「自由」につくる/親子で工作:ポッピング・クラフト
自由の実験室
引き続き、こちらを読みながら
ポッピング・クラフト
自由につくっていきます。
ポッピング・クラフトの条件
自由といっても、ポッピング・クラフトには、基本的な条件があります。最低限のルールです。
先ず、真ん中に線を引いて、左右対称の四角を書きました。
自由に書いてみる
そして、今日はこの四角に対して、自由に模様を書いていきます。
といっても、私はこれまでの経験から、どの範囲で線を繋げればいいかと完成する形を想像できます。完成を想像しながら線を書くこと、これは「自由」に影響を与えているのか。
無意識に求めている秩序
結果、四角の中にまんべんなく模様を埋められています。「自由に」と思っても無意識になんらかの秩序を求めている証拠か。
これが、自由になることの難しさ だと
やってみて分かりました。
「自由」につくってみる実験、深いです。
折り目つけ、切り出し
線、模様が書けたら、山折り、谷折り、切り取り線の記号をつけていきます。
これらの記号、まだ私にしか理解できませんね。ワークショップをする時には、ルールをつくりますのでご安心を。
記号をつけたら、デザインカッターで切込みを入れていきます。
切込みを入れて、山折り・谷折りの線には、紙の厚さ半分の深さの筋を入れて折り目をつけます。すべて終わったら、紙を裏返します。
線が書いていない方が表側です。
折りたたみ
それでは、90度に折りたたみましょう。
おっと。紙の端っこから頭や手のようなものが飛び出してしまいました。
通常、飛び出す名刺としてつくるときには、二つ折りにしたときに紙が飛び出ないようにしますが、今回はそんなことお構いなし。
どうすると飛び出てしまうのか、つくってみたものを見返すと原因が分かります。このように「つくる」と、できたもので「考える」のが、ものづくりの楽しさです。
とにかく自由につくって、写真に説明を加えてきていますが、これでまたいろいろな発見がありますね。note で表現するのもとても楽しい。
展開する
さて、ペタッと二つ折りにしたものを開いてみます。
何に見える?
なんだか、芸術っぽい。
人間的な自由とは
ここでまた、岡本太郎氏の言葉を引用します。
芸術の世界では、自由は、おのれの決意しだいで、今すぐ、だれにはばかるところもなく、なにものにも拘束されずに発揮できるのです。
思いきって、のびのびと踏みだしてごらんなさい。そして人間的な自由とはなんであるか、その喜びをみずから発見すべきです。それは新しい生活への自信となって、明朗にあなたをささえるでしょう。
今回、岡本太郎氏の著作を読みながら、私も自由の実験をしてみようと、左右対称の四角に対して、何を書こうと準備なくいきなり線を書いていき、ためらいなく切込みを入れ、一気にポッピング・クラフトをつくってみました。
こう見られたいと他人の目を気にしないと気持ちが解放され楽になり、自由につくることの喜びがこみ上げてくるのを感じました。
同時に、岡本太郎氏のいう「人間的な自由とはなんであるか」を考えるきっかけにもなります。
「自由」につくる ←→ 「自由」を考える
芸術を持つことは、自由を身につけること
出来た作品をみながら、こうすると名刺の大きさから飛び出してしまうとか、このように影が出来るんだとか、いろいろな発見があります。
今後、ポッピング・クラフトのワークショップをする時にも、自由につくることを取り入れようと思います。
そこから、みんなの作品を見せ合って、意見や感想を言い合ってみる。
今からとても楽しみです。
自分の自由な感情をはっきりと外にあらわすことによって、あなたの精神は、またいちだんと高められます。つまり芸術を持つことは、自由を身につけることであって、その自由によって、自分自身をせまい枠の中から広く高く推しすすめてゆくことなのです。
今日の芸術~時代を創造するものは誰か~ (光文社知恵の森文庫)
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