エリ

今まで自分の殻に閉じ込めていた思い。 noteにぶちまけてみます。

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マガジン

  • 小さな幸せを。

    何気ない幸せな「日常」を忘れないように。 「生きている」という喜びに気づけるように。 大切な出来事を忘れないために。 「小さな幸せ」を探す私の記録です。 造血幹細胞移植ってなんだろう?? これからドナーになる方、必見!! 体験談公開中!! 現役検査技師目線で 当時の気持ちを鮮明に表現しながら 日記のように細かく綴っています。 詳しく知りたい方にオススメです☺️ 骨髄移植を受ける予定の人 骨髄ドナーに登録した方も参考になるかと!! ・大まかな内容や入院前検査について  #1〜5 ・入院中、造血幹細胞の採取について  #7〜13

  • 自分のこと

    自分ってなんだろう、ふと考えてみると分からないことばかり。この世で一番身近で一番不思議な生き物。そんな自分のことを綴ったnoteをまとめてみました。

最近の記事

小さな幸せを。 #13

2020年11月11日。 私の退院の日。朝6時半過ぎにいつもと同じように採血をしました。採血の結果、特に問題はないので無事退院できることになりました。採血の結果(CBCの代表的な数値と CRP)を毎日書いてもらっていました。面白いので載せておきます。 こんなにつらくても私が造血幹細胞のドナーとして1週間頑張れたのは母が病気に負けないように頑張っているから。まだ注射の副作用が残っていて骨の痛みと倦怠感があるので、先生に鎮痛剤を出してもらいました。注射がなくなったので、日が経つ

    • 小さな幸せを。 #12

      2020年11月10日。 今日も朝6時過ぎに採血と注射をしました。47000と少し白血球の数が減ったものの、薬の投与を続けてきているので末梢血中に出てきている造血幹細胞は昨日よりも多いんだそう。今日も予定通り、採取をすることになりました。昨日と同じように採取室へ移動して行います。まずは脱血側の右腕に針を刺していきます。昨日、採取しているため同じ場所には刺さないよう少し末梢側にズラしてトライ。血管内に入るものの血管壁に当たってしまっているのか、昨日ほど上手く回路が回りません。場

      • 小さな幸せを。 #11

        2020年11月9日。 夜中、日付変わる前に痛みに耐えきれなかったので人生で初めてナースコールのボタンを押しました。押そうか押さまいか、謎の葛藤をひとりでしてました。頭と腰が痛すぎて、薬もらったら安心したのか泣きそうになりました。痛み止めをもらって飲んだけど、薬が効くまでは痛すぎて寝れません。その間も痛みが増していくし、脚の骨とか背中、肩甲骨、肋骨のあたりまで少しずつ痛みを感じる範囲が広がっていきました。小さい小人が小さなトンカチで身体中のいろんな骨をゆっくり叩いてるみたい。

        • 小さな幸せを。 #10

          2020年11月8日。 病院の夜も慣れてきて寝れるようになりました。今日も朝、6時半ごろに採血がありました。数分前くらいに起きてたのでギリギリセーフ。今日は45000に白血球が増えてたそう。50000に達してないので今日も2回注射します。順調に増えてきてくれてるみたいなので、あと2日とりあえず頑張ります。今日は朝から頭痛と腰の痛みが昨日よりも増していて、だるくて動けなかったので鎮痛剤を使いました。それに加えて、朝ご飯の匂いで気分が悪くなりそうになりました。(お腹は空いていたの

        小さな幸せを。 #13

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        • 小さな幸せを。
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        記事

          小さな幸せを。 #9

          2020年11月7日。 昨日寝れていない分、物音に気づかないくらいぐっすり寝れました。朝、7時過ぎに採血、8時過ぎに朝ご飯。今日は朝に先生の回診がありました。今日の朝の採血の結果、白血球が3万超えていました。(そのうち好中球が90%)増えるとは聞いていたものの想像以上に増えててびっくり。基準値どれくらいだったか忘れちゃうくらいの値やんか。聞いたところによると、薬打ってすぐ上がる人なら値はこのくらいになるらしい。3万もあったら他の症状出てきそうやん、怖っ。気になって調べると、好

          小さな幸せを。 #9

          小さな幸せを。 #8

          2020年11月6日。 病院生活2日目。緊張しているからか夜中はアラーム音とか足音が耳に入ってぐっすりは寝れてない感じ。眠かったから寝てたと思うけど、目が冴えない感じ、、、。7時半前、朝の体調チェック。7時半過ぎ朝ご飯。朝も少しだけ母の散歩にお付き合い。9時半ごろに体温と血圧を測って、いよいよG-CSFの注射開始。インフルエンザのワクチンくらいかなと思ってたら以外と量あってびびりながらも1回目の注射終了。想像してたよりも痛かったかな。蚊に刺された後みたいに薬が入ったところが膨

          小さな幸せを。 #8

          小さな幸せを。 #7

          2020年11月5日。 母が入院してから1ヶ月が経ちました。今日から約1週間、人生初の入院生活が始まります。今日くらいゆっくり寝てようと思ったけど、そわそわして休みの日なのに早く起きました。といっても8時半(何も予定がない休日の私が起きる時間の中では1番早い)。忘れ物してないか、そわそわしながら最終チェックしてたら出掛ける時間になってしまってました。これでもかっていうくらいの大荷物で重すぎて肩が痛かった(笑)。病院で1週間過ごすなんて初めてだし、ちょっぴり緊張。 入院手続き

