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おそらく役に立たないエストニア語講座その3~英語のようなエストニア語~

さて今日もまたおそらく役に立たないであろうエストニア講座の時間がやってきました。(いつからシリーズ化した!?)

前日の記事でさらっと述べたのですが、
エストニアの全人口の内の4分の1がロシア系、
つまりエストニア人は地球に100万人程度しかいないことになります。

そして10代~40代は大体英語が通じます。

ということは実際、エストニア語を使わないと意思疎通ができない人の数は30万人~50万人くらいなのではないでしょうか?

じゃあやっぱりエストニア語ってそんなに習う必要ないんじゃない?

いえ、そんなことありません。

エストニアは小さな国で人口も少ないですが、
その文化・歴史はとても豊かで、奥深いものがあります。

言語が解れば文化も自ずとわかってくるもので、

最初は??って思っていたことも後から、
「あぁーーーー、そういうことね!」
ってなることもあります。


例えば、Jaan Tätteの良さがわかったりします。

hotmail
そんな豊かな文化・歴史を持つエストニア語ですが、
英語のようなエストニア語もたくさんあります。

もともと外来語は英語だけでなく、
たくさんの多言語から借り入れた言葉がたくさんあります。

が、近年のアメリカ・イギリスのテレビ・映画の影響などからも、
英語の借り入れ語がどんどん増えてきています。

特にYoutubeやソーシャルメディアが出回ってからは、
その勢いはさらにスピードを増しました。

では早速、英語のようなエストニア語を見てみましょう!

[伝統]

英語・Tradition
エストニア語・Traditsioon

ほとんど一緒ですね。
英語ではトラディション。ですが、
エストニア語の場合は、トラディツィヨーーン。
と、最後の所が伸びます。

この手の外来語はスゴく多いです。

英語   エストニア語
Energy → Energia (エネルギア)

Group → Grupp (グルップ)

Decoration → Dekoratsioon (またツィヨーンです)

まだまだ書ききれないくらいあります。

なので、当初はわからない単語は英語をエストニア語風にして読んでみる。
というちょっと怪しい方法でその場をやりくりしようとしてました。
たまに成功するのでビックリします。w


[スキ] (Facebook/noteなどでのLikeボタンのこと)

英語・Like
エストニア語・Laigi

これは知ったときビックリしました。
エストニア語でスキはMeeldibなのですが、
どうもそれではぎこちないようで、
英語のライクに似た音を綴った結果がLaigi(ライギ)になったよう。

これは完全に造語ですね。
Laigiという言葉はもともと存在しなかったので。。。

いかに言葉の意味や由来よりも、
使いやすさ・親しみやすさが重要になってきたかが手に取れる例です。


[チル]

英語・Chill
エストニア語・Chillima

これは日本語も英語をそのまま使ってるので、同じですね。
エストニア語でも同じ意で使われています。

そのままChillで使われる時もあれば、
ma不定詞といって、to不定詞のように「ma」をたして、
[チルする]という風にします。

ちなみに発音はチッリマ(ツのとこはLが強めに入ります)


[WTF]

おそらくネットをそこそこ使う人なら知っている言葉だと思います。

何通りかの訳がありますが、

「嘘やろ?!!」「な・・・なんじゃぁこりゃ!!」

てな感じで使われてます。

エストニア語では、
What が Mida (ミダ)に値し、
F@ck はそのまま残し、

Mida F@ck ミダ ファ○ク!

となります。

これはちょっとした融合バージョンですね。

[好み(じゃない)]

今度はちょっとしたスラング。
イギリス英語で定番の表現、
好み、タイプを表す時の表現で、やんわりした断り方をしたい時によく使われます。
もちろん肯定系でも使えます。

英語 ・my cup of tea
エストニア語 ・ minu teetass (ミヌ、テータスッ)

これまた元々エストニア語になかった表現方法を
そのままエストニア語に直訳して使いだしたようです。

エストニア人はハーブティーをはじめによくお茶を飲むので割と自然に馴染んだんでしょう。

我らが日本もお茶大国ですが。。。。

日本語直訳版だと・・・

それ私のお茶!
それ私のお茶じゃない!

になるのだろうか・・・ちょっとぎこちないなぁ・・・


ちなみにこの英語のようなエストニア語はEstonglish(エストングリッシュ)と言うようです。


今日もまた日常で使うこともないであろうエストニア語を学べましたね! では皆さんまた来週!  (え、来週も!??)

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