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#148 -映画レビュー・Netflix Original /Eurovision Song Contest

昨日の記事に引き続き、今日も映画関連!

今回は先日見た映画の感想を書きたいと思います。

↑がその映画。

Eurovision Song Contest : The Story of Fire Saga.
主演・Rachel McAdams/Will Ferrel

記事にはネタバレもありますので、これから見る予定の人はどうぞこの記事、スキップしてください。一応ネタバレの前にはもう一度注意書きします。

率直な感想

結論から言うと、結構好きです。

Will Ferrelの映画でまさかちょっと感動するなんて予想してなかっただけにちょっと意外さもあってよかったです。

Will Ferrelっていうと、B級コメディの代名詞のような存在ですが、逆に本人がそのB級っぷりを全面に押し出し、自ら「B級ですけどナニカ?」と前のめりになっているのを見て、ちょっと何気にハマっていった俳優だったりします。

Will Ferrelってダレ?というヒト、↓がWill Ferrelです。

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きっと洋画を多少なりに見る人であれば、一度は彼の顔を見たことがあるでしょう。そして、「彼が出演してたのはどの映画だった?」と、言われると、「うーん・・・・」となってしまうような映画ばかりにでています。

実際映画の中の彼は面白くないことが多いです。わかりやすすぎる感じの安っぽいコメディが多くて、「お笑い」が真剣に好きな人にはNG感が強いのですが、日本でもよくある「面白くない感が面白い」というよくわからない現象がおきてきていて、意外に人気もあがってきたりしています。

ちなみに映画は見ないのだけど、どこかで彼の顔をみたこある・・・

と思った方、もしかしてレッチリこと、Red Hot Chili Peppersのファンじゃないですか?

なぜなら、ドラマーのチャド・スミスがウィル・フェレルと瓜二つなのです!!

かなり有名な話で、気づいたら一緒にテレビ出演してました。

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似すぎやし!!

言われなかったらどっちがどっちか本気で迷うわ。。。


話を映画の方に戻します。

ストーリーの概要としては、

アイスランドの2人組・ファイアー・サーガというグループがEurovisionという歌の大会への出場を目指し、コンテストの優勝を狙い悪戦苦闘を繰り広げていく。

という内容。

ジャンルとしてはミュージカル・コメディ。というところでしょうか。

この作品中のEurovision Song Contestとは実際にヨーロッパで毎年行われるイベントです。(過去の投稿にも書きました。↓)

この映画のくだらないコメディ感が実際のユーロビジョンの感覚と似ていたのがよかったです。

↑の記事にも書きましたが、ソングコンテストとは言ってもみんな超真剣になってやる!というわけでなく、みんなで楽しみながらちょっとおふざけもしてわいわいしよう。っていうのがユーロビジョンの真骨頂なので、その感じうまく映画の中で出されていたと思います。

🚫↓ココからネタバレ!!🚫

そしてそうやって油断していたまま最後のシーンに入ったのですが、
ここで一気にバコーン!!ってヤラレマシタ。

歌うはずだった曲を変更し、失格覚悟でSigrid(Rachel)に自作の歌を歌わせたのですが、この曲が本気でよかったです。

第一声から、アレ?これ?Rachel McAdams じゃないよね?ってわかるのですが、この歌声を提供したのはスウェーデン人のシンガー、Molly Sandénです。作中、大抵の歌は彼女が歌っています。

↓はビハインド・シーン的なものです。

Will Ferrelが相打って歌う時、Mollyさんが笑っているのがツボ。(多分編集しただけだとは思うのですが)

ずーーーっとおふざけっぽくやってきて、最後にコレでしめるとは、ディレクターさんやるなー。

またこのシーン以外にも、途中、過去のEurovisionの優勝者や、各国の代表者が登場して行うソング・アロングもありこれもなかなかよかったです。何気に2018年のエストニア代表だったElina Nechayevaさんも出演してました。

そしてなによりいいなーと思ったのが、映画公開後にMolly Sandénさんが世界的に知名度があがり彼女のキャリアが爆発したこと。

実は彼女は以前、Eurovisionのジュニア部門で出場したようで、そこから彼女の歌のキャリアがはじまったとか・・・そしてアメリカ進出にも挑戦したらしいのですが、うまくいかず母国スウェーデンに戻って活動をしていたのです。

そんな中、この映画の歌い手として抜擢され、一気に全世界に彼女の歌声が知れ渡れ、フィナーレの曲、HusavikはOscarにもノミネートされました。(残念ながら賞をとることはできませんでしたが、きっとそれ以上のものを獲得できたことだと思います)

14歳のころから大きな成功を夢見て挑戦し続けたMollyさんがようやく浴びた世界的な成功。持ち合わせた素敵な歌声はもちろんのこと、これまでずーっと地道に活動を続けていたからこそ今、こうして陽の目をみたのでしょう。

またこの映画の舞台になった小さなアイスランドの人口2000人程度の村、Husavikが有名になり、観光客も訪れるようになったとか?そんなサクセスストーリーがついてきたこの映画、Eurovision~。なんか色んな意味でよかったです!(でも作品中のユーモアは相変わらずB級ですがww)

前回の記事でも書きましたが、この映画は予告編を見ずに何気なくみたのですが、やはりそれがまたよかったです!試しに予告編みてみたら、このフィナーレの歌がバックで流れていたので、かなりのネタバレになっていたと思います。俄然、予告編みない方がいいですね!

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