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004« 2017年 シャウレイでの1日

7月。

バルト三国をリトアニアから北上する旅。

リトアニアのカウナスからバスで到着したシャウレイ。十字架の丘に行くために滞在した。

カウナスからのバスが遅れ、今夜の宿泊先にあらかじめ連絡した到着時間をけっこう過ぎてしまいそうだったので、その旨を連絡したらばOKと二文字の返信。

バスターミナルから一本道のところにあるアパートタイプの宿へ。
到着しチェックイン対応してくれた女性は、非常に言葉少なめであった。
英語話せなそうこの日本人、的な空気を自分が醸し出してしまったのだろうか。単語と指差しで部屋の説明をしてくれ、かえってシンプルで分かりやすかった。
大きいベッドのある寝室に、リビング、キッチン、バスルーム、Wi-Fiは爆速であった。

鍵を受け取り女性が帰って行ったところで、キッチンの設備を確認しスーパーマーケットへ。

異国でスーパーマーケットに行くのは楽しいイベントのひとつだ。
何か面白い食材があったら買って料理してみる、ということが出来るほど料理は得意でないので、ひととおり売り場を見学した後、水、パスタ、野菜、パン、チーズなどの特に珍しいこともないものを購入。

夜はトマトソースのパスタとサラダにした。調味料が無いことに気付いた。買い物する前にキッチンにあるものを確認したのに、調味料のとこをすっかり忘れていた。が、行きの飛行機で出た機内食で、一回分くらいの小分けされた塩と胡椒を使わずに持ってきたことを思い出し、それをサラダに使った。

Wi-Fiが爆速であるので、端末でYouTubeも見放題であった。
食後のくつろぎ時間に昔よく見ていたトレンディードラマを見るシャウレイの夜。

翌朝、朝食はチーズなどを挟んだサンドウィッチ。2つ作って、お昼は出先でこれを食べよう。
ジップロックは旅の必需品。お昼用のサンドウィッチをジップロックに入れ、出掛ける。

バスターミナル。
十字架の丘があるのはドマンタイという場所だ。ローカルバスに乗って行く。
料金がよく分からなかったので、小銭を手のひらに乗せ、運転手さんに、ドマンタイ!と言い料金分を取ってもらった。

上下白い服を着たふくよかな女性が2つ前の座席に座っており、乗ってくる人に何やら話しかけている。どうやらこの女性もドマンタイに行くようで、乗ってくる観光客とおぼしき人に、十字架の丘はドマンタイよ!と教えているようであった。
乗客の中には花を持ってお祈りをしに行くんであろう地元っぽい人もいた。

宗教を感じる建物や景色に惹かれる。
神社、お寺、教会、モスク、祈る人々の姿や声、墓地...。
今回の十字架の丘も、何かの雑誌で十字架が無数にある写真を見かけて興味を持った。

ドマンタイのバス停に到着、ここからは野原の中の道を歩いて行く。
しかし車の往来がけっこうあり、の〜んびりお散歩、という雰囲気ではなかった。

天気は良好であった。しばらくすると丘が見えてきた。
丘への入り口の手前に売店があり、小さな十字架も売っていたのでひとつ買った。ちなみに自分はキリスト教徒ではない。
大型の観光バスが何台も停まっていて、団体さんがけっこう多い。

十字架の丘は名前の通り、十字架に埋め尽くされた丘。
階段と歩道で丘の向こう側まで行けるのだが、両側とも十字架が無数にあるため、もしもここで足を踏み外したら体に十字架がいくつも刺さるに違いない。
なので、ちょっと慎重に歩いた。
売店で買った十字架を丘の麓に立ててしばらく散策。いろんな十字架があるのもそうだけど、十字架にいろんな装飾してあるものもたくさんあった。
お昼にしようと、ベンチへ。朝ご飯と同じサンドウィッチを食べる。
売店を見学。十字架関連のものが多数だが、この地に関係あるのかないのか分からないハチミツなども売っていた。

丘をひと通り見終わりそろそろ帰ることにする。
途中、琴のような楽器を演奏している人がいて、近くのベンチに座って聴いた。来たときと同じ道を歩いてバス停に向かう。
バス停近くにイチゴを売ってるテントがあった。
流暢な英語を話す店員さんを前に、5個買いたいって英語でなんて言うんだろ...と数秒考えたのち、脳内の豆球が光り「ピース」では?
無事に5個買えた。

帰りのバスも、手のひらに小銭を乗せ運転手さんにシャウレイと言って乗車。
帰りのほうがなぜか少し安かった。

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