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小さな幸せを。 #4


2020年10月14日。
今日は仕事がお休みだったので、移植のドナーになる私の意思確認とHLAの検査のために約1週間ぶりに病院へ行きました。


口腔内を綿棒のようなもので擦り、細胞を採取してHLA検査をする。私が検査技師ということもあり、検体の採取方法を教えてもらながら実際にやらせてもらった。痛くもないしすぐ検体採取は終わった。担当の方に「さすが、上手いですねぇ。」と言われ、なんだか照れくさいような複雑な気持ちになった。検査できるくらい細胞がたくさん取れたのか少し不安もあるけど、私の細胞ちゃん達を検査に送り出した。結果は1週間ほどで出るらしい。ドキドキしながら結果が出るのを待つことになる。


といっても、母親から半分遺伝子を受継いで50%一致しているんだからドキドキして結果を待たなくてもいいじゃんと思いませんでしたか?実は、残りの50%は母親とミスマッチ(不一致)= 他人。私の遺伝子の半分が「父親の遺伝子」であるという大きな壁を乗り越えなければならない。そこで検査が必要になってくる。母親の血液中に父親の遺伝子部分と反応する抗体を持っているか確認する必要があった。反応抗体があった場合、移植しても母親の身体から排除されてしまう。分かりやすく例えると、自分のテリトリーに見知らぬ他人が入ってきたら、追い出しますよね。それと同じことが身体の中で生じる。この場合、私の造血幹細胞は母親に移植できないと判断される。反対に反応抗体がない場合、移植して良いと判断される。これだけは、なんとも出来ない。運に任せるしかない。母親の細胞と私の細胞の相性が合いますように、、、。そう信じながら結果が出るまで待とうと思う。



おまけ。
実は私の血管はとっても細く、採血が難しいらしい。右側は何とか採血できるけれど、左側は難しくて失敗されるどころか採血されたことがほぼない(献血のときくらいかな)。初めて献血に行った際、「血管が細すぎるから成分献血は出来ませんね。」と言われたことがあった。そのことを思い出し、相談してみた。当日移植の担当することになるであろう看護師の方に私の腕の血管を見てもらった結果、細いけれど何とか出来るだろうとのこと。右側を脱血、左側を返血にすれば大丈夫と判断してくれた。もしかすると鼠径部から行う可能性も頭に入れておいて欲しいと言われた。私の腕の血管は細くて蛇行してるらしい。なんだか採血に不向きな血管すぎて申し訳ない。私の左腕から採血出来る人、大尊敬します。
最後に良いアドバイスを頂いた。運動すると血管が太くなることがあるらしい。鼠径部からルート入れるのは、なるべく避けたいからね。運動して腕の血管を太くしようと思います。最近、ダイエットしようと思いながらもサボってたから良い機会、一石二鳥やん。今日から筋トレ(腕の筋肉重視!)始めよう。幼い頃から「腕の力、本当に無いね。」と親と祖父母に言われたのを思い出す。中学の剣道部で少し腕の筋肉ついたけど、10年も経つと元通り。きっと腕立て伏せなんか全然出来ないだろうなー。三日坊主にならんように頑張ろっと。