人生に「正解」はない。~感動の卒業ソング
こんなに心を刺すいい歌が世に出ていたなんて、全然知りませんでした。
教えてくれた娘よ、ありがとう。
洗面所で高校生の娘がイヤホンで何か聴いているので、「何聴いてんの?」と尋ねると、
「これめっちゃいいねん。卒業式で歌いたい。」
と一緒に聞かせてくれた曲です。
それは、ご存じの方もいると思いますが、RADWIMPSの「正解(18FES ver.) 」です。
映像はYouTubeなどで見れるので、素敵な歌声とメロディーも聴いて欲しいですが、やはり、人生の神髄をついた終盤のフレーズが素晴らしいです。
正解がある問いに答えることが多かった学生時代と違い、これからは、いかに自分や人と向き合うか、どんな価値観で仕事を選び、どんな人生を生きるか、その選択に決まった「正解」があるわけではありません。
それを「人生」という壮大な問いに答えるテストに喩えて、「制限時間」は自分の人生の時間、「解答用紙」は自分の人生、その空欄に迷いながら答えを刻み、最後はそれを誰かに採点してもらうことはできない、自分の基準で「正解」にしていく、幸せな人生とはそのようなものであると。
ちなみに、娘の学校はキリスト教で、卒業式は讃美歌で厳かに行われるため「たぶん卒業式で歌うのは無理やから、別で非公式に友達と歌いたい」とのことです。なので、「ママも、〇〇達がこの歌を歌って、そのあと退場するシーンが見たいから呼んでね」と伝えておきました。
この歌の素晴らしさを、本人も真に理解して歌うには、小学校でも中学校でもなく、やはり高校の卒業式ですね。
子供たちが、保育園の卒業式でとなりのトトロの「おかあさん」を合唱してくれたときの姿は今でも忘れていません。幼児から少年少女へ、思春期から大人へと成長する節目と、それに花を添える歌がなぜあんなに感動して心に残るのでしょうか。
みんなの心が1つになる瞬間に立ち会った感動、脳裏にある生まれてからこれまでの子供との思い出のフラッシュバック、その瞬間を忘れたくない思い。うまく言葉にできませんが、きっと誰にとっても大切な心のアルバムとして刻まれるものなのだろうなと思います。