優しい店員さんの裏にはクレーマーがいそうで怖い【日常のエッセイ】
先日、友人とファミレスにいきました。
食事をしてドリンクバーを堪能していると、店員さんが席までやってきて「お済みのものは下げてもいいですか?」とお尋ねしてきました。
私は「大丈夫です」と回答したのですが、店員さんは顔色一つ変えず「承知しました」とそのまま行ってしまったのです。
一瞬ぽかんとしてしまいましたが、同じようにぽかんとしている友人と視線が合い、冷静になって話しあってみました。
私達の机には食べ終えたお皿が乗っています。
何も残していません。
付け合せのコーンですら綺麗すっきり食べています。
友人はノートPCを出していましたし、机の残りスペース的にはぎちぎちです。
ぜひともお皿を下げてほしかったのですが、私の「大丈夫です」が「下げなくていいです」に捉えられてしまったのでしょう。あるある話ですね。
ですが、これ深く考えると恐ろしい話だなという結論になりました。
私も少しだけですがファミレスでバイトしていた経験があります。
冷静に考えて、机がぎちぎちなら店員さんとしては、あとのバッシングが楽なので先にお皿は下げたがるはずです。
「下げなくて大丈夫です」と言われない限りは。
皿を片付けてほしくない客を除いては。
どういう理屈なのでしょうか。
これは俺が食べた証だ、とアッピールしたいのでしょうか。
皿を残しておく理由が客側にあるとは思えません。
店員さんは早くお皿を片付けたいのに。
となるとこれは、なにやらクレーマーの匂いがしますね……(理論の飛躍)
理由はわかりませんが「皿を下げるな」と言ってきた客が過去に居たのではないでしょうか。
なので店員さんはすっと引き下がったと。
怖いですね。店員さんの反応がやけに冷静だったのが更に怖いです。
「あ、こいつも皿を下げられたくない変わり者か」と蔑んだ目で見られていたのかもしれません。
人種によってはそれはご褒美ですが、勘違いです。私はお皿を下げてくれたほうが嬉しいタイプの人間です。
これからはしっかりと「下げていただけますか」と曖昧な日本語を使わないようにしようと思った出来事でした。
実は「これ優しさの裏にクレーマー居るな」エピソードがもう一つあります。
近所にお安いスーパーがあります。控えめに言って、普通のスーパーより一割~二割くらいお安いスーパーです。いつも有り難く利用しております。
基本的な食材の買い出しはそこのスーパーなのですが、愛飲している牛乳だけはそこには売っていないので、少し遠い別のスーパーに買いに行ってます。
ただ、連日雨が続き遠くのスーパーに行くのは面倒なので近くのお安いスーパーで牛乳を買う機会がありました。
カゴをレジに持っていって、ピッピとやって精算済みカゴに移し替えてもらう作業の時です。
そのお安いスーパーはまず最初にスタンプカードと駐車券の有無聞かれ、バーコードピッピが済むと袋の有無を問われます。
それは毎度のことなので、私は「スタンプカードも駐車券も無いです」「袋いりません」と脳内で反芻し、いつでも答えられる準備をしながら楽天ペイを準備しました。
しかし、今日は一つ質問が多かったのです。
「こちらの牛乳、横にしてもよろしいでしょうか」
私のカゴからバーコードをピッとやって精算済みのカゴに移し替える作業の話です。
「べ、別にいいですよ!」
自分の想定外の質問にしどろもどろするというコミュ障特有の反応をしましたが、なんとか答えさせていただきました。
感じます、クレーマーを感じます。
牛乳を横にしたら烈火の如く怒り出し、そのスーパーのマニュアルに「牛乳を横に倒す時はお客様にお伺いする」という一文を追加させたクソみたいなクレーマーを感じます。
恐ろしい社会です。
日本の企業はもっと客を蔑ろにして良いと思います。丁寧すぎです。
そんな、店員さんが優しく問いかけてくださる裏側には、なにか恐ろしいことがあったんじゃないかという妄想のエッセイでした。
どうか、私の妄想でありますように。
そんあクレーマーは存在しないように。切に願います。
サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。