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Interview with GUEDE

GUEDE are Ryo Amamiya/Bass , Chirs/Vo , Banri/Gt , Kani/Dr  (L to R) 
<Interview date. 09,22,2021>

ー最後に会ったのって4月のエルプエンテのときだっけ。元気にしてた?
Amamiya:そんな前だっけ。あの日から時間空けずに神戸で一本やった。EATとかDISTURDとかshe luv itとかと一緒だったんだけどめちゃめちゃいいイベントで、ライブ4回目にして初の神戸遠征という。


ーその時ってまだ4回目か。結成は2020年のいつ頃?
Amaniya:いつだっけ?
Kani:この2人(Kani&Banri)が繋がったのでいうと5月5日。こどもの日。Our soundsでバンちゃんが「ハードコア営業マン」ってアカウント名で募集出してて、なんだコイツはと。好きなバンドも書いてあったんだけどFull of HellとかOur soundsではまず見かけないバンドが書いてあって。


ーああいうサイトの募集主のフェイバリットってだいたい椎名林檎だよね。
Kani:そうそう(笑) で、自分もメンバー探してたしリフもアップしてくれてたから面白そうだと思って連絡とったのが始まりかな。
Chris:この2人が顔合わせした日にちょうど俺もバンちゃんにアクション起こしてて、次会うときに一緒にって話になった感じすね。カニちゃんと一緒で好きなバンドのとこにFRIENDSHIPとか書いてあって「こんなヤツOur soundsにいんの」って(笑)
Banri:僕がもともとイギリスに住んでて、向こうで遊びでバンドはやってたけど日本のバンド界隈との接点が無かったんで、こっちで始めるにあたってどうしようかって思って募集してました。

画像5<live photo in EL PUENTE by Natts>

ーでも、コロナ禍ど真ん中でよく集まったね。
Banri:そうすね(笑)
Kani:言い方は悪いかもしれないけど、コロナ禍だからってのもあるかもしれない。考えたり準備する時間があったわけだから。
Chris:で、ベース募集のビラ配ってたら、それ見てアマちゃんが連絡くれたんだよね。
Kani:ネットで募集してるだけだと集まんないと思ってたから、遊びに行ったライブで配ってたら啓吾君(EDGE OF SPIRIT / Dr)とか色んな人が拡散してくれて、結果的に4人と会ってアマちゃんが一番ドンピシャだった。
Amamiya:でも俺、最初のリハで2曲くらいしか合わせてないよ。2曲っていうか1曲を2テイク。


ーじゃあ本当に完全にフィーリングが合ったんだね。
Kani:そう。一番イメージが出来た。活動に対するスタンスも良かったし。
Banri:そういうのは大事で、クリスとか加入時はボーカル未経験でしたよ。


ーへー!マジか!前はどのパートだったの?
Chris:もともとはドラムやってて前のバンドではパーカッションとコーラスとか色々やってたけどボーカルはGUEDEが初ですね。自分が経験したり感じたりした色んな事を、大好きな音楽で、フロントのポジションから表現してみたかったって感じです。


ーバンド名の由来は?3LAの商品ページにGUEDEのことがめちゃめちゃ詳しく載ってたけど。
Chris:あれで合ってる。だからあれ見た時よく調べたな~って(笑)
アマちゃんが入る前からいろいろ探して候補は他にあったんだけど、プラスで色々調べてた時にウィキペディアで見つけた「悪魔一覧」みたいなの見てたらGUEDEって単語があって。スペルも「GEDE」と「GUEDE」ともう一つゲーデって発音する「GHEDE」の3通りがあって、「GUEDE」がバンド名としてしっくりきた感じすね。

ー検索も無敵だよね。何にも被らなそう。
Chris:でもGUEDEだけで検索すると予測で別のスェデってバンドが出てくるし、まだ頑張りが足りないっぽいす。


ー結成から1年半経ってるわけだけど、今の音楽性は結成当初から想定してた形になってる?良い悪いの話ではなく。
Kani:みんなバックグラウンドが違うけど、バンドとしては狙ってる方向に向かってると思う。
Amamiya:俺の曲とバンちゃんの曲はそもそも全然違うけど、GUEDEがやればGUEDEになるからそんなに問題ないかな。


