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箱根旅

こんにちは。

すっかり残暑も落ち着き、朝夕の風が心地いい季節ですね。


さて、先週末に箱根に行ってきました。

実家からだと遠くてなかなか機会がなかったのですが、今回関東圏に引越してきたということでずっと行きたかった場所。

温泉、自然、美食、素敵な響きにワクワク。

久しぶりの一人旅にドキドキしながら、1泊2日の旅に出ました。



1日目

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駅でコーヒーとアップルパイを買って、電車に乗り込みます。

鈍行に揺られながら海、山、だんだん自然豊かになっていく景色や時々聞こえて来る隣のおばあちゃんたちの会話に黄昏ること約2時間、「箱根湯本駅」に到着です。

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旅をするときは、下調べはあまりせずに現地の観光案内所で調べるのが私流。

行ってみてからの雰囲気や現地の方との交流を大切にしたいし、私のマイペースで気まぐれな性格もあり、いつもこんな感じです。

駅前の観光案内所で地図とパンフレットとお姉さんからのおすすすめ情報を頂いて、今日は辺りをブラブラ観光してみることに。

「箱根湯本駅→バスで芦ノ湖→船で桃源台→ロープウェーで強羅→電車で宿へ」

という、色々な乗り物も楽しめるぐるっとコースに決めました。

ちょうどバスが来たので乗り込み、まずは芦ノ湖へ。


芦ノ湖周辺には飲食店がたくさん並んでおり、見て歩くだけでお腹が空いてきました。

気ままに歩いていると、箱根神社に到着。

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参道には立派な大木が並んでおり、すごく神秘的。

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水と緑が共存している境内を深呼吸しながらゆっくりと歩くだけで浄化されたような気分。

心が落ち着くような、凛とするような、神社の雰囲気って好きです。

芦ノ湖に魅力を感じ、「恩賜箱根公園」にも行ってみることに。

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こちらは人がほとんどいなくてすごく静か。

水の音や鳥の声に癒されながらウォーキングコースを散策です。

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ちょうど陽が差してきて、展望台からの見晴らしは最高でした。

健脚コースでたっぷり歩いた後に感じる風、気持ちいい〜。

さて、汗もかいたことだし船に乗って移動兼しばし休憩しようかな。

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水色と茶色の珍しい蝶に出会い、幸先がいい予感。

近くの団子屋さんで串団子を買って、いざ乗船です。

船上では風を感じながらひたすらぼ〜っとし、約20分。

桃源台駅でロープウェーに乗り換えて強羅へ向かいます。

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上からの景色、山並み、新鮮でした。

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途中立ち寄った「大湧谷」。

硫黄の匂いと蒸気で、独特な雰囲気でした。

強羅に着いたものの宿のチェックイン時間が迫っており、すぐに電車に乗り換え宿へ向かうことに。

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宿の最寄駅からの夕暮れ空。

不意に撮ったら木がハートのフレームになっていて、思わずため息が出ました。

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本日の宿はこちら、「福住楼」さん。

早川の渓谷にある、1890年から続く歴史あるお宿です。

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威厳ある建物に恐縮しながらも、お部屋へ。

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川のせせらぎと陽の光が心地よい、寛げるお部屋でした。


温泉は熱々の源泉を天然の湧き水で調節した掛け流し。

大浴場と2つの貸切風呂があり、気分や時間に合わせて楽しめます。


夕食は紅葉やすすきで彩られた先付けから始まり刺身やお肉、松茸のお吸い物と続く会席料理。朝食は白飯と味噌汁・焼き魚メインの日本の朝ごはん。

お米もツヤツヤで粒が立っており、食をそそります。

季節感や地元のものを大切にされており、素朴で手の込んだおいしいごはんでした。


心地よい疲れと素敵な宿のおかげで、リラックスしながらお布団へ。



2日目

朝風呂を頂き、朝食を食べて宿を後に。

宿ではひたすらのんびり過ごすことに専念したので、まずは今日のプランを立てるため近くのコーヒー屋さんへ。

自然の中で過ごしたいな〜。軽い山登りで体もリフレッシュしたいな〜。ということで、昨日観光案内所で教えてもらった「飛竜の滝」に行ってみることに。

箱根といえば駒ヶ岳や金時山などが有名ですが、短めのハイキングコースも意外と多くあるようです。


バスに乗って「畑宿」というバス停で降車、いざ山の中へ。

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石造りの階段が続き、ひたすら上り道。

もっと平坦な道を想像していました。自然はそんなに甘くない。

予想外にハードな道のりにヒーヒー言いながらもひたすら登ること約20分。

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川が見えてきました。

山の中は涼しく心地よい気候だったのですが、私はもう汗だく。

ゴールへの期待を抱きつつ、川に沿ってさらに登ること約10分。

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「飛龍の滝」です!

ただただ圧巻で言葉が出ませんでした。ぼーっと眺める。

スタート地点でお会いした方に再会し、「意外とハードでしたね…」と労い合うのも旅の良さ。

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滝の反対側も空と緑が広がっており、いい景色でした。

ひと息つき、汗を流してリフレッシュすることに。気分は日帰り温泉。

山を上りきり、最寄のバス停へ。

バス停付近には日帰り温泉はなかったので、行きのバスの中で見かけた湯治の施設へ戻ることにしました。


「天山湯治郷」

古くもあり新しくもある、なんとも素敵な静かな雰囲気の施設。

大型の温泉施設って賑やかなイメージがあって正直苦手だったのですが、こちらはグループ、大声、スマートフォンを公式で禁止したりと「湯を味わえる」配慮のおかげでゆったりと過ごせました。

さらに、自然を守ろうという思いから無添加の石鹸シャンプー・クエン酸リンス・固形石鹸を備え付けたり、塩素を使わず毎晩湯を干した後に高出力の高温スチーム洗浄で浴槽の除藻・殺菌清掃を行ったりといったこだわりも。

歴史や自然との調和を大切にされている思いが細部から溢れていました。

歴史は古く1966年から、5本の源泉から湧き出る源泉掛け流しの温泉。

5本の源泉から溢れる湯はどれも泉質・温度が違います。

体に染みる熱めの湯、いつまでも浸かっていられるちょうど良い緩さの湯、なんと上がり湯まであって、身も心も虜になりました〜。

温泉施設の隣には温泉を使った蕎麦屋さんもあって、こちらがまたおいしい。

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私はとろろ蕎麦を頂いたのですが、すりたての蕎麦の実の風味ととろろが最高に合って、何枚でも食べられそうなつるっと感でした。

あ〜本当に素敵なところだった。また帰ってこようと思います。

湯から上がると足は自然と家路を辿っていて、途中お土産の温泉饅頭を買って、充実感たっぷりの余韻のままいつのまにか家に着きました。



あとがき

ノートと絵具一式を引っ提げて「いろんなインスピレーションが湧くんだろうな〜」なんて意気込んで始まった今回の旅。


行ってみると全く逆で、ただただぼ〜っと、リラックス。

なにも考えない時間、無の時間。

プランを立てずに、時間を気にせずに、動いて感じて自分の心のままに行動する。

生活や社会の変化、新しく始まった仕事のこと、これから先のこと、無意識のうちに考えすぎる癖がついていた最近の自分にはとっても必要な時間だったようです。

やっぱり旅が好きだ〜。









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