【GIU34基礎文法】日本語解説 学校では習わない、Shouldの意外な意味と使い方【TOEIC頻出】
こちらの記事では、English Grammar in Use を参考にしながら、助動詞 shouldの意外な意味と使い方を説明していきます。
shoudといえば、「〜するべき」の日本語訳で教えられがちですが、TOEIC800点以上を狙う日本人英語学習者は、「should = 〜するべき」という上辺だけの日本語訳の理解を卒業し、shouldという言葉自体の概念を理解していくべきだと個人的に思っています。
1、意外なshould の基本概念
まずは、shouldが使われる5つの条件を確認しましょう。
助言をしたり、推奨する
義務について話す
確率や期待について話す
仮定法の表現
叙法 ( = subjunctive)の代わり
仮定法(subjunctive)のshould
subjunctive/səbˈdʒʌŋktɪv/とは、「願望や可能性、不確実性を示す動詞の形」です。※参照
「現実ではない(しかし望ましい)状況や、仮説的な状況を指すのに使われ」ます。※参照
下記の5の動詞、4つの形容詞とともに使われます。
ただし、shouldが使われるのはイギリス英語だと言われているそうです。
下記に記載していますが、shouldが省略が可能です。
insist 主張する = to demand
demand 要求する = to ask
recommend 勧める = to advise
suggest 提案する = to put forward an idea or a plan
propose 提案する = suggest plan
important 大事な = having a great effect on people or things
vital 不可欠の = necessary or essential
necessary 必要な = that is needed for a purpose or a reason
essential 必要不可欠の = completely necessary;
例文
1. My mother insisted he should come with us.
母がどうしても一緒に来いというので。
2. My mother demanded that I should return the money I borrowed from her.
母から借りたお金を返せと要求された。
3. My mother recommended that I should see a doctor.
母から「医者に診てもらったほうがいい」と勧められました。
4. My mother suggested that we should go out to eat.
母が「食事に行こう」と言い出した。
5. My mother proposed that I should publish a book.
母から「本を出したらどうか」と提案されました。
まず、ひとつめの概念として、上記5つの動詞を含む節の後に、shouldを含む説が続けて使われるというものです。
6.It's very important to my mother that I should be with her.
母にとって、私が一緒にいることはとても大切なことなのです。
7.It is vital that food should be maintained properly in a refrigerator.
食品は冷蔵庫できちんと管理することが肝心です。
8.It was necessary that everyone should arrive on time.
全員が時間通りに到着することが必要だったのです。
9.It is essential that we should decide today.
今日、決断することが肝要である。
仮定法(subjunctive)のshouldは省略は可能
上記で記載した、5つの動詞と4つの形容詞が文章内で使われている場合、shouldを省略することができます。
1. My mother insisted he come with us.
母がどうしても一緒に来いというので。
2. My mother demanded that I return the money I borrowed from her.
母から借りたお金を返せと要求された。
3. My mother recommended that I see a doctor.
母から「医者に診てもらったほうがいい」と勧められました。
4. My mother suggested that we go out to eat.
母が「食事に行こう」と言い出した。
5. My mother proposed that I publish a book.
母から「本を出したらどうか」と提案されました。
6.It's very important to my mother that I am with her.
母にとって、私が一緒にいることはとても大切なことなのです。
7.It is vital that food are maintained properly in a refrigerator.
食品は冷蔵庫できちんと管理することが肝心です。
8.It was necessary that everyone arrive on time.
全員が時間通りに到着することが必要だったのです。
9.It is essential that we decide today.
