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自己チューから抜け出して上手な人間関係をつくるには?

のっけから結論を言えば、
人から信頼され、人がついてくる人は、
受容力が半端ない人だ。
器の大きな人というのも同じ。

一流の人物や、大人だよね〜って
一目(いちもく)置かれる人、
人から慕われ、尊敬を集める人も、
間違いなくこの受容ができる人だと思う。

身近でよく目にするのは、
組織をつくれない人、
人が離れていく人。

個人のスキルや能力は高くても、
稼ぐ力があっても、
組織を運営したり、会社を組織化したりする
力は別物だったりする。

人間関係に悩む人が多いのも、
そんな本がよく売れるのも、
受容できない人が多いからなんだと思います。

いろいろな事情・気質の違いなどもあるから、
ここに書いていることはすべて、
正しいなんて言えないのだけど。


受容は究極、
明らかに自分の考えや信念、
生き方と真逆にある人と出会っても、
分かりやすく言えば、
かなりムカつく人、
ムカつくことをされても、

そういう考えもあるんだな。
そう感じているんだな。
そうなる理由には何かあるのかな?

って、

どんなに気分が悪くても、イラっとしても、

相手に一旦は寄り添い、
気持ちの片隅にでも、
理解してあげたいという、
余白を持っておくこと
を意味します。


ただですよ。

何でも聞いてくれる、
何でも受け入れてくれる、
だから優しい人だとは別次元ですからね。

大抵そのような優しさは、
はじめから信念も確かな価値観もない人の
場合が多いから気をつけた方がよいです。
いざとなれば、
自分可愛さに裏切ることもあるから。

信念も確かな価値観もないなら、
受容も拒絶もないわけです。
性格にもよりますが。

逆に、
信念や確かな価値観を持って
強い生き方をしていたとしても、

受容できない人は、
人の気持ちが理解できず、
一匹狼になったり、
裸の王様になってしまって、
必ず人が離れていきます。

仮に組織を作っても自分から壊す。
組織に入っても人間関係に苦しむ。

仕事は優秀。起業もする。稼ぐ力もある。
いわゆるカリスマ的なイメージを
持たれる人でも、
組織をつくれない人、
一緒に働いてくれる人がいない人を
たくさん見てきました。

ビジネスとしては付き合いたいが、
一緒にはやりたくない。
内側に入ったらかなり大変になりそう。
と思われてしまう。

受容には、忍耐が必要になる。
リーダーは9割が忍耐業だと思うんです。

本当のリーダーになれる人は、
人より先を走るだけではなく、
みんなをゴールさせる人ですよね。

後ろにいる人を鼓舞し、励まし、 
先頭を走り、
またついてきていないな…と思ったら、
後方にまで戻って鼓舞してまた先を走る。

悩ましてくれる人ほど、
自分を成長させてくれる。
それを本当にわかっている人が
皆から愛されるリーダーだと思います。

実際、一流のリーダーを何人も見てきましたが、
傲慢で、権威や権力のパワーだけで人を動かす
人を一人も見たことがない。

人を受け入れ、悩み、
わかってあげたいと向き合っていく力量。

それは結局、自分との戦いになる。
自分との戦いほど大変なものはない。
ものすごい葛藤や忍耐を要求されるから。

それができる人は少数のように思う。

人を○×で判断し、
常識・非常識、正義・不正義という
モノサシだけで判断するのは楽だし、
裁判じゃないのだから、
理屈や論理だけで
人間関係が合理的にうまくいくなら
誰も悩まないでしょう。

粘り強い対話を通して、
異質な考えをもつ人たちを
受容する勇気、
忍耐強く関わる勇気、
それは胃が痛くなるくらい大変な場合もある。

「自分は間違ってない・・・」

その考え自体、傲慢でしかない。

「自分も間違っているかもしれない・・・」

と、
冷静に他者を受容し、
60秒でよいから、
冷静に感情を整理して、
一瞬でもよいから
相手理解の時間をつくる。

この、気持ちに60秒の余白を
つくるだけでも
人間関係はかなり変わります。

僕自身も、大小さまざまな組織でリーダーを張ってきた経験から、忍耐の大事さを痛いほど理解しているつもりです。

本当の優しさには忍耐が必要になるんですよね。もしまだ、この本を読んだことがない方は、
絶対におススメです。


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