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『Inception インセプション』

ノーラン監督の作品は、『ダークナイト(バットマン)』の三部作、『Intersteller』『Dunkirk』『Tenet』など観たけれど、レオナルド・ディカプリオがあまり好きではなくてこの一本はずっと観ていなかった。

この作品、2回観てゆっくり理解した。潜在意識と夢、集合的無意識と夢については、最近でこそよく語られるテーマではあるけれど、上手く映画化されたものは少ないのではないだろうか。

今のこの現実(たぶん)世界では他人の夢を共有できるような装置はまだないのかも知れないけれど、集合的無意識では全てが繋がっているのだとしたら、装置などなくても何らかの方法があるのかも。

主役のコブ(レオ・D)を雇った日本人実業家サイトー(渡辺謙)の目的は、ライバル会社を壊すことであるという設定だけれど、それはこの作品には付随的なことで、ノーラン監督が描きたかったのはもっと壮大な『人間の意識』のはなしだ。

渡辺謙には、ノーラン監督が個人的に電話して出演を依頼したのだとか。他の映画の出演者と被っている(特に『Dark Knight Rises』とか!)ところも、監督のお気に入り俳優たちが推測できる。

夢の三構造のストーリーについて行きながらも全てを理解するのは一度観ただけでは難しい。明晰夢だけでなく、どれが現実か、なんて本当は誰も分かっていないのかもね〜、と最後のトーテムのコマが回っているシーンで思った。


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