今日、決断することが肝要である。
上記のように、要求や助言の意味合いを含む5つの動詞 、insist, demand, recommend, suggest, propose に続くthat節はshouldを省略することが文法ルール上決まっていることが理解できました。
TOEICで、800点以上を目指す方にとって、このshouldの省略ルールの存在を知らない限り、なかなか点数をあげることができないでしょう。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 では、このshouldの省略ルールを学べる問題が掲載されています。
いちばん最初に出る1000を解いたさい、shouldの省略のルールを知らなかった私は、何度も何度も同じ問題を間違えていました。
ぜひ、この機会にshouldの省略ルールについて知識を定着していければと思います。
例として、Oxfrod Learners Dictionaryより以下の例文を載せておきます。
学校や独学で英語を学んできた方にとってこの例文は見てもたってもいられないものだと思います。
なぜなら、"she come"ではなくて、"she comes"でしょうと指摘したくなるからです。
しかし、上記で説明したように、subjunctiveの動詞である"insist"があるため、shouldが省略されており、should come のところをcomeだけにしている、という説明ができます。
suggestの英文法ルール
suggestが使われる文章の場合、"to"を使わないというルールもあります。
suggestという動詞にも英文法ルールが適用され、suggest us to do という言い方は間違えであり、suggest that S + V と使わなければいけないということです。
また、宝くじに当たった女性の例をとって例文からsuggestの英文法ルールを理解していきましょう。
shouldの省略で、"she buy"となっており、"✖︎ suggested her to buy a car" ではなく、"suggested that she bought a car"となっています。
"suggest"という簡単な中学レベルの単語でさえも、このような英文法ルールを理解していないと、なんとなく " suggest me to to" "suggest her to do"のような適当な文章を作ってしまいます。
この機会に、英英辞典などでしっかりと基礎単語の使い方を確認し、使えるようにしていきたいところです。
2、仮定法(subjunctive)①「もし〜だったら」「もし万が一だったら〜」の意味のshould
shouldの意味のひとつに、フォーマルな使い方ではありますが、「可能性のある出来事または出来事」があります。「もし何かが起こる場合= If something should happen...」の日本語訳になります。
例文を見て理解を深めていきます。
ひとつめの例文では、「もしあなたの気が変わることが起きるのであれば」というニュアンスを表現するために "should"が使われています。
ふたつめの例文では、「もしあなたが助けを必要とすることが起きるのであれば」というニュアンスです。
最後の例文は、新しいルールが適用されています。
「Shouldの倒置法」です。
shouldを文頭に持ってきて、Ifを省略することができます。
shouldの倒置をすることで、話し手は「出来事が起こる可能性が少ない」ことを示唆できます。
shouldの倒置をすると、この話し手はその「誰かが電話をかけてくる可能性は低いけども」というニュアンスを含むことができます。可能性は低いと感じているけども、「万が一電話があれば、私は忙しいと伝えてくれ」という意味です。
そもそも上記の意味のshouldはフォーマルな表現であり、主にビジネスシーンでよく使われるものです。
上記の倒置法のニュアンスを知っているのと知らないのでは、ビジネスパーソンとしての教養が問われるところとなるでしょう。
英文法を丁寧に学ぶことで、ひとりの有能なビジネスパーソンとして認められることもできます。
教養のある英語話者になる。これが、英文法を学ぶ理由です。
3、仮定法(subjunctive)②「もし私があなただったら、〜する」助言の意味のshould
もう少し上級になると、shouldが「AがBに助言をする」意味を持つ英文法ルールを学ぶジャストタイミングかと思います。
まずは例文から学んでいきます。
上記の例文を読んで、「主語がどっちでどっち…?」と混乱する方もいるかもしれません。
上述の通り、ここでのshouldは「 I advice you to …」という意味です。
ひとつめの例文では、「もう帰ろうか?」と尋ねている人に、「I advice you to wear a coat = 私はあなたにコートを着るようにアドバイスします」という意味になります。主語は 「 I 」でも、それは「帰る人」にとってのアドバイスとなりますので、コートを着る人は「帰る人」であり、アドバイスをしている人ではありません。この英文法ルールを理解できれば、この例文の意味が理解できます。
ふたつめの例文は、「I shouldn't stay up too late. = I advice you not to stay up too late. = 私はあなたにアドバイスします、あまり遅くまで夜更かししないことを」という意味になります。こちらも、主語は 「 I 」でも、それは「早く寝なければいけない人」にとってのアドバイスとなりますので、夜更かししないようにしなければいけないので「早く寝なければいけない人」になります。
アメリカ英語でよく使われる仮定法(subjunctive)
こちらは、アメリカ英語でより一般的な表現になります。
“If I were you, I’d…” or “If he were…”
“suppose”, “wish”, “if” and “as if”と一緒によく使われます。
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