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ガイ・リッチー監督の『キング・アーサー』(2017)
日本語の予告編はナレーションがアレなので原語版をリンク↑
こちらも前から気になっていて、ようやく観た一本。
オフィシャル・サウンドトラックもすごく良い。
↑これはその中の一曲「Jackseye's Tale」
土臭い弦楽器と打楽器のリズムがブリトン人のイメージに良く合う。
キング・アーサーにちなんだ歴史については諸説ある。そしてこの作品はモチーフとしてキング・アーサーを使っているそうで、批評は色々あるようだけれど、私は最初からこれはガイ・リッチー流のエンタメとして観た。映像と色彩、キャストの個性も良かったし、CGIも良い感じのファンタジー感を出していた。個人的にはこういうのとても好き。ホビットやルーニックタロットが気に入っているのだから想像してもらえるだろうとは思う(笑)。
国王である父親を叔父に殺害され、身元を消して売春宿で育てられたアーサーが、最初は気乗りしなかったものの、聖剣を手にして叔父を倒し王となる運命を受け入れていくストーリーを、テンポよくファンタジックに描いている。
少年から大人へと成長するシーンを必要最小限の早送りにしてあったり、人物のセリフと平行して過去や未来のシーンが描写されるのも面白かった。ベッカムも出演、監督自身もちらっと出ていたよね?!
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もっと女性の出番を増やしてほしかったとか、からみがほしかったという意見もあるようだけれど、個人的には、大衆受けを狙ってロマンスを混ぜたりしないところがリッチー監督らしくて良かったと思う。興業的には全然振るわなかったようだが・・・。
それにしても、イケメンがいっぱい・・・
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ジュード・ロウのVortigernがなんともセクシーなヴィランである。
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ホビットのBjorn役のスウェーデン出身のMikael Persbrandtが演じていた。
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こちらのエピソードが面白い。
俳優が収録後に、撮影で使った品をひとつやふたつ思い出にもらって帰ることはよくある話だそうだけれど、チャーリー・ハナムは以前ドラマで使ったバイクを盗んだに乗ってそのまま帰ったと語る。ドラマは大ヒットしたし、それくらいいいではないか、と。
キング・アーサーの撮影後は、聖剣をもらって帰りたかったが、別の新しい剣がチャーリー・ハナムのために準備されているから待つように”聖剣の警備係”に脅されて言われて待っていた。ところがいつになっても剣をもらえないため、ここ一年余りチャーリーはガイ・リッチーにその話を度々持ちかけては催促していたそう(笑)。そして・・・このトークショーでついに、サプライズとして剣を受け取った。なんでも日本の刀職人が休まず働いて半年かけて創った一本で、小型飛行機が買えるくらいの値段(ガイ・リッチー談)らしい。よかったね〜。チャーリー本人も「今日、来てよかったよ〜!ジン・トニックは出るし、この刀をもらえたんだから!」と嬉々としていた。
皆で触っているところが可愛い。
追記 2023 1月
北欧バイキングや英国好きな私にはたまらない一本・・・ということで(すでに5回観た)、2022年に観た映画の中では一位である。
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