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ナムの呼吸のナムの呼吸の話

相手を本当に信用しているなら、「さあ、では先ず呼吸からしていきましょうか!」などとは決して言わない。

「はい吸ってー、おおーきく吸ってー」
「はい吐いてー、しっかりと最後まで吐き切ってー」
などとは絶対に言わない。

目の前に生きてそこに居るということは、そんなことをいちいち指示されるまでもなくその人はちゃんと息をしている。

人を本当に信じているかいないかは、もうそんな何気ないとこらから問い掛けが始まっているのです。

呼吸に関して、一切大きなお世話を焼かないことが重要です、他人に対しても、自分自身に対しても。

何でもかんでも自分が注力し管理していなければ大変なことになってしまう!と思い込んでいるところに大きな間違い、勘違いがある訳で、実際にはそんな心配をよそに、呼吸は今も全ての命の中で営み続けられています。

好ましくない姿勢の連続や嫌でも目や耳から受けてしまう情報により、確実に矮小化させられながら、それでも、今出来得る範囲で健気に営まれている呼吸。

先ずは、どんな状況下であろうと今ここにあって、命を支えているその事実を認め感心し感謝するところからしか呼吸の話は始められません。

この文章を記している時の私も、この文章を読んでくだっている時の貴方も、その時々に見合った量の呼吸をしてくれていました。

先ずは、そこに気付いて頂きたいのです。話はそこからです!

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