note|三浦咲恵@アムステルダム在住さんのnoteを読んだ
隔週の土曜日に更新しているマガジン「note」では、1週間で読んだnoteのなかから心に残ったものを紹介しています。今日は、三浦咲恵@アムステルダム在住さんの「レストランでご飯を食べること」です。
秩序、整頓された街並に魅力を感じる
それほど海外を回ったことがない僕ですが、老後でもいいからゆっくりと暮らしてみたいなぁ、と思った街があります。
ひとつは、オーストラリアのメルボルン。オーストラリアのなかでも古い街の一つで、オーストラリア最古のアーケードがあるクイーン・ヴィクトリア・マーケットや、オーストラリア最初の世界遺産、カールトン庭園など、新しい国オーストラリアのなかでもとくに歴史を感じさせる街であることと、非常に整備されてきれいな街並みもれの一つでした。
もう1つが、オランダのアムステルダムです。
オランダの画家、フェルメールとゴッホの本を作ったこともあって、2度滞在する機会を得ました。
石造りの街並みは、ヨーロッパの他の都市と変わらないのですが、古い貿易港だった街には運河が張り巡らされ、水と町の景色が美しかったので、市内をまわるトラムが心地よかったこと。フェルメールなどのオランダの風俗画形が描いたような街並みがそのまま残されています。
街もきれいで、他の都市に比べて危険も少なく感じたこともあると思います。さらに、ビオやオーガニックのスーパーが当たり前にあって、食の意識が高いと感じたのもあります。
三浦咲恵さんのnoteでは、ロックダウンが解除されて6カ月半ぶりにレストランで食事をされた様子が書き綴られています。その文章を読んでいると、アムステルダムでの良い思い出がよみがえってきます。
途中にあるプラントベースの話も、食への意識が高いアムステルダムらしいシーンのように感じました。
プロテスタントの国であるオランダには、秩序や真理を求める姿勢があるように思えていて、いい意味で社会全体が抑制されていて、そこが僕にとっては心地よく感じます。それが街にインテリジェンスな雰囲気を与えているような気がして、僕はそういった整理された街の空気が好きなんだと思っています。
好きな海外美術館といわれたら
「アムステルダム国立美術館」と答えます
中でも好きな場所が、アムステルダム国立美術館です。「Rijks(ライクス)」の愛称で呼ばれています。
オランダ絵画は、偶像崇拝を禁じたプロテスタントの国らしく、貴族やブルジョワの肖像画や市民の生活を描いた風俗画、郊外の農村などを描いた風景画が多いのが特徴です。聖書の物語や古代のヨーロッパ文明に詳しくない日本人にとっても見やすく、理解しやすいです。
大仰しくなく、観ていて疲れないし、内側にエネルギーを向かわせる絵が多いので、海外の好きな美術館の一つです。
僕が行ったのは2年前なのですが、DXが進んでいて、たとえばオーディオガイドなどは、専用のアプリをダウンロードしておけば無料で自由に聴けました。
作品画像についても、3,4年前から自由にダウンロードができるようになっていました。もちろん商業使用には費用がかかりますが、個人使用であれば自由にその画像を使用することができます。
美術館がもつコレクションや研究成果といったものをオープンソース化していくことは、日本では、一部の美術館(豊田市美術館など)の例はありますが、今では海外の美術館では当たり前になっていて、ナショナルミュージアムのなかでアムステルダム国立美術館は、先行例といえる存在だと思います。
そういった「新しい美術館像」を受け止める街としてのアムステルダムの存在、古い都市ながらも洗練と革新を目指すような空気に、魅了されているのだと思います。
アムステルダム国立美術館に併設されているレストラン「ライクス」(一つ星)も、日本では一昔前のカフェ・レストランっぽいテナントが入ることが多いのですが、きわめてモダン。美術館でなんども出てきたジャガイモや鰊が料理されるなど、オランダの文化をリンクさせた”かっこいい”お店でした。
アムステルダムから運河沿いを通ってエイ湖まで行ったのは楽しい思い出です。途中の水車とか、「本物だ」って感動したっけな。
三浦さんのnoteを読んで、そんなアムステルダムの楽しい記憶が思い出されました。
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明日は1週間のClubhouseを振り返ります。
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