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【GIU 42】日本語解説 受動態1( is done / was done )【知っておきたかった!英語文法】
1、受動態の基本イメージ
基本イメージ
受動態は、動作の焦点を変えるために使う特別な構造です。
受動態 = 「主語(誰、何)に何が起きるか」をあらわすときに使えます。
The meeting was cancelled.
The houses were built last year.
The house is cleaned throughly.
その会議は中止になりました。(都合によって中止にされた)
その家は去年建てられました。(家は人によって建てられる)
家は徹底的に掃除されています。(家は人によって掃除される)
受動態
主語 + be動詞 + 過去分詞
It was cancelled
It were built
It is cleaned
受動態が使われるとき
受動態はが使われるさいは
誰が、何が、その行為を引き起こすかは、しばしば不明であったり、重要でなかったりします。
よって
誰がするのか、誰が原因か、何が原因かが重要ではないとき
誰がするのか、誰が原因か、何が原因かが分からないとき
に使われます。
「〜によって〜された」のように受動態を用いて、誰がするのか、何が原因なのかを言いたい場合は、byを使うことができます。
The farm was run by my grandfather.x
その農場は祖父によって経営されました。
覚えておきたい変形動詞( irregular verbs )
下記は、主な変形動詞のリストです。
上記の「経営する」= ran は変形動詞のひとつです。
run/rʌn/
ran/ræn/
run/rʌn/
変形動詞のリスト
Center for Academic Support Irregular Verbs
Netflixから学ぶネイティブ表現
こちらでは、Netflixの北米ドラマショーで実際に使われている、受動態を含む例文を紹介していきます。
deflate
They may be a little deflated, but they're not throwing in the towel.
すこし、しぼんでいるかもしれないけど、まだ捨てたものではないわ。
"deflate" は、タイヤの空気やガスを抜かすことです。空気やガスが抜けることで小さくなることを意味します。
このセリフは、産後のワーママたちが自分達のお乳(!?)についてコメントし合っているところです。
intimidate
A little intimidated, I guess.
少し怖いけど。
"intimidate"は、誰かを怖がらせたり脅したりして、自分の思いどおりにさせることです。
復職をすることが少し怖い、というさいに使われている動詞です。
fantasize
I fantasized that a car would just hit me, you know?
車が衝突するのを想像した。
"fantasize"は、たとえそれが非常に可能性が低いとしても、自分がやりたいことをしている、または自分が起こりたいことが起こっていると想像することです。
2、能動態の基本イメージ
基本イメージ
能動態 =「主語(誰、何)が何をするか」をあらわすときに使われます。「主語」が「動詞」によって示される行動を施します。
主語 + 一般動詞
I cancelled …
He built …
She cleaned…
能動態が使われるとき
能動態は
誰が、何が、その行為を引き起こすかを伝えたかったり、重要であったり、強調したいときなどに使われます。
つまり
誰がするのか、誰が原因か、何が原因かが重要であるとき
誰がするのか、誰が原因か、何が原因かをを強調したいとき
誰がするのか、誰が原因か、何が原因かが分かるとき
に使われます。
3、受動態 = 人を非難するのを避ける
受動態は「責任の所在を明らかにしないため」にも使われます。
故意に人に責任を感じさせないために受動態が使われるのです。
日本語にはこの概念はないため、日本人英語学習者はそのニュアンスを理解することが難しく、人以外が名詞として使われる無生物主語を使うことが苦手です。
日本人に馴染みのない英語の概念のひとつとして、「人の感情は周りの環境に左右される」ということです。
また、北米圏では直接的に話し相手や人を名指しで呼ぶよりも、上記の感覚と同様に「周りの環境、自然に起きる事象」などを主語にして、人を非難しているように聞こえないように話します。
受動態の使い方のコツ
行動や出来事に焦点を当てる
誰がその行動をしたかを特定するのではなく、その行動そのものを強調します。こうすることで、責任の所在を明らかにすることから、焦点をずらすことができます。例えば、次のようになります。
能動態(Active)
John broke the vase.
ジョンはその花瓶を壊した。
受動態(Passive)
The vase was broken.
その花瓶は壊された (花瓶が壊れた)
代理人を省略する
場合によっては、エージェントを完全に省略することができます。これは、代理人が関係ない場合や、責任の所在を明らかにしたくない場合に有効です。例えば、次のような場合です。
能動態(Active)
The company made a mistake
会社はミスをした
受動態(Passive)
A mistake was made.
ミスがあった
非人称代名詞を使う
特定の個人やグループを使う代わりに、"it "や "they "などの非人称代名詞を使うと、中立性を保つことができます。例えば、以下のような感じです。
能動態(Active)
The committee reached a decision
委員会は決定に至った
受動態(Passive)
A decision was reached.
ある決定に達した
主語を一般化する
一般的な用語を使用することで、特定の個人を指差すことを避けることができます。これは、責任を分散させるのに役立ちます。例えば、以下のようになります。
能動態(Active)
Someone made an error.
誰かがエラーを起こした。
受動態(Passive)
An error was made.
エラーが発生した。
英語圏の人々は、誰かを直接批判することなく、何かに注意を喚起するために受動態を日常的に使用します。受動態を使うことで、ある行為の主体について意図的に曖昧にすることができ、想定される不正行為者を呼び出すことなく、その行為を行うことができます。私たち教師は、授業の場面で、一人の生徒や生徒のグループを直接批判することなく、よくある生徒の間違いに注意を促すために、頻繁にこれを使います(「昨晩の宿題で現在完了の代わりに単純過去が使われていることに気づいたので、その違いについてもう一度議論しよう」)。受動態はまた、親子間のやりとり(「ブロックの置き場所が悪かったようです」)、経営的な場面(「報告書が思ったほど肉付けされていませんでした」)、そして政治的な対話(「間違いがありました」)でも、直接批判を避けるためによく使われるものである。
受動態が望ましいとされるいくつかの例について説明する前に、受動態のより政治的な使い方の1つである、責任を隠したり曖昧にしたりすることについて触れておきます。
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