賽は投げられた

祖父の法要で母と長姉に逢った。
子宮を全摘出するかも知れないという話をした。
そんな日に限って生理が来そうな気配が。
でも生理は始まらずおしるしのような出血があっただけで
腰がずっと痛い。
ぎゅっと腰の骨が縮こまっているのではないか?という感じ。
椅子にしばらく座って立ち上がる時が辛い。
腰を伸ばしたり、お風呂に入ると少し楽になる。
下腹部が重い。メンタルは沈みがち。
もうこんな想いをしながら次の生理までドキドキしながら過ごすのは嫌だ!
子宮を取っても良いよね?
そう思う反面、また臓器を取ってしまうことへの罪悪感も捨てきれず。
布団に入るとそんな事を考えてしまい、声を押し殺して泣いていた。

ネットで子宮を全摘出した人の体験談をあれこれ読んでみた。
みんなもっと若い。40代が多い。
母に伝えた時も第一声は「今さら!?」だったもんな。
入院から手術までの脳内シュミレーションは大体出来た。
出血は治まったものの身体がだるいのでゴロゴロとしていた。
家族に「手術を受けたいと思う」とLINEで報告した。

朝起きて、まずクリニックに電話した。
先延ばしにするとまた迷いそうな気がしたから。
手術を受けたいと伝えると「先生の診察に入りますか?」と聞かれた。
なので「紹介状を書いてもらえれば良いです」と答える。
クリニックの先生は代わったばかりだし
手術をするのは総合病院なのだからそっちでも診てくれるだろう。
先生は週末しか来ないのでまた連絡するとのこと。
手術に向かっての一歩を踏み出した。
今日は一粒万倍日と天恩日らしい。
良い方向に向かってくれますように。
賽は投げられたのだ。

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