          小さな幸せを。 #7

          小さな幸せを。 #6

          2020年10月23日。 母が入院してから、毎日LINEでやりとりをするようになった。輸血をする報告や検査結果の報告、病院食の写真など、、、。今まで母が隠してきた病気のことをしっかり家族4人で共有できていることが嬉しかった。 母の移植の予定もだいたい決まってきた。一時退院し、11月16日に再入院、21日から前処置開始、27日に私の造血幹細胞を移植予定だそう。今は毎日エアロバイクに乗って運動するくらい元気にしてるみたいだけど、いつ病態が急変するか分からない状態。「あの方なら、

          小さな幸せを。 #6

          小さな幸せを。 #5

          2020年10月21日。 病院から連絡が入った。ドナーになる現段階での意思確認と術前検査についての連絡だった。明日はたまたま仕事が半日だったため、仕事終わりに絶食で各々の検査を受けることになっている。検査で異常が見つかりませんように、、、。 あともう一つ。嬉しいお知らせがあった。HLAの検査結果が出たそう。結果は◯。母親と私の造血幹細胞は相性が良かったらしく、造血幹細胞移植ができるとのこと。後は私の明日の術前検査の結果を待って移植できるか判断するらしい。なんだか変なプレッシ

          小さな幸せを。 #5

          小さな幸せを。 #4

          2020年10月14日。 今日は仕事がお休みだったので、移植のドナーになる私の意思確認とHLAの検査のために約1週間ぶりに病院へ行きました。 口腔内を綿棒のようなもので擦り、細胞を採取してHLA検査をする。私が検査技師ということもあり、検体の採取方法を教えてもらながら実際にやらせてもらった。痛くもないしすぐ検体採取は終わった。担当の方に「さすが、上手いですねぇ。」と言われ、なんだか照れくさいような複雑な気持ちになった。検査できるくらい細胞がたくさん取れたのか少し不安もあるけ

          小さな幸せを。 #4

          小さな幸せを。 #3

          2020年10月12日。 今日で母が入院してから1週間。ようやく7日間の薬(ビダーザ)の投与が終わる。この薬は副作用があるため、吐き気止めを飲んでから投与していたらしい。胃のむかつきはあるものの、ご飯は全部食べることができているそう。血液データはというと、輸血によって赤血球と血小板の数値をなんとか保っている状態だ。確実に母の身体の自由は少しずつ奪われていっている。血球減少が進んできたことで、お風呂を禁止されたらしい。 こんな御時世になってしまったから、満足に面会もできない。病

          小さな幸せを。 #3

          小さな幸せを。 #2

          2020年10月11日。 母が入院してから6日、母の病態・造血幹細胞移植の話を聞いて3日が経ちました。ようやく現実を少しずつ受け入れながら、前に進もうと思えるようになってきました。そこで、今の私自身の心境を忘れないように記録として残そうと思います。 母の治療に協力できるなら私がドナーになると今は考えています。このことを仕事場の上司に相談すると、何とか環境を整えてあげると快く言ってくれた。母は突然突きつけられた現実をまだ受け入れられない部分もあり、今後の治療方針をどうするか揺

          小さな幸せを。 #2

          小さな幸せを。 #1

          母は病気のことを私たちには隠しているみたいで、絶対に家では口に出さなかった。私が検査技師の資格を取得するため、血液の勉強をしていた時に気になって母に問い詰めてみた。「お母さんは血液の病気っていうのは知ってるけど、病名は何なの?」と。少し躊躇いながら『骨髄異形成症候群(MDS)』なんだと教えてくれた。 9月半ば、病院での検査データを私に頻繁に見せにくるようになった。母も看護師で医療のことは少し知識があるが、検査データまでは詳しく分からないからだ。血液データは前よりは少し悪くな

          小さな幸せを。 #1

          小さな幸せを。 #0

          私が生まれる前から母は血液の病気と闘っていた。お母さんはRh(-)っていう珍しい血なんだってこと、貧血なんだってことを知らされていた。 私が中学生3年生の春。母の病態が悪化した。貧血が進んでしまい、1週間ほど入院となった。輸血で何とか命を繋ぐ毎日。最悪のケースを考えると骨髄移植が必要だと言われていた。「あと、どれだけ生きれるか分かんない。」と母の口から言われ、ひとり布団の中でたくさん泣いた。この時、私は思った。 母が看護師ということもあり、医療系の仕事に保育園のころから憧

          小さな幸せを。 #0

          小さな幸せを。

          何気なーく過ごしていると見逃してしまうような『小さな幸せ』。 それを拾い集めてみると大きな幸せだったんだなと。 飽きるほどの何気ない日常が当たり前になってしまわないように。 大切なものを失って、後から後悔しないように。 いろんなところを探してみてください。 きっと忘れかけていた大切なもの、見つかるはずです。 11月から自分のペースで少しずつアップしていく予定です。 タイトルは『小さな幸せを。』 新しくマガジンを作りましたので、そちらにまとめていきます。 少し

          小さな幸せを。

          雨のち、晴れ。

          とにかく涙が止まらない。 悲しいからなのか、悔しいからなのか、不安からなのか、怒りからなのか、、、。 いろんな感情が混ざってて自分でもよく分からない。 気を紛らわすために音楽を流してみたら逆効果。 こういう時ほど、不思議と音楽が心に強く響いてしまう。 もう私の溢れ出てくる感情は誰も止められない。 ぽろぽろと冷たい涙が頬を伝わる。 口は乾くし、たまに口に入る涙がしょっぱい。 大量の鼻水が溢れ出て息が上手くできない。 泣きすぎて過去最大級の頭痛に襲われる。 目は痛いし、腫れぼった

          雨のち、晴れ。