キャリア教育
こんにちは！EISです！
突然ですが、皆さんはキャリア教育についてご存じですか？
この単語を初めて聞いたという人も、一度は聞いたことがあるという人も、この記事を読んで”キャリア教育"についてより知っていただきたいです！
１．キャリア教育とは
一人一人の社会的・職業的自立に向け，必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して， キャリア発達を促す教育
（中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について（答申）」）
ここで言う「キャリア発達」とは、「社会の中で自分の役割を果たしながら，自分らしい生き方を実現していく過程」とされています。
また、次のようにも述べられています。
自分が自分として生きるために，「学び続けたい」「働き続けたい」と強く願い，それを実現させていく姿がキャリア教育の目指す子ども・若者の姿 なのである。
つまり、キャリア教育とは子どもたちが将来、社会の中で働きながら自分の役割を見つけ、自分らしい生き方を実現するための能力を育むことを目的とした教育であると言えます。
私たちの多くが義務教育を経て、進学あるいは就職をするのではないかと思います。
ところで、私たちは何のために勉強するのか、将来自分がしたいことは一体何なのかということを考えたことはありますか。（私はあります。）
キャリア教育は、働くことの意義を学ぶだけでなく、自身のキャリアについて考えるきっかけを作ってくれるものでもあると思います。
”勉強することの意義”と”自分自身の将来”との関連性を見出すことで、以上のような疑問に対する答えを見つけられるのではないでしょうか。
そもそもキャリアって何？
国語辞書によると、職業・技能上の経験、経歴と出てきます。
また、文部科学省によると
「キャリア」は「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」として捉えられています。
つまり、キャリアとは職業や経歴を意味するだけでなく、働いていく中で自身が経験していくもの、価値づけていくものなど一連のプロセスそのものを表すことになります。
２．なぜ必要とされているのか
経済産業省のキャリア教育支援ガイドブックで紹介されている必要な理由は以下の３つです。
①「将来を考える」きっかけのために
②「なぜ学ぶか」を学ぶために
③「自立できる力」を身につけるために
キャリア教育が必要となった背景には社会環境の変化というものがあります。
例えば、産業・経済の構造的変化、雇用の多様化・流動化等の社会環境の変化があります。
そんな変化し続ける社会の中で生きていく私たちにとって、将来について考えるきっかけや、学習する意義を見出し、自立的に自分の未来を切り拓ひらいていく能力を養うことが必要になってきます。
そのためのキャリア教育です。
３．代表的な実施方法
・体験学習（ボランティアなど）
・職業体験 （体験学習よりも実践的な就労体験）
・取材、フィールドワーク
・調べ学習 （テーマを決め、インターネットや書籍での調査）
・自己分析
・外部講師を招いた講演会
皆さんも以上のようなキャリア教育を受けてきたのではないでしょうか。
４．現状と課題
小学校
約8割の学校がキャリア教育担当者を配置しています。
しかし、担当者の多くが他の担当と兼任しているという課題があります。
また、年間指導計画に「キャリアカウンセリング」（卒業直後の進路決定の相談だけでなく、キャリア発達を促す上で必要なもの）が含まれている割合が極めて低く、1割を下回っています。
中学校
中学校ではキャリア教育に関する校内研修に参加したことがない担任が約５割に及びます。そのため、より多くの担任の理解を深めることが重要であると言えます。
また、職業体験活動はほとんどの学校で行われており、第２学年での実施率が85.9%と最も高いです。
しかし、体験活動に終始してしまっているため、広く社会で通用する知識や技能を学ぶことが大切になってきます。
高校
中学校と同様に、キャリア教育の定着が進んできているものの、キャリア教育に関する校内研修に参加したことのない担任が約５割に及びます。
また、普通科高校におけるインターンシップの実施が少ないことが課題になっています。公立高校の約８割が就業体験などのインターンシップを実施しています。しかし、学科別に見てみると、職業に関する専門学科が95.9%で総合学科が81.9%であるのに対し、普通学科は74.6%です。
５．まとめ
ここまでで、キャリア教育の内容や課題点、効果をお伝えしました。
職業体験など、私たちは学校という場でキャリア教育を体験してきた（あるいはこれから経験する）訳ですが、なぜキャリア教育というものがあるのか理解していただけたでしょうか。
キャリア教育は、私たちに”勉強することの意義”や”自分自身の将来”を考えるきっかけを与えてくれます。
６．最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました！
キャリア教育について少しでも理解が深まっていただけたら嬉しいです！
皆さんの感想もぜひ教えてください！！
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