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おそらく役に立たないエストニア語講座その4 ~ フィンランド語と似てる??

エストニアのことを初めて知る人は、

「エストニアって何語喋るんですかー?」

と、聞く人も少なくない。

まぁ国自体の存在を知らなかったのだからその国で何語が話されているか知らなくても仕方がないといえば仕方がないです。

そして次によく聞かれるのは、

「エストニア語ってロシア語に似てるんですか?」

という質問。

これもまた歴史上エストニアとロシアの関係性から、
または土地的なものも考えて考えられないことではない。

実際にエストニア国内では、
頻繁にロシア語が生活の中で耳に入ってくるし、
地域によってはロシア語しか聞こえてこないところもたくさんあります。


ただ、言語的にはロシア語はスラブ系の言語で、
エストニア語はフィン・ウゴル系の言語で、共通点はほぼありません。

👆の記事でもエストニアとフィンランドの共通点を少し書きましたが、

エストニア語とフィンランド語は類似点が多いです。

スペイン語とイタリア語のように、お互いが自国の言語を喋って理解し合えるほどではありませんが、いくつもの共通語があります。


ということで今回はエストニア語とフィンランド語の、似ている言葉を紹介したいと思います!


1.数字 (エストニア語・左 フィンランド語・右)

フィンランド語ではエストニア語のüをyで代用しています。

1 üks(ウクス) yksi(ウクシ) 

2 kakus(カクス)Kaksi(カクシ)

3 Kolm (コルム) Kolme(コルメ)

4 Neli  (ネリ) Nelja(ネルヤ)

5 Viis (ヴィ―ス) Viisi (ヴィーシ)

・・・・

と10まで似たような感じで進んでいきます。

どうでしょう?結構な類似度ですよね?

ちまみに100は、

Sada (サダ) Sata (サタ)

1000は、

Tuhat (トゥハット) Tuhatta(トゥハッタ)

です。


あとは季節もほぼ同じ言葉を使います。

春・夏・秋・冬の順で書きます。

エストニア語
Kevad・Suvi・Sügis・Talv

フィンランド語
Kevät・Kesä・Syksy・Talvi


他にも、

父  Isa(イサ)Isä (イサ)

子 Laps(ラプス)Lapsi(ラプシ)

女性 Naine (ナイネ)  Nainen(ナイネン)

神 Jumal (ユマル)  Jumala(ユマラ)


などなどここには書ききれないくらいの量の類似語があります。


なのでエストニア語・フィンランド語を学んでいる人はどちらかの言語の習得ができたら是非その勢いでもう一つの言語も学んでみてください!


エストニア語とフィンランド語はフィン・ウゴル系の数少ない言語ファミリーの兄弟のような存在です。

そう。。言うなれば、フランコ兄弟のようなものです。


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激似ではないにしても類似点はある。w

お互いを交互にみれば、「あー、なんかわかる!!」ってなるはずです。

そしてフランコ兄弟のように、エストニア語とフィンランド語にはあんまり類似点のない、もう一人の兄弟がいるのです。

それは・・・


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トム・フランコこと、ハンガリー語です。(なんじゃそりゃ)

そう、実はハンガリー語(トム)も同じフランコブラザー(フィン・ウゴル系)だったのです。

でもハンガリー語(トム)は同じ言語ファミリー(フランコ家)に入っているというだけで、類似語もなければ言語的にも全く違う言語といっても過言ではありません。

エストニア語とフィンランド語は、言語の音も似ているので、
聞いただけで、「あっ、似てる!」ってすぐにわかりますが、
ハンガリー語は聞いても、「ん?ホントに血ぃ繋がってんの??」ってなります。

これまでも、トム(ハンガリー語)の存在を知らせると、

「え?そうだったの?全然似てないね!」

という反応がほとんどでした。


さて今回のおさらいです。

エストニア語・フィンランド語

ジェームス・フランコ/デイヴ・フランコ

ハンガリー語

トム・フランコ


この先、みなさんがフランコ兄弟を見る度にエストニア語・フィンランド語を思い浮かべてくれることを期待してます。(その逆もしかり)

そしてトム・フランコ(ハンガリー語)を目撃するたびに、

「あっ!この人(言語)知ってる!フランコ兄弟(フィン・ウゴル系)の1員でしょ!!」

って言えるようになっていただければと思います。(よくわからん)


それではみなさん、また来週。😅



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