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Weekly HRTech #11(21/12/05~21/12/11)

今週のHRTechニュースまとめ

2021年12月05日から12月11日にかけて発表された国内HR Tech関連のニュースは12件、内訳は以下の通りです。

①サービスのローンチ・新機能 4件
②業務提携 1件
➂資金調達・M&A・上場 0件
➃調査 5件
➄その他 2件


①サービスのローンチ・新機能 4件

人材の採用と定着に寄与する現場社員紹介コンテンツ「dodaストーリー」の販売を開始

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」は、企業の魅力を伝える記事コンテンツ「dodaストーリー」の期間限定販売を開始した。

「dodaストーリー」は、「doda」内にて各企業の現場社員紹介コンテンツを掲載できるサービス。コンテンツの掲出先は月間200万以上のPV数を誇り企業データや年収情報、口コミ等が閲覧可能な「doda」の情報メディア。
閲覧者の比率が「活動中の転職希望者」が2割、「転職活動開始前の企業データや社員の雰囲気などを知りたい来訪者」が8割となっており、転職潜在層も含め幅広い層へリーチできる。

記事のコンセプトは「採用部署に所属する、上司となりうる社員の紹介」。多くの企業が課題に感じている「人材の定着」に寄与するべく、その最大障壁の一つである「職場の人間関係」の可視化を試行。コンテンツで配属先の上司の人柄や経歴を丁寧に伝え、人材の採用と定着に貢献する事を目指す。


副業・兼業人材の適性を理解して採用するサービスがスタート。副業ニーズを受け12月8日より受付開始。

株式会社グレート・ビーンズは、副業・兼業人材獲得ニーズの高まりを受け、中小企業でも手軽に人材の適性を理解して選考できるサービスを開始。独自開発した「企業&職種診断」で自社の風土にマッチする人材像を明確にし、副業・兼業の候補者への適性検査をもとに候補者に合わせた面接の質問や入社後のコミュニケーション方法を理解できる。


組織サーベイ『ハイジ』を名称変更 〜『ハタラクカルテ』で組織課題の可視化と、対策の立案を実現〜

株式会社OKANは、提供する人材の活躍・定着支援サービス『ハイジ』を『ハタラクカルテ』に名称変更する。『ハタラクカルテ』は従業員アンケートとレポートによって、人材定着と関連の深い組織の課題を数値化できる組織改善サービス。このサービス名変更を機に、課題の特定だけでなくその対策を含めた支援を進めるとのこと。


日本のキャリアSNS「YOUTRUST」Android版アプリをリリース

キャリアSNS「YOUTRUST」を運営する株式会社YOUTRUSTが、新たにAndroid版アプリをリリース。同時に、累計登録ユーザー数が10万人を突破したことも発表した。



②業務提携 1件

候補者の選定管理が円滑に!適性検査クラウド「ミキワメ」が、採用管理システム「sonar ATS」とのシステム連携を開始

株式会社リーディングマークが提供する、自社で活躍できる人材がひと目で分かる適性検査クラウド「ミキワメ」は、Thinkings株式会社が提供する、900社以上に利用されている採用管理システム「sonar ATS」と連携を開始することを発表した。

今回のシステム連携により、採用担当者は候補者への適性検査「ミキワメ」の受検案内、候補者の受検ステータス、採用おすすめ度等の受検結果の確認を「sonar ATS」の管理画面上で完結できるようになる。また、未受検の候補者への受検案内のリマインドを、「sonar ATS」から適切なタイミングで自動連絡できます。



➃調査 5件

【マーケター採用経験がある経営者106名に調査】58.5%の経営者が、マーケター人材の「採用ミスマッチ」経験あり原因は「マーケ課題と採用基準の不一致」が69.4%で最多

株式会社コミクスが、人材マッチングサービスを利用してマーケター人材を採用した経験がある経営者・役員106名に対し、「マーケター人材の採用ミスマッチ」に関する実態調査を実施した。

・約9割の経営者は、「マーケター人材の需要が高まっている」と実感
58.5%の経営者が、自社とマーケター人材の「採用ミスマッチ」を経験
・採用ミスマッチの原因、第1位「マーケ課題と採用基準のズレ(69.4%)
・約7割の経営者が、マーケター人材採用の際に、第三者の専門チームの視点が欲しいと感じる


パーソル総合研究所、一般社員層(非管理職)の異動配置に関する調査結果を発表 本人意向による異動は、会社主導に比べて異動後の職務満足度が約1.4倍 本人意向の異動は全体の約1割にとどまり、増加が課題

