スペインでのボランチの特徴と役割について
Hola! 今日もポジションのお話をしていきたいと思います。
3日目はボランチについて話していきたいと思います。
本来であれば、3日目はサイドバックについて話す予定でしたが、サイドバックについては以前の記事でまとめたのでそちらも読んでもらえると嬉しいです。
では見ていきましょう。Vamos!
スペインで求められるボランチ像
ボランチというポジションはスペインでは最も重要視されています。
スペインのサッカーにおけるボランチはセルヒオ・ブスケッツ選手やシャビ選手、コケ選手などが代表されます。
このような選手達に共通する特徴はなんだと思いますか?
ん?と思う人は少なくないと思います。
多くの日本人は足元が上手いからとかパスが上手いからという理由でボランチを決めると思いますが、スペイン人の観点は違い、まず最初にサッカーIQが高い選手をボランチに置きます。
サッカーIQが高い選手とは?
では、サッカーIQが高い選手とはどのような選手を指すのでしょうか。
スペイン人監督の多くはボランチの選手のオフ・ザ・ボールの動きを良く見ています。
もちろんボランチの選手だけではありませんが、特にボランチの選手はオフ・ザ・ボールの時のポジショニングはとても重要です。
なので、サッカーIQが高いボランチはボールと味方、さらに相手の位置を把握し一番適切なポジションを取る事が出来ます。
もちろんボールを持っている時も現状置かれているシュチュエーションを把握して1番有効な選択をします。
守備の時の役割
ボランチの守備の役割は相手の中央からの攻撃を阻止する事です。
チーム全体のバランスを取りながら周りを見て、ボールの出どころを予測して、そこをカバーします。
特にボランチの守備で大切なポイントは身体の強さやスピードではなく、
です。
ボランチの守備は相手の攻撃の目を摘む役割があります。
それを可能にするのが、上記で挙げた2つのポイントです。
周りの状況を瞬時に把握して、相手DFからMFへのパスや相手のMFからFWへのパスをカット出来るポジショニングをとります。
さらに、相手の攻撃を予測する事で、相手のサイドハーフ、もしくはウイングが中にドリブルでカットインした時に、ボールを奪えるポジショニングを取り守備をします。
お手本になる選手例を挙げると、カセミロ選手、モドリッチ選手、カンテ選手などは常に首を振りながら状況を確認し、守備の時に良いポジショニングを取っています。
攻撃の時の役割
ボランチで1番大切な攻撃の役割は
という事です。
どういう事かというと、例えば、味方のDFがボールを持ってるときは相手FWの守備を攻略して前進できるように、常に味方DFに対してパスコースを作り、前の味方にボールを繋げれるポジショニングを取ります。
また、前線の選手がボールを持っていて、攻撃に詰まった時にはボランチがボールを要求して相手の守備を打開出来るポジショニングを取ります。
お手本になる選手を例に挙げると、クロース選手、ブスケッツ選手、イニエスタ選手などは常に相手の守備の出口となるポジショニングを取っています。
日本人ボランチがスペインで活躍するには
今日は、残念ながら日本人のボランチがスペインで活躍したケースはありません。
僕がスペインで10年以上サッカーをしてきた経験から言うと、スペインのボランチの選手はとてもレベルが高いです。
というのも、スペインでは小さい頃からみんなサッカーの試合を観ているため、サッカー眼を養っています。
そのため、サッカーを理解し、よく考えてプレーする子が多いからこそ、前述したようにボランチにとって大切なサッカーIQが高いという要素がスペイン人には身についていると思います。
なので、日本人選手でボランチとしてスペインで活躍するには、サッカーIQを高める必要があります。
たくさん海外の試合をみて、試合を分析し、自分なりに考える事でサッカーIQを高める事が出来るのではないでしょうか。
最後に
今後、日本人選手がスペインリーグで活躍する事に自分に少しでも何か出来れば良いと思ってnoteに自分の経験や思った事をこれからも書いていきます。
今回はボランチについて自分なりに考えた事をまとめてみました。
今の自分のポジションはボランチで、今回、書きたい事が沢山ありすぎて上手くまとまっているか分かりませんが、自分が10年間スペインでサッカーをしてきた経験をもとにボランチの概念について書いてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回、書いた記事を多くの人に知ってもらいたいと思っていますので、是非、周りの友達や知り合いにシェアしてください!
次回の記事もスペインのサッカーについて自分なりにまとめてみますので、フォローしてもらえると嬉しいです!
¡Hasta luego!
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