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Intouchables 『最強のふたり』

まだ観ていない人にはオススメの一本。実話に基づいた仏映画。ドイツ語タイトルは『Ziemlich beste Freunde』で、公開当時このタイトルをラジオでも街でも、よく聞いた。それだけヨーロッパ各国でもヒットして話題になっていたのだろう。「認めたくはないが、かなりの親友」みたいなニュアンスが入っていると思う。

のっけから、引き込まれるシーンで始まり、上手く構成されているし、愛から溢れるユーモアが素晴らしい。終盤、ドリスのセッティングしたとある待ち合わせで、相手がやってきた時のフィリップの表情が何とも泣ける。

生きがいを失った人生のどん底から引き上げてくれるものって、愛とユーモアだなと改めて思う。真面目に考え過ぎてはいけないのだ。いや、ユーモア=愛 なのかも知れない。


「Pragmatique?」のシーン

暴力的に見えるシーンでも通行人も普通に歩いているし、介護士やメイドさんたちも多少のことでは驚かない(笑)。特に大都市では感情を爆発させている人が、其処ここにいるのだけれど、それはそれ。個人主義の成熟した社会でも、愛がないわけではなくて、何と言うかなぁ・・・介入し過ぎないところと、人に手を差し伸べるところの、そのバランス具合が私は大好きなんだと思った。逆に「愛情表現」の仮面をかぶったエゴの押しつけはすぐにバレてしまう。

時間を置いて、また観たくなるような一本だ。

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