「皆同じ」の安心感
ふっと息を吐きだす
無意識に 何となく
そうすると何だか不思議と
私の心は置いてけぼりになる
考えないといけないことや
やらないといけないことは
今日もまた目の前に溢れ返っている
なのに 一度深呼吸をしてしまうと
そのすべてが自分の中から抜け出していくのを感じる
ここで この目の前にあることをやらなくても
そもそも 私自体いなくなってしまっても
世界は問題なく回るのかも、とさえ思えたり
でも 考えてみれば それは特別な感情ではなかった
どんなに素晴らしい人でも
どんなに大偉業を成し遂げた人でも
どんなに名声を手に入れた人でも
誰にでも平等に 人生の「終わり」は訪れる
確かに そんな人たちは皆
多くの人に その「終わり」を惜しまれる
だけど ふと思う
そんな素晴らしい人たちでも
いなくなってしまったからといって世界は終わらない
これまでと変わらず 世界は回り続ける
だったら もしかしたら
「私なんていなくなったって…」
そんな不安を持つのは 私だけではないのかもしれない
やるべきだと思うことを もう一度見つめてみる
置き去りになっているのは私の心だけではない
生きる全ての人が 心を置き去りにしてしまうことがある
もう一度 息を吐きだしてみる
今度は逆に 気持ちが軽くなる
「単純だな」と自分で自分を笑った
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