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どちらかと言えばロシア人らしい

エストニアの全人口(130万)の約4分の一はロシア系エストニア人だったりする。

つまり約30万人のロシア語を主言語とするロシア系の人たちがエストニア人と共に生活をしている。

バスの中など、公共の場に表示されているものは大抵が、
エストニア語とロシア語の2バージョンが横に並んでいる。

年配層なんかはエストニア語を全く喋れない人も少なくない。

ロシア系の多い地域にはロシア語の学校があり、
授業もロシア語を使って進められます。

ロシア系エストニア人のアイデンティティ等に関しては、
記事として書くほどの知識を持ち合わせてないので、
ここでは触れません。


そんなロシア語系の人たちが最も多く住んでいるのは、

ナルヴァ ーロシアとの国境の町
イダ・ヴィルマー ーNarva周辺の地方
タリン ー特にラスナマエという地域


この辺に行くと耳に入ってくるのはロシア語ばかり、
まるでロシアにいるのと変わらない気分になります。


そんな地域を移動していた時のこと、

道行くおばちゃんがボクの前で止まり、
ボクに話しかけてきたのです。

ロシア語でぴゃーーーーって何かを喋りまくるおばちゃん。
(Itoさん言葉お借りしてます)

おばちゃんが喋り終えないうちに身振り手振りで、

「イヤ、ロシア語わかんないんで!」

と伝えてみると、おばちゃんは、ハッと気づいたような顔をした。


が、


今度はスピードを落として喋りだす。。。


「いや、おばちゃん!スピードの問題やないから!」


と、必死に伝えるも・・・


今度は声が大きくなった。。。

「いや、ボリュームは十分なくらい足りとるから!」


スピードを下げ、ボリュームを大きくしても伝わらないことで
ようやくボクがロシア語を理解していないことを理解したようで、
なにかぶつくさ捨て台詞のようなことを言って去っていったおばちゃん。。


変なおばちゃんだったなー

と、特に気にも留めてなかったのですが、
同じようなことがその後も何度か起こったのです。

なんで明らかにアジア人であるボクをわざわざ止めて
何か聞こうとするんだろう?

そう不思議に思いました。

ちなみに同期間にエストニア人にエストニア語で喋りかけられたことは一度もありません。

ということは、現地の人からすると、

エストニア人 OR ロシア人

と2択を迫られたとしたらボクはロシア人になるようです。


よく考えるとそれもそのはず。

ロシアにはたくさんのモンゴル系の顔立ちの人がいます。

日本にもよくいそうなおじさん・おばさんがいます。

「あ、あの人、山根さんにそっくり」

みたいなこともよくあります。


だから日本人であるボクは、ロシア系の人たちにとって、
エストニア人よりも身近な存在(人種的に?)なのかもしれません。


ちなみに、外にいる時にエストニア人から話しかけられる時は、
日本語で話しかけれる確率が結構高かったりします。


「ニホンジンデスカ?」


日本に興味があったり、漫画が好きだったりする人が、
日本人を発見した喜びのあまり、
ホントはシャイだけど、頑張って話しかけてる姿が超かわいかったりします。

そして漫画・アニメ好きの場合はかなりな確率で、
ボクの知らないアニメばかり知っている感じで、
次々と出てくるタイトルに首を横に振り続けるボクをみて、

「コイツ、ホントにニホンジンデスカ?」

と若干疑いの表情を浮かべる人もいました。


なんかがっくりさせたようで申し訳ない気持ちになる。


Karateも知らない。Judoもしない。
Reikiも使えない。Aikidoもできない。
アニメも見ないし、囲碁も打たない。


うーん。。。。


これからもきっと多くのジャパンファンをがっかりさせていくんだろーなー。。


今度アプローチしてきたら、ロシア人のふりでもしてみるか・・・


あ、ダメだ。ロシア系にもたくさんのジャパンファンがいたっ!!






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