菜の花が生まれる
菜の花が生まれる、と書いて、菜生
という、名前の由来を初めて聞いたのはいつだったか、もうさっぱり覚えてないけれど。それを聞いたときにわたしは、ああ、この名前を大事にしよう、と思ったことは覚えている。
わたしが生まれたのは赤道に近い、あまり四季の変化のない国だった。だから両親は、「季節の豊かさを感じられるように」と、3月の菜の花が咲く季節に生まれたわたしにこの名前をつけたらしい。
その由来を聞いてから、菜の花はわたしにとってとても身近で大切な花になった。昔はほろ苦くて少しからいその味が苦手だったけれど、大学生になってからは菜の花のおひたしも好物になった。
そして、例えば肌にあたる風が変わったとき、太陽の光の感じが変わったとき、季節の草木や花々を見つけた時、旬の食材を口にするとき・・・様々な「季節が巡っていく場面」を見つけるたびに、「季節の豊さを感じられるように」と両親がつけてくれた名前の由来を思い出し、うん、ちゃんと感じられてる、と、ひとり嬉しくなる。
そして今日はわたしが生まれた日。
両親への感謝の気持ちを込めて、このnoteを綴っています。
大事な名前をありがとう。
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