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【リアルビジネスファンタジー】『エッセンシャルマネージャー』VOL.16「その人には、そうする理由がある」VOL.17「青島の理由」VOL.18「お母さんのジャンケン」

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【リアルビジネスファンタジー】
「エッセンシャルマネージャー〜賢者カンジーに尋ねよ〜」

園田ばく著/大久保寛司監修
経営の本質って、何だろう?いい会社の本質って、何だろう?これからの未来に悩む企業の経営者が、偶然、出逢った仙人のような賢者「カンジー」に連れられ、訪れた先の「天国に一番 ちかい会社」で驚きの体験をした後、自分のあり方を見つめ直し、企業を立て直していくリアルビジネスファンタジー。
【著者】園田ばく
作家。「あり方研究室」主席研究員。企業の取締役として、「一般社団法人100年続く美しい会社プロジェクト」理事の顔も持つ。

【監修】大久保寛司
「人と経営研究所」所長。「あり方研究室」室長。多くの経営者から師と仰がれ、延べ10万人以上の行動を変容させてきた伝説のマスター。著書に「あり方で生きる」など多数。
【実験的コミュニティ小説】
「エッセンシャルマネージャー」は、
オンラインコミュニティから生まれる「コミュニティ小説」の実験プロジェクトです。コミュニティ内で生まれるエピソードや対話が、小説内に、オンタイムで組み込まれていきます。

〜どんな展開になっていくのか、まだ誰にもわからない。
それはコミュニティ内の化学反応と、リアルとファンタジーが融合した先に見えてくる。令和の時代の「みんなで作る小説」=「エッセンシャルマネージャー」〜


collaborated with オンラインラボ「あり方研究室」
オンラインラボでは、こちらの小説がいち早く会員限定で、無料でお読みいただけます。
詳しくはこちらからどうぞ↓
https://arikata-lab.jimdosite.com/

これまでの「エッセンシャルマネージャー」はこちらから↓

【VOL.16/VOL.17/VOL.18 あらすじ紹介】

VOL.16「その人には、そうする理由がある」

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「その人には、そうする理由が、(それなりに)ある」
その言葉に、石崎社長は、何かを思い出したかのように、感極まってポロポロと流れる涙をハンカチで押さえた。「なぜ、わたしまで溢れそうな涙を必死にこらえているんだろう」突然、青島社長との大学時代の出来事が頭に浮かぶ近藤。

〜役に立ちたかった。
そう答えた矢部さんは、カンジーから一番離れた所に座っていた。そこからひとつカンジー側に座っているのが、しっかりとしたスーツに整えられた髪型、やんわりとした物腰の中にも、意思が感じさせられる、いかにも出来そうな雰囲気をまとっている金出(カナイデ)と呼ばれた男性だった。
「営業の金出ともうします。本日はよろしくお願いいたします。先ほどの矢部さんの答えにもありましたが、私もおそらくその場にいたら、同じことをしたと思います。掃除をしているときには、普段もそうですが、特に上とか下とかないんですよね。一緒にきれいにしているという意識なので、手伝っちゃいますね」〜以下、本文に続く。


VOL.17「青島の理由」

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満天の星空と、白んだ空と雲海の先にある一筋の光。
二つの世界が溶け合うような不思議な光景。「来たぞ!」
大学時代、青島と同じ山岳サークルだった近藤は、早朝、雲海から現れた美しい光景の記憶を思い出す。

〜青島とわたしは、大学時代に同じ山岳サークルに属していた。青島がサークルの幹事長で、わたしが副幹事だった。毎週末のようにサークル仲間で山に登っていた。山のテントの中でいつも熱く語るのが青島だった。青島の話は、山の話ではなく、いつもこれからの時代や世界の話だった。
「これからの世界はつながりを求めていくんだ。近藤、テクノロジーだぜ。人が人らしく働くために、どんどんシステムを入れて、楽できるようにして、余った時間を、好きなことをすることに使えばいいんだ。人は仕事の奴隷じゃないんだからな」
小瓶に入った安いウイスキーをストレートで煽る度に、ますます青島は饒舌になる。〜以下、本文に続く。


VOL.18「お母さんのジャンケン」

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イイナ食品での質疑応答の時間。カンジーは、その場の皆に問いかけながら、あるエピソードを語り出した。

〜カンジーはイイナ食品の社員と我々をじっと見渡してから、口を開いた。「最近。ある本を作っています。そこにこんな話が出てきます。もちろん、この話はわたしがある方から、直接聞いた実話です。小学校2年生とお母さんの対話です。お母さんは子どもに、家の手伝いをさせたかったのです。
「〇〇ちゃん、このゴミ袋運ばない?」
「いやだよ」
「いや、じゃんけんするの。じゃんけんして負けた方が運ぶの。いい?」
「面白いね、やろう。」
じゃんけんぽん。息子さんは負けました。
「それじゃ、運んで」
「いやだ」〜以下、本文に続く。



VOL.16「その人には、そうする理由がある」
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