【エッセイ】サウナの「ととのう」は「死にかけてる」だと思うとより快感
サウナはお好きでしょうか。私は好きです。
休みが取れた時に「一人旅行するか」と計画するものの面倒になってスーパー銭湯に一日入り浸るほどには好きです。
平日のスーパー銭湯の良さというのはやはり休日のそれとは別で、サウナに一人なんてのもざらにあります。
いいですよね、私は独り言を狂人のごとく吐くので一人の方が助かります。そういえば以前、どこかの温泉が浴槽を全然洗ってなくてなんとか菌が基準の何倍になった、みたいなニュースをサウナのテレビで見た時は流石に声を出して「なんでこんな状態でこのニュース見なきゃあかんねん」と笑いました。一人の時は声を出して笑えます。
さて、サウナといえばやはり「ととのう」ですよね。
いつからかその言葉が流行り始め、交感神経と副交感神経のどちらかが優位になったりなんとかかんとかでトリップすることを言います。ゾナハ病かな?
「ととのう」のやり方は簡単。
1.サウナにある程度入る
2.水風呂やシャワーで体を冷やす
3.外気浴
でなんだか気持ちよくなることを「ととのう」と言います。
私も何度かその状態になったことがあるのですが、あれは麻薬ですね。
実は麻薬を経験したことが一回もないのですが、多分そんな感じなんだと思います。
一度その魅力に取り憑かれると時間が出来るたびにサウナに駆けてしまいます。
知ってました? 人は極限までリラックスすると口が開くんです。
アヘ顔をさせたかったら催眠術を使ってる場合じゃありません。サウナに入るんです。
以前有料記事でふらっと触れたのですが、私の身長173cmに対して、体重が93kgだった時があります。
……結構まずいですよね? 普通にまずいです。
普通に足がいたいいたいなりますし、初めて不整脈を経験したのもこの頃です。
不整脈。心臓の動きが不規則になるやつです。
私の場合は体が動くくらいばくばくしていました。
信じられます? 心臓の動きで体が動くんですよ。あれほど死に近い状態は無いんじゃないかなと思います。
今は正常?の体重になってるのでご安心ください。
その経験があるからこそわかるんです。
「ととのう」って、体の悲鳴なんじゃないかなって。
専門家ではないので交感神経云々はわからないですが、冷静に考えて今まで100℃近いところにいたのに一気に10℃前後の水風呂に入って外で横になるって。
どれだけ体の負担になるんだって話です。
正常のととのうってこんなのなのか?と調べたところ間違っていないようです。
全裸で外に居るのに体はぽかぽかしてなんなら冬でもじんわり汗をかくくらい。それが気持ち良い。
しかしながら、血圧と心臓には間違いなく負担がかかっているはずです。
なんて恐ろしいんでしょう、サウナ。
まあそれが良いんだけどね
気持ちよくなるために寿命を縮めてるんですよねサウナーは。
それならなんの心配もありません。
よくよく考えたらお酒と一緒ですね。
お酒を飲んだら気分が良くなりますし、陽気になります。次の朝後悔することはわかっても気軽に気分が良くなる方法に人は抗えないものです。
お酒は体に悪い、なんて赤ちゃんでも知っている常識です。
それをわかりながら俺たちは酔っ払ってるんだ! ととのっているんだ!
つまり、そういうことです。
むしろ、寿命を縮めてるからこそ気持ちよかったりしません?
こう、なんというか、ね。ほらNTRが流行ってるのと同じです。
……あ、違う。そうですか。すみません。
ともかく、サウナはいいぞ。なぜなら寿命と引き換えに気持ちよくなれるから。
みんなも寿命を生贄に最強のととのいを召喚してみてねー。
※このエッセイで起きた出来事に私は責任を取りませんので個人の責任で寿命を削るようお願い致します。
サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。