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【言語心理学】謝罪

行動後の言い訳のメカニズム 4つのいいわけ。まずは、【謝罪】を見ていきましょう。

「どうして謝罪することがいいわけなの?」

と感じる人もいると思います。
順番に見ていきましょう。

【謝罪】は、

自分の責任を認める × 行為の被害を認める

と、いう方程式です。

ですので、
「ごめんなさい」というのが、もっともポピュラーな謝罪ですね。

この、「ごめんなさい」という謝罪が
どうしていいわけになるのかを解説しましょう。


「素直に過ちを認める」という行為は、
一般的に潔い、正しい行いと考えられています。

やってしまったことの責任追及を避けるために、
この一般的な考え方を利用したいいわけが【謝罪】です。

仕事でヘマをやらかして、上司にいきなり頭を下げて謝る。
デートに遅刻をして、すぐにハッキリと謝る。

特に、他の社員がいる場合、周りに一般の人がいる場合、
謝られた側は人目もあり、それほど強く責任追及することができません。
まして、自分から謝っている人に対して、さらに厳しく追及するということは
人間の小ささをアピールしている気持ちになるものです。

【謝罪】には心理的に、相手の追及をかわす効果があります。


しかし、にぶい人や自分中心の人には通用しません。
または、何度も同じ過ちを繰り返していると効果が薄れます。

カップルや夫婦の間で、

「だから、謝ってるじゃない(怒)!!」

という一種逆ギレの発言が出るのは、この典型的なパターンです。

謝ったんだから責任を追及されるはずがないのに、いつまでもくどくど言わないで。
人間として小さいよ、と暗にほのめかしているのです。


【謝罪】は交渉や駆け引きでも効果的に使うことができます。

明らかに不利な物事を散々強気に突っぱねた挙句、相手が筋の通ったことを言いはじめた途端、

「わかった。私が間違っていた。すまない。許してくれ」

と切り出すと、
切り出された側の心理は、

「いえ、私も言いすぎました」

と、自分からトーンダウンする傾向にあります。
謝罪を効果的に使うことによって、責任追及を避けるひとつの手法です。


【謝罪】のいいわけを効果的に使う人は、いいわけ上級者であると共に、反省をしない性格であることがうかがえます。
その場を自分が不利にならないよう、乗り切るために使うわけですから本当に反省しているわけではありません。

本当に反省しているかどうかを見分けるためには、問題となっている物事に対してどのように事後の責任を取るかによります。
何だ言って責任を取らない人、責任を取るように見せる人は、【謝罪】のいいわけを多用する人=反省しない人、だと覚えておきましょう。

また、スグ謝る人=素直な人だと錯覚しがちなので、このあたりを気をつけるといいでしょう。



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