株式会社パーソル総合研究所が、一般社員層(非管理職)の異動配置に関する調査結果を発表した。

・一般社員層における1年間あたりの異動者の割合は平均で約2割
・人事管理の取組みの内、一般社員の戦略的異動配置が重要と70.1%が回答
・一方で一般社員層の異動配置に明確な方針がある企業は35.0%に留まる
社内公募の制度や仕組みがある企業の割合は55.7%。フリーエージェント制度がある企業の割合は34.8%。
・社内公募制がある企業の内、48.2%が「ごく限られたポジション」と回答
・本人意向の異動は、会社主導に比べ異動後の職務満足度が約1.4倍高い


Z世代が転職先に求めることは「良好な人間関係」。「何をするか」よりも「誰とするか」を重視する傾向。【第二新卒・転職希望者アンケート】

株式会社学情は、20代の仕事観や転職意識をひも解くために、アンケート調査を実施した。今回は、第二新卒(社会人経験3年未満)を対象に「転職先に求めること」や「志望度が上がるポイント」に関して調査している。

・第二新卒の36.9%が新しい職場に求めることとして「良好な人間関係」と 
回答。「プライベートな時間の確保」や「仕事にやりがいがある」「給与・年収アップ」を抑えて1位となった。
・第二新卒の67.1%が「面接官の対応・態度が良かったとき」に志望度が上がると回答。


Z世代のコロナ禍就活・調査レポートを発表――「複数内定を持つことによる、他の就活生への影響を考慮」/「企業選びにおいて、SDGsに関する取り組みを意識」。就活においても、他社や社会・環境に配慮

株式会社学情は、2022年卒学生対象「就職意識調査」を実施。「Z世代のコロナ禍就活・調査レポート」発表した。詳細なレポートはこちら

・セミナーに参加したものの、選考に参加しなかった企業がある学生が
 約9割に迫る
・選考参加社数「10社以下」の学生が、約6割。選考に参加する企業を絞り
 こむ傾向が顕著に
・第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際に、「第一志望と回答
 しない」学生が35.5%

・内々定の獲得社数は「1社」47.1%、「2社」23.0%。2021年卒と比較する
 と「3社以上」が4.8ポイント増
内々定を獲得した学生の約2割は、特に入社を希望する企業と「6回以上」
 接点を持っている。
4回以上接点を持つ学生は6割に達し、志望度の高い
 企業とは、複数回接点を持つ傾向
・2社以上の内々定を獲得した学生の約6割が、内々定保有を1社に絞り込む
・同時に複数の内々定を保有することについて、抵抗を感じる学生が38.3%
・就職活動の不安や疑問の解決方法は「インターネットで検索する」が最多


大手企業へのモチベーションクラウドシリーズの導入が加速

株式会社リンクアンドモチベーションは、コロナ禍における大手企業のモチベーションクラウドシリーズの導入について調査を実施。同シリーズは大手企業導入を推進した結果、月会費売上が順調に進捗し、2021年年末目標の2.3億円を前倒しで達成。2020年3月末には42.7%であった月会費売上における大手企業比率も、2021年3Q末時点で57.8%と大きく伸長した。今回は、大手企業の同シリーズ導入について、特にコロナ禍で導入が加速している業界を発表した。結果は以下の通りである。

1位の小売業界、2位の金融業界をはじめ、これまで対面業務が主であった業界において、
コロナ禍での導入が多いことがわかる。



➄その他 2件

ワンキャリア、転職データから紐解く、キャリアの地図2021年ver.を公開

株式会社ワンキャリアは、転職サイト「ONE CAREER PLUS」の1,500件以上の転職データをもとに、キャリアパスを見える化する「キャリアの地図」2021年度ver.を公開。
キャリアを考える際の将来のシミュレーションを実装し、転職前提の世の中における新しい仕事選びの提案に向けて開発を進めるとしている。


宮田昇始氏、SmartHR の社長を退任

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を運営する株式会社SmartHRは、2022年1月1日付で宮田昇始氏がCEOを退任し、現CTOの芹澤雅人氏が新たなCEOに就任する人事を決定した。会社の成長にあわせて起きる環境変化に適応し続け、成長を継続させるための交代としている。

後任の芹澤氏は、2016年、SmartHRに入社し、2017年にはVPoE 就任。
開発業務のほか、エンジニアチームのビルディングとマネジメントを担当した。CTOを経て、2020年11月取締役に就任し、プロダクト開発・運用に関わるチーム全体の最適化やビジネスサイドとの要望調整を担ってきた。
芹澤氏について、現CEOの宮田氏は以下のように評している。

特に、組織づくりや組織運営の手腕は目を見張るものがあり、知識や実行力はもちろんですが、天性の才能があると思います。また、持ち前のリーダーシップやプレゼンテーション能力で、ビジネスサイドからの信頼も厚い経営者です。



さいごに

今週のWeekly HRTechは以上となります!
TwitterではHRに限らず決算情報など幅広く情報発信しているので、もし興味があれば覗いてみてください!

では、また来週!

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