畑と子育て
こんにちは。
朝晩が冷え込むようになってきました。
澄んだ空、ポカポカの太陽、秋らしさを見つける度に心が踊ります。
振り返ると、今年の暑さは尋常ではなくて。
夏の間と残暑、ずいぶん長くお付き合いしたように感じます。
暑さには強いはずの私もさすがにバテバテで、、
やっと最近心身ともに落ち着いてきました。長かった〜。
ということで、念願の畑仕事を始めました。
私が勤務している保育園は畑を持っていて、大人子ども一緒に育てたり収穫したりを楽しんでいます。
土日には「畑部」としてスタッフが集まって畑の手入れをしていて。
先週、初めて参加してみました。
大豆。
一粒一粒、地道にさやから取り出しました。
大きい、小さい、丸い、細長い、黄色、緑、色んな個性。
醤油や味噌、手軽に買えるけれど始まりはこの一粒なんだよな〜と思うと、なんだか不思議なような、あったかいような気持ちになりました。
食用ホオズキ。
食べられるんだ!とびっくりしながらパクリ。
初めて食べたのですが、トマトみたいにフルーティーでした。
人参。
ピーターラビットを想像させるこのふさふさ葉っぱも食べられます。
おすすめの食べ方は、葉と身を混ぜたかき揚げだそう。
小ぶりだけれどえぐみがなくて、シンプルな味付けでもすごく美味しい。
秋の味覚、さつまいも。
一緒に来ていたスタッフの子どもたちが、張り切って全部掘ってくれました。
来週やきいもパーティーをするので、その時のお楽しみ。
無農薬で育てているので、色々な色や形があります。
スーパーの野菜みたいな均等さや統一感がなくて、私はこの自然さが好き。
カラフルで個性あふれる植物、美しいなぁと思います。
最後に、畑でのおしゃべりを少し。
「本当は水やりってしなくていいんだよ」
植物は本来自分で育つ力を持っていて、
雨が降らなければ、じっと耐えて待つ。
たくさん雨が降れば、地下の深い層に蓄える。
水や栄養分を吸い取ろうとしっかり根を張り、丈夫になる。
色んな季節や天候を経て、メリハリのある自然のリズムの中で自立していく。
しかし、人間が肥料、農薬、水、色々とあげすぎると、
水が常にたっぷりあるのが当たり前で、ないと生きられなくなる。
表面は潤っているように見えても、地下は乾燥し育たなくなる。
与えられるものを待ち、根を遠くまで張らなくなる。
自然のリズムに耐えられなくなり、病気になりやすく、枯れやすくなっていく。
「人の手が入ることが悪」ではありません。
現に、苗を植える時や夏場の猛暑など、状況に応じて手入れが必要な場合もあるそうです。
ただ、それが当たり前になったり、結果(見栄えや実り)を気にして人間の思い通りにコントロールするようになると、生命、成長、自立、本来備わっている「力」を奪ってしまうそう。
この話、子育てにも通ずるところがあるなぁと思いました。
目に見えるもの、目に見えないもの。
見た目や結果が全てではない。
社会ではなんとなく均等さ、同一さが求められがちだけれど、
色んな大きさ、形、色があっていいじゃない、と思う。
それより、見えないところ、根っこの部分をじっくり育むこと。
悩んで、工夫して、考えて、過程を大切にしながら。
大切なことほど見えなくて、測れなくて難しい。
だから、自分なりに感じる心をしっかりともっておきたい。
愛することと、甘やかすこと。
愛するからこそ、できることってなんだろう?
なんでも与えて、整えてあげることは本当にその子の為になるのかな?
先を見据えながら、どんと構えて、じっと見守る。
「あなたなら大丈夫」って信じて、側にいる。
あえてなにもしない、空白の大切さ。
生きていれば、すぐに結果が出ることばかりではないし自分ではどうにもならないこともある。
厳しさも緩さもある、この社会で、その子なりの花を咲かせられるように、私たち大人はどうありたい?
はぁ〜やっぱり自然はすごい。
学ぶことだらけです。本当にありがたいなぁ。
さぁ、明日は待ちに待ったやきいもパーティー。
楽しんできます〜。
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