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君たちはどう生きるか

先日「君たちはどう生きるか」を読んだ。
小説の方だ。
思春期の細やかな感情と、大人の成熟された考えをどちらも感じ考えることができ、わたしもコペルくんと同じ年代くらいのときに読んでいたかったと思った。

昨今、SNSでの誹謗中傷が話題となっている。
わたしも書き込みこそしないものの、炎上しているSNSを見ると、コメントを永遠に読んでしまう。
そして、この人たちは相当暇なんだろうな、可哀想。(そのコメントを読んでいるわたしも相当暇だ。笑)と思ってSNSを閉じる。

はっきり言って、誹謗中傷を書き込む人たちは、相当ダサいと思う。

考えてもみて欲