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働き方改革は、20代にとって当たり前

ここ数年、「働き方改革」が取り沙汰されています。その理由はさまざまですが、主には労働時間の削減、労働環境の自由化(在宅・フレックスタイムなど)などを指しています。

転職市場においても、求職者が働き方改革に注目しています。それは『リクナビNEXT』の検索キーワードからも分かります。

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2014年には軒並み100位圏外だったワードが、2019年では上位に来ています。特に「在宅勤務」「転勤なし」「有給消化率」「ワークライフバランス」「在宅ワーク」「在宅」というワードは、働き方改革に関連すると言っていいでしょう。

■20代の検索率が高い

働き方に関わるワードを検索しているのは20代です。『リクナビNEXT』でも働き方に関わるワードを検索している50%が、20代としています。特に「完全週休2日制」「ワークライフバランス」「有給消化率」は顕著です。

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それは内閣府の調査でも明らかで、若者の約64%がプライベートを重視する、という結果になりました。仕事を優先すると答えたのは、わずかに13%です。

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■20代は怠け者なのか

上記のデータを出すと、「20代は働きたくない世代だ」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、そうではないと考えています。

20代は「ゆとり世代」と呼ばれる世代に相当します。この世代は「個性を尊重する世代」でもあります。転職市場的に言えば、「個性を活かしたい・自分らしく生きたい世代」です。

自分らしく生きるために、プライベートを重視するのは当たり前です。むしろ、仕事だけの人生は「自分らしくない」と感じています。リゲインのCMで「24時間、戦えますか」と言われていた時代とは隔世の感があります。

自分らしく生きるのに、なぜ画一的な働き方をするのか、柔軟性のない働き方をするのか。そのような考えを持っているのが20代です。

そのため、転職活動においても、いわゆる「働きやすい」環境を求めています。もっと言えば、働きやすいのは当たり前。そのうえで、魅力のある仕事を探しているのです。

彼らからしたら、働きやすい会社を前提として探しており、その一つの現われが「働き方に関するワード」です。

もちろん、すべての20代が同じ傾向ではありません。働きやすさより成長したいと考える若者もいます。ただ、大きな流れとしては、上記のような内容と言えるでしょう。

今の経営層は若くても40代、一般的には50代・60代と、20代とはまったく異なる価値観で生きてきた世代です。経営層の感覚で20代の採用をしようとすると、成功しない可能性が高いでしょう。

よろしければ、サポートをしていただけると嬉しいです。サポートが今後の活動の励みになります。今後、求職者・人事担当などに有益な情報を提供していきたいと考えています。