見出し画像

Work|料理人ってやっぱりすごい!を「シェフレピ」で伝えたい

2月から、「シェフレピ」というサービスの立ち上げに参加しています。

料理人の技術や知識をどん欲に吸収したいという料理好きの方向けのミールキットサービスで、2020年11月にβ版をリリースしてサービスの改善を行ったのち、いよいよ2021年4月から本格的にサービスがスタートします。

ミールキットとは、料理を作るための食材や調味料が使う分量だけ自宅に届き、あとは料理するだけという宅配サービスで、コロナ禍のおうち時間の増加で注目を集めているものです。

サイト上で商品を購入するとレシピと作り方の動画のURLがメールで届きます。さらに使う分量だけの食材が自宅に届いたら、事前に届いたレシピと動画を見ながらシェフの料理を作ることができるというものです。

月ごとにテーマが変わり、購入できるメニューも変わります。サービスがスタートする4月は「煮込み料理」、5月は「ラム肉料理」、6月は「スパス料理」を予定しています。ちなみにレシピは、その日の食卓のメインになるような料理になっています。

画像1

画像2

画像3

レシピを考案してくれるのは、各ジャンルのプロのシェフたち。新進気鋭の若手シェフから、星付きレストランのシェフ、海外で修業経験のあるシェフなど幅広い料理人の方々にお願いしています。

先行する類似サービスには「TastyTable」さんがありますので、サービス自体は目新しいものではなく、独自性を出して挑戦していかないといけないのですが、僕たちとしては、よりシェフの技や知識を学ぶことができる「プロによる動画料理教室」という位置づけで、普段なかなか手に入りにくい食材(リドヴォー〈子牛の乳腺〉や牛ほほ肉、ウサギ肉などの肉や、買っても余らせてしまうスパイスなど)を冷蔵庫や保管棚の状況を気にせずに購入できるところをヴァリューポイントにして、展開していきたいと思っています。

なぜ、シェフレピに参加したのか

シェフレピでの僕の役割は、サービスの企画立案、レシピをお願いするシェフの依頼・アレンジや、動画やレシピの制作、シェフレピに関連するメディアの編集などです。

これまでの雑誌や書籍の編集で培ってきた経験を発揮できる場所に誘ってくれたのは、シェフレピの創業者である山本 篤さん。元フレンチの料理人でしたが、料理人の道から外れ、食の新しいサービスを立ち上げようとする28歳の若き挑戦者です。

山本さんとは、2019年の年末に参加した「セルフブランディングの勉強会」がきっかけで交流が始まりました。The Burnでやらせてもらっている「MAGARI」にも来てくれて、 「料理人になれなくて諦めた人間だからこそ感じる課題を、広く求められるサービスで解決したい」という山本さんの思いと、「料理人の価値が広く知られる世界になってほしい」という僕自身の思いが多分に重なることもあって、コロナ禍でも定期的に連絡を取っていましたし、β版のリリースには参加できませんでしたが、その精力的な動きを追っては、応援の念を送っていました。

そんななかで、2020年12月に具体的にリリースを目指したいので仕事として力を貸してほしいと、山本さんから連絡をもらえたのは、純粋にうれしかったですね。僕にうまく甘えて、人脈だけもっていく人もいるのなかで(それくらい悪びれずにやる度胸も必要なので、僕自身は別に気分を悪くしたりしてないですよ)、提案をしてくれたわけですから。

12月に何度も話す中で「シェフレピ」というサービスに可能性を感じたのは、このサービスが普及すると、シェフの仕事というのが顕在化して、すごさが具体的に伝わることになります。作って食べてみて、「シェフってすげー」ってなる。

つまり、今まで思いもしなかった丁寧な仕事や、調理への気遣いなどを知り、シェフという職業のすごさを知ることになるわけです。

そのことに気付くと、外食の体験の感じ方も変わってくるはずです。それまで気づかなかった料理人の心遣いを感じ取ることができるようになるでしょう。しかも、手の込んだ料理を自分でも苦労して作っているわけですから、目の前の料理にどれだけの時間と労力がかかっているかがわかるはずです。

それを毎日軽々とやってのけて、私たちを料理で愉しませてくれているシェフに対する尊敬や敬意の念が強まり、その結果、「シェフの地位向上」になっていくと思うのです。

僕が仕事をするうえでのヴィジョンは「50年先まで魂を揺さぶる料理が食べられること」です。そしてそれを達成するためのミッションとして「料理人の地位向上」のために仕事をするとしたい決めています。

そのこととシェフレピのサービスが繋がったことで、僕は「ぜひやりたいです」と山本さんからのお誘いを受けることにしました。

画像5

シェフのレシピから真摯に食べることに向き合う

食べる」という異物を体内に取り込むという行為は、「信頼」の上になりたっていることでもあります。

作って食べるという人間の原始的な行為から、多くのことを学びます。「いただきます」という感謝の言葉が象徴するように、生物の命をいただくという感謝の気持ちから、育てたりとってきた人の苦労や、それを届けてくれた人、料理をしてくれた人の手を経てようやく「食べる」という行為は生まれます。

そのことに気付くことができれば、ちょっと唐突な考えに聞こえるかもしれませんが、「感謝の気持ち」がおもいやりを生み、それが世界から争いをなくすことになるでしょう。365日の杉窪さんが言うように「食は世界を平和にする」、そう僕も信じています。

僕は、シェフ・料理人が作る料理からそのことを感じとることができたことで人生が変わりました。だから、シェフ・料理人を尊敬していますし、これからもずっと僕を驚かせたり、感動させもらえる料理に出会わせてもらいたいと思っています。

そういう意味では「シェフレピ」のサービスを多くの人に利用していただくことは、巡り巡って僕がずっと料理に感動し続けることに繋がると思っています。

もしかしたら、僕と同じようにシェフの料理に感動をし続けていきたいという人がいたら、ぜひ4月からの「シェフレピ」を応援していただきたいです。

画像4

ーーーーーー

ちなみに、シェフレピの料理は、めちゃくちゃ本格的です。レシピをお願いするのにも「時短とか、簡単とか、これは初心者には難しいだろう、みたいなことは一切考えないで、ガチレシピでお願いします!」と伝えています。

趣味で料理を作ってきて、人気のレシピ本では満足できなくなってきた方や、食を仕事にしようと考えているかたの料理の勉強や、プロの技を参考にしたい料理研究家の方、若手料理人や料理専門学生の自主練などに活用してもらえるような、本格的な料理を作っていただけるサービスになるように、現在、チームで作り込んでいるところです。

もちろん、シェフのレシピを家庭で食べられるのも最大の魅力ですので、ホームパーティのメイン料理などのにも使っていただけると思います。

なかには、仕込みを入れて3日くらいかかる料理もあるので、僕だったら家でゆっくりしたい時などにシェフレピを頼んで「1日料理をする」みたいな贅沢な日にシェフレピを利用したいなって思っています。

4月のリリースをどうぞ楽しみにお待ちくださいませ!

ーーーーーー

明日は「Human」。

料理人付き編集者の活動などにご賛同いただけたら、サポートいただけるとうれしいです!