミヤなどのデリケートな素材に特化した洗剤がラインナップされていて、大切な服を自分の手で洗うことができるのが魅力の1つとされています。

また、もう1つの魅力とされているのが地球に優しいこと。
THE LAUNDRESSの洗剤は成分に石油系原料ではなく植物性原料を使用しており、洗濯をして出た排水は自然分解されて100%自然にかえるとされています。
そのため、赤ちゃんにも優しく、出産祝いなどの贈り物としても人気が高いです。

2枚目の写真は、馬毛歯ブラシの資料の中で少しご紹介した「KENT」の洋服ブラシです。
特にコートやニットなどは、ブラシでお手入れすることで毛玉ができるのを防いできれいな状態で長く着ることができ、中にはブラッシングすることでより滑らかな艶感を楽しむことができるものも。

-向き合う時間も楽しい-

たくさんの選択肢があり、手間のかからないものや便利なもの、手軽なものも山程ある中で、少し手間のかかるものを選ぶことを“なんでわざわざ... ?”と思う人もいるかもしれません。しかし私は、それらを手入れする時というのは、少しだけ普段の忙しなさから離れて穏やかな気持ちになり、ゆっくりと時間が流れるように感じていて好きです。

そうしてお手入れをしたアイテムを身につける時、また少し前向きな気持ちになれます。すべてに手をかけることは難しいですが、少ないものからはじめてみることはとてもおすすめです。


2020年3月31日作成





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