20分後には記憶が忘れる!

人と話している時、うっかり口がすべり、「しまった」と思うことがある。

そんな時、ヒヤヒヤしてしまうことが誰にでもあるだろう。

例えば、それがビジネスの商談の席だったとする。

相手に突かれたネガティブな要素について、つい口にしてしまった。

しかも相手はその言葉に「ん?」と何か気になり、興味を抱いてしまった。

ここでオロオロしてしまうと、相手は何か都合の悪いことを隠しているなと感じ取り、少なからず悪い印象を持つだろう。

そうなってしまっては、致命的。

相手の中には、悪い印象がしっかりと記憶され、それを拭い去ることは困難になる。

結論から言うと、失言した時はその後の20分間が勝負。

人間の記憶は、特に復習しないでいると約20分で40%まで低下する。

つまり、覚えたことの60%は忘れてしまう。

これを「アムネジア効果」と言う。

アムネジアとは、忘却とか健忘という意味。

つまり人間は20分経つと細かい部分の半分以上は忘れてしまうので、失言した内容については一切触れず、さりげなく話題を変えて話を続ければいい。

この時大切なことは、動揺を見せないこと。

人は他と異なる目立った部分だけを記憶しやすくなる性質がある。

今までスムーズに話していたが、動揺して話し方に乱れが生じれば、それまでとの差が出るので、かえって相手の記憶に残りやすくなる。

ここは、「人間の記憶は20分後にはほとんど忘れ去られてしまうものだ」といい意味で開き直り、あくまでも平然と話し続けることが賢明の選択である。

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