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あなたとわたし

こんばんは。

私事ですが、この4月から新しい職場で仕事を始めて早半月。

新年度の忙しさに加えてコロナウイルスの影響もありながら、なんだかバタバタとした日々を過ごしています。


わたしが勤めている「森のようちえん」には園庭がなく、保育面で大きな特徴を挙げると、「晴れの日も雨の日も自然の中に出かけていく」「保護者に向けた行事がない」「けんかをとめない」など。自然のリズムの中でのびのびと生活していて、様々な特徴があります。(語りきれないので、後々詳しく。)

その中でも、入職したてのわたしが、フレッシュないま、大切にしていることが、「あなたとわたし」


仕事をしていると、肩書きというのはついてまわるもので、例えば「○○さん」「○○先輩」と呼ぶうちに自然とそういう関係になっていくのかなと思います。

保育園でも子どもに「○○先生」と呼ばれると、無意識のうちに「先生と生徒」という関係が頭に浮かんで、先生の自分は何だか大そうなことを教えたりこなしたりしなきゃいけないような雰囲気に力が入ります。

そこで、私たちはお互いニックネームで呼び合うことからフラットな関係づくりをしています。

そして日々関わるなかでも、できないことをできるようにしたり何かを特別伸ばそうとあれこれ教えたり指示しないようにしています。子どもって決して未熟だったり不完全な存在ではなくて、私たちと同じように一生懸命に今を生きている「人」なんだと思うんです。今のままのあなたが最高だし、ありのままのあなたが素敵。

その分、みんなが自分らしくありのままでいられる場を保証するのが私の役目かなと思います。大人の都合で操作せずに、その子の意思を尊重する。じっくり見守り、待つ。

色々なことをこちらの言うことを丸飲みで聞かせて、聞き分けのいい子に育ってほしいとは思っていません。目まぐるしく変化する今の世の中、そんな風に育てて社会に放り出すのがどれだけ危険なことか分かるから。どんな状況のなかでもしっかりとした足取りで、前を向いて生きていける力を身につけてくれるといいな、と密かに願っています。

好き勝手に、自由放題にしていいのか?というのが、難しいところ。もちろん私が人としてどうかな?と思うことは伝えます。ただ、命令ではなくて対話して話すので、子どもの答えは様々。もちろん子どもと意見が食い違ってけんかしたり、もう!ってなることもあります。だって、人間だもの。たくさん笑って、泣いて、周りのいろんな人と関わりながら自分の考えを見つけていってほしいなぁ。


自然のリズムのなかでこんなことを考えていると、まるで種から花が咲くようにじんわりと過程を経ながら、大切なものをゆっくり育んでいるような気持ちになります。

今の初心を忘れずに、先生という肩書を脱ぎ捨てた「あなたとわたし」として、目の前の子どもたちと純粋に関わっていきたいです。


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