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*馬毛歯ブラシについて

馬毛歯ブラシとは、その名の通り「馬毛」を使って作られた歯ブラシです。
天然の毛を使った歯ブラシには「豚毛」を使ったものも存在し、使用するメリットはほとんど同じですが、ここでは馬毛歯ブラシをメインにお話したいと思います。

出典:http://denbouin-dori.com
出典:https://www.nihonbashi-edoya.co.jp

インターネットで「馬毛歯ブラシ」を検索すると、1番多く目に入ってくる名前が「かなや刷子」、次に目に入るのが「江戸屋」。どちらも100年以上続く老舗の刷子専門店です。

-馬毛歯ブラシのいいところ-

・お財布にも地球にも優しい
馬毛歯ブラシの最大の魅力が、耐久性の良さ。
​馬毛は復元力が高く、毛先が広がっても元の状態に戻りやすいため、なんと半年近く使うことができるのです。

日本では、歯ブラシを1〜2ヶ月ごとに交換する人が6割以上を占めるそうです。
その理由が毛先の広がり。日本の人口は約1億人と言われており、その6割が年間6本歯ブラシを消費すると考えると、約3.6億本分のゴミが出ていることになります。その量を重さにすると、1年間で3600トン。
​残りの4割も含めると更に多くなります。

1人1人が普段使っている歯ブラシを馬毛に換えるだけで、消費するプラスチックの量を大幅に減らすことができるのです。また、1本の値段は普通の歯ブラシよりも100円高い程度なので、年間で考えるとこちらのほうがお財布に優しいことになります。

出典:https://www.shokunin.com
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・愛着の持てる1本になる
馬毛歯ブラシのもう1つの魅力が、使うほどに馴染むこと。
天然の毛は使うたびに磨耗し、毛先が丸みを帯びることで歯に馴染み、洗浄力が増していくのです。また、毛はタンパク質でできているため歯や歯茎に優しく、エナメル質を傷つけることなく歯を磨くことができ、歯茎のマッサージ効果も期待できます。

吸水性にも優れているため歯と歯茎に優しくフィットして、磨きあがった歯の表面は驚くほどツルツルになります。ちなみに、磨きにくさを感じた時が替え時になります。

馬毛歯ブラシに対して、ただ消耗するというよりも育てていくような感覚を持つ人も多いそうで、まさに愛着の持てる1本といってもいいかもしれません。長く衛生的に使うポイントは、使用後にきちんと乾燥させること。

-馬毛と豚毛の違い-

天然の毛の歯ブラシを選ぶ際に迷うのが、馬毛と豚毛、どちらを選べばよいのか。
効果はほとんど同じですが、違うのが毛の硬さ。
豚毛のほうが馬毛よりも硬いため、普段の歯ブラシで硬めを使っている人には豚毛がおすすめです。

​馬毛の中にも標準やソフトといった種類があるので、自分好みの硬さを探してみるといいかもしれません。

-私から見た馬毛歯ブラシ-

私自身、今年に入ってから初めて馬毛歯ブラシを使い始めました。
​環境に優しく、かつ、長く使えるのが魅力的だと思い購入してみることに。実際に購入したのが下の写真のものです。

出典:https://www.todaysspecial.jp
出典:https://www.todaysspecial.jp

こちらは「かなや刷子」と、くらしのアイディアを提案するコンセプトショップ
「TODAY'S SPECIAL」のコラボにより作られた歯ブラシです。
通常のかなや刷子で販売されているものと違う点は、柄の部分にプリントされているロゴと、ヘッド部分が少し小さめに作られていることです。通常のものよりも見た目がオシャレであるということと、女性にとって小さなヘッドはより磨きやすいということ、私にとってこの2点が決め手となりました。

実際に使ってみると、事前に調べていた通りに磨き心地が良く、歯の表面がツルツルになることも実感できました。家族や知人にもその魅力を伝えたところ2名購入した方がいますが、気に入ってもらえたようで嬉しく思っています。
私自身も、以前は歯を磨くことを少しめんどくさく思ったりもしていたのですが、自分で丁寧に選び気に入って購入した歯ブラシを使うとなると自然と気分も明るくなり、以前よりも丁寧に歯磨きをするようになりました。躊躇なく歯茎に当てられることも嬉しいです。

-気になる歯ブラシ-

今使っている歯ブラシにも大満足していますが、気になっている歯ブラシは他にもあるので、こちらで少し紹介させていただきたいと思います。

・「BULY」の天然の毛を使った歯ブラシ

出典:https://www.buly1803.com
出典:https://www.buly1803.com

BULYでは、毛の部分にシルクを使ったものと、アナグマ毛を使ったものの2種類が販売されています。シルクは通常の硬さ、アナグマ毛は柔らかめとなっています。​柄の部分に刻印ができるので、贈り物としてもおすすめ。
6000円ほどするため自分用に買うにはかなり勇気がいりますが、どんなものなのかととても興味はあります。

・竹の歯ブラシ

出典:https://hirose-products.jp

天然素材の歯ブラシで調べると、馬毛歯ブラシと同じくらい多くヒットするのが竹の歯ブラシ。
なぜ竹がいいのかというと、農薬を使わずにすくすくと成長し、カビなどにも強く衛生的なのだそう。ブラシ部分はナイロンですが、生分解が可能な素材を使っていることが多いようです。
​今は天然の毛を好んでいますが、いつか使ってみたいなと思う歯ブラシのうちの1つです。

・「KENT」の歯ブラシ

出典:http://bbbpotters-os.com

KENTは洋服ブラシを愛用しているので、今回調べていく中で歯ブラシも出していると知り、1度使ってみたいなと思いました。
​公式HPで販売されているイギリス製のものは4000円ほどでとても高価ですが、「池本刷子」という会社とのコラボにより販売されている豚毛と白馬毛が使われているものは、普通の歯ブラシとあまり変わらない値段でチャレンジしやすいので、次に使うならコレかなと思っています。


2020年3月17日作成




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