003 こんにちは老化さん
老化というのはもっと
ずっと後にくるものだと思っていた。
そんな予想とは裏腹に
人生の折り返し地点を過ぎたあたりから
体に変化が現れた。
冷たさが染みてアイスを食べるのが怖い
夕方ポストから取り出した手紙の宛名が読めない
細身だったはずのスタイルが丸みを帯びてきた
下の毛に白いものが混ざってきた……。
不調で病院に行くと決まって
老化……ですね。
年齢なんて単なる数字という人もいるけれど
その単なる数字が増えるほどに
体は着々と老いに向かってる。
まだ若いつもりでも
「走る」という行為ができなくなって
階段登ると息が切れて
顔のパーツは変わってないのに
鏡に映る自分はあきらかに
生きてきた月日を表している。
そんな時、私は自分の人生を考え始めた。
いままでどう生きてきたか。
これからどう生きていくか。
こんにちは、老化さん。
よろしく、老化してく私。
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