天を仰ぐ人

考えてることを、ただただ垂れ流す男 連絡先 norio568@outlook.jp

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最近の記事

拘禁刑一本化が意味するものとは?

 2025年6月までに懲役刑と禁固刑が拘禁刑に統一される。  テレビや新聞、あるいはSNS等を通じて知ったという方もいらっしゃることだろう。もう少し詳しい方は、刑罰重視の考え方を改め、更生を重視した方策のひとつとして拘禁刑一本化が為されると理解しているものと思う。  しかし世間一般の感覚からすれば、「受刑者は罪を犯したのだから罰を受けるべきでは?」と疑問に思うはずだ。そう感じているところに受刑者に対する「さん」付け義務化等の話が飛び込んでくれば、ますます混乱させられるに違い

    • 犯罪を減らすには?

      はじめに 犯罪なんてなくなればいいのに、と考えたことのある人は、おそらくぼくだけではないだろう。 平和の国と呼ばれることもある、ここ日本においてさえ犯罪はゼロではなく、ニュースでは毎日のように、新たな事件が報道される。 では、犯罪はどうして起きるのだろうか。 「犯罪に手を出すような連中は、我々とは違う世界に生きている」からなのか? 「我々とは別の生き物」だからなのか? そういった考えに頼りたくなる気持ちは理解できる。 しかし現実世界を見渡してみれば、犯罪者が我々と同じ世界

      • どこまで共感すべきなのか?

        考えるより先に共感しろ 共感する能力とは、実に誇らしい能力だ。相手の苦しみや悲しみに共感できるからこそ、ぼくらは他人に手を差し伸べることができる。共感する能力がなければ、きっと他人を助ける動機から美しさは失われ、淡白で打算的なものだけが残るだろう。 ぼくが駄文を垂れ流す理由の一部も、共感してくれる人がいるからこそだ。自己満足だけでも文章は書ける。実際、そういったテキストも残している。だが、それだけでは、いずれ虚無的な限界にぶち当たることになるのは目に見えている。 まあ、ぼ

        • 命の価値は属性で決まるのか?

          「戦争によって、多くの女性や子どもが犠牲になっています」 実に痛ましい文言だ。その痛み、苦しみ、悲しみを想像すると胸が張り裂けそうになる。実際に涙を流す人もいるだろう。 「〇〇人の民間人が犠牲になりました」 こんな文言も胸を苦しくさせる。無防備な人間に対して、残酷な暴力が襲いかかる様を想像させる。 だが、これらの文言に、ぼくは違和感を覚える。 なにも犠牲になった人たちに共感できないというのではない。「女性」や「子ども」、「民間人」といった属性が、なぜわざわざ明言されなけれ

        拘禁刑一本化が意味するものとは?

          あえてしないことも労力

          ぼくは今テキストを書いている。どうしてなのか。 理由を詳細に書きだそうとすれば長くなってしまうけれど、簡潔に書きだすなら、それは書きたいからだ。 これって実に奇妙なことだと思う。だって、ぼくはこのテキストを有料にするつもりはないし、スキがひとつも貰えなくてもべつに構わないと思っている。金銭的な報酬も、精神的な報酬も欲していないわけだ。正確に言うなら、書きたいという欲求に従って書いているのだから、精神的な報酬はある。でも、承認欲求が満たされるわけじゃない。ぼくは承認欲求を持っ

          あえてしないことも労力

          コインの裏とか表とか

          コイントスに運命を委ねてみたことってあるだろうか? 運命なんて言葉を使うのは大仰かもしれない。人生の大きな分岐点をコイントスの裏表で決めてしまう。そんなイメージを抱かれてもおかしくない。 でも、ぼくが言いたいのは、そういうことじゃなくて。表がでたら散歩に行こう、裏がでたら今日はもう家から出ないみたいな、そんなつまらないことでもコイントスをして決めてみたことってあるかなという些細な問いだ。 Yesと答えてくれた人が多いのか少ないのか、ぼくは知らない。でも、多くの人がYesなん

          コインの裏とか表とか