生後3ヶ月の乳児にも感じているものがあった!
ネガティブの強さは、状況によってポジティブの3~20倍の範囲で推移する。
「出かける日に雨が降った」や「転んでケガをした」ぐらいの日常的な不幸なら、ネガティブの強度はポジティブのおよそ3倍。
友人や恋人とのケンカのように対人関係がからむ問題なら、ネガティブの強度は5~6倍。
虐待や事故といったトラウマ的な出来事の場合、ネガティブの強度は20倍以上まで跳ね上がる。
さらに、ある実験では、三角形や四角形のシンプルなキャラが登場する数秒のアニメーションを乳児に見せたところ、興味深い反応が得られた。
乳児たちは互いを助け合うキャラには約13秒も視線を送ったのに対し、他をいじめるキャラには不快そうな表情を浮かべ、6秒しか見つめなかった。
生後3ヶ月の乳児ですら嫌なキャラを避けようとする事実は、人類にとってネガティビティバイアスが普遍的である事実を示している。
ネガティブな刺激により強く反応してしまうのは、決して自分の性格が偏っているのではなく、全ての人類に備わった共通のシステムなのである。
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