ーまだ本数少なくても出てるイベント見るといろんな界隈と絡んでるよね。あんまりその辺は気にしない感じかな。
Banri:やる場所を選ぶつもりは全くないですね。
Chris:うん。やるならやる。
Kani:補足すると、場所もイベントも選ばないけどあくまでもハードコアシーンを軸にして動きたいと思ってて、だからそういう意味ではなんでもかんでも節操ナシって感じでは無く、色んなクロスオーバーをハードコアシーンの軸ありきでやっていくスタンス。

画像6<live photo in EL PUENTE by Natts>

ー漠然とした質問になっちゃうんだけど、コロナ禍にフレキシブルな活動するってことに関して考えてる事ってある?
Kani:いやー、各地・各イベントにいいバンドいるし、そういうバンドと対バンできる楽しみの方が大きいかな。全国どこでも。
Chris:そうすね。ライブが決まったらまず対バンを掘るところから始めるんで。各々考えることはあると思うけど、スケジュール以外の理由で誘いを断ったことはないです。


ーなるほど。ちなみに制作とライブってどっちが好き?
Amamiya:これは分かれるね。俺は制作。
Kani:完全にライブ。
Banri:俺もどっちかというとライブかな。
Chris:俺はどっちも。


ーどっちもだと質問の趣旨が(笑)
Chris:いやまあ、意味は分かるんですが(笑) 制作でしか試せないこともあるし、その逆もあるし、どっちも好きすね。

画像7<live photo in 108 by Y.U.M.A>


ー制作の話なんだけど、5月に出した3曲入りEP評判いいね。
Amamiya:初回ロットはディストロに分配した分でほぼ終わったくらいで、ありがたいす。今は追加分を絶賛発売中です。


ーなんかどっかのメディアに変な載り方したって言ってなかったっけ?
Banri:ユナイトアジアか。
Amamiya:PALMとかはすごい長いテキストで紹介してんのに、俺らは「Crazy」だけだった(笑)
Chris:あー、あったな。「東京のバンドGUEDEが音源を出した。クレイジー」くらいだった(笑)


ー実際クレイジーな3曲だったと思うよ。かなりコンパクトなパッケージだけどこの形にしたのは理由があったの?
Kani:単純にその時仕上がってたのがその3曲だったってことと、まずは名刺代わりにって意味で。
Amamiya:で、アルバムだとまだ時間がかかりそうだったけどなるべく早く何か制作のアクションを起こしたかったってところです。
Chris:あの音源の1曲目は最初に2人で合わせた時に原型が出来上がってた1番古い曲で、歌詞は全部曲の後に載せた感じすね。

ーその歌詞についてなんだけど一部英語のところがあるよね。メンバーのうち3人はバイリンガルって聞いてるんだけど、使い分けってどうしてる?
Chris:ほぼ日本語で切り替えは語感で判断してます。一応ハーフなんですけどよりニュアンスを表現できるのは日本語だし、英語は映画とかアメコミとかの影響で悪い英語ばっか勉強してたからそういう部分で。
例えば英語にすることで極端に言葉数を変えられたりするし、普段勉強してる英語の言い回しや表現の仕方が、歌詞を書くときに出てくる感じ。


ーなるほど。作曲者的には
クリスの歌詞の載せ方についてどう思う?
Banri:ハマってると思う。普通のハードコアよりもデスコア感とかニューメタル感とかあって。よくある型通りじゃないところがいい。
Chris:あざす(笑) 自分はグラインドとかはあんまり聴いてなくて、根っこ的にはニューメタルを通ってて、そんなガッツリじゃないけどラップぽさというか韻を意識して作詞してます。

ー実際作曲者はどこまで作ってバンドに持ってくるの?
Banri:僕はわりとポンポン出てくる方なんで、リフをつないですぐ送ったり。アマちゃんはフルバンドのフレーズを揃えたデモにしてますね。
Amamiya:作曲は主に2人(Banri&Amamiya)だけど、編曲には全員でかなり時間かけるかな。リフだけ渡された方が考える余地が大きいから、他のメンバー的にはアレンジし甲斐はあるかも。

画像5<live photo in EL PUENTE by Natts>

ードロップAだよね。
Amamiya:いや。レギュラーA。
Banri:アマちゃん入る前にはG#も試したけどそこまで低くなると音の輪郭を保てなくなってきたからAに決めました。
Amamiya:Aもだいぶ低いけどな…


ーEPのミックスはアマちゃんがやったんだよね。録りの段階でリファレンスにしたバンドとかってある?
Amamiya:NAILS。俺らの音源に関しては純粋なHM-2じゃなくて、50%くらいブレンドするやり方でやってる。
Kani:ミックスに関してはXibalbaに寄せたパターンとか、アマちゃんが色々アイデアを出してくれたのをみんなで決めた感じすね。


ーあれHM-2か。カセットでも出してたけどDIYに対するこだわりってある?
Amamiya:カセットは…発売日前に最初に刷った分がほぼ捌けちゃって物販に置くものが無かったから急遽作った。壊れかけのデッキで(笑)
Kani:ジャケの印刷してそれをカットしてってところも含めて自分たちでやってし、最初に用意するのは100枚が限界だったな。
Amamiya:DIYに対してはとりあえず、まず自分でやる姿勢でいた方がいいと思う。で、やったうえで結果的に他の人に頼んだ方がいいとか、そういう学びがあればそれでいいかな。

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ー音楽の話をしよう。みんな普段何聴いてる?
Amamiya:仕事中はDark ambient。レーベルだとCOLD MEAT INDUSTRY周辺、他だとDepressive blackも好き。あとめちゃくちゃハイファイなDeathcoreとか聴いてる。遅いのかアホほど速いのかどっちか。
Banri:Grindcore、Hardcore。他だとMidwest EmoとかMath rockが好きですね。バンドで言うとTINY MOVING PARTSとか来日予定だったOrigami Angelとか。普段聴いてるのはその辺ですね。


ー誰か神戸の移動中にNASUMかけてるってポストしてなかったっけ?
Amamiya:俺がGrindFinaleを爆音で頭からかけてた。

ー最悪だ。
Chris:常に何かが爆音で鳴っててもうやめてくれって思ってた…。

ーカニ君はどう?
Kani:New school系ハードコア全般。AFTERSHOCK とかHeaven Shall Burnとか、日本だとARRASTRANDOSEとOWNBLAZEは今でも聴く。最近はNihilityとかブルデスも好き。あと、今の日本のハードコアバンドは積極的に聴くようにしてて、最近のライブだとHETHはヤバかった。
Amamiya:あれは良かった。


ークリスは?さっきニューメタルの話が出たけど。
Chris:一番はPink Floyd。で、その後Metallicaとか聴き始めて、中学生くらいからKornとかSlipknotとか聴いてて、あとは日本だとDIR EN GREYとか好きっすね。


ーみんなに聞くんだけど、音楽以外のことで好きなものとかインスパイアされてるものってある?

Kani:沢山ある。
Amamiya:共通のことだとみんな映画好きかな。


ーへー!じゃあなんかオススメ教えてよ!好きな監督とかでも好きな1本でも。
Banri:1本って難しいな…。「ニーチェの馬」。登場人物が3人しか出てこなくて、すごく内省的で、なんていうんだろう。ぺシミスティックな気分になれる。
Chris:まあなんか見終わった後のパンチはすごいよね。
Amamiya:「ロブスター」。この監督が味気ないセックスの描写が多くてR指定。
Kani:「ザ・レイド」。アクション映画としてかなりオススメ。インドネシア映画で日本が舞台で、シラットでマフィアを倒す。
Chris:1本は難しいなー。2本でいいすか?セリフが台本1ページ分しかなくて全部Pink Floydの音楽で構成されてる「Pink Floyd The Wall」。
もう一本は「少女椿」のアニメ版。もうフィルムが現存してない幻の映画ですがyoutubeで見れます。


ーどれも見たことないけど多分全部バッドエンドだよね。

Kani:ザ・レイドってハッピーエンドよ。暴力で解決してますが。

画像6<live photo in 108 by Y.U.M.A>

ー今後の予定で決まってる事ってある?
Amamiya:企画したりMV録ったりしたいってのがあるかな。具体的ではないけど構想はある。
Chirs:個人的にはとりあえず全部映像化したいくらいの構想もある。


ーちなみに、アルバムはいつ頃…
…?
Amamiya:…………
Kani:…………
Chris:…………
Banri:2022年に出します。ご期待ください。


<Interview&TEXT by JAPAN(yosuke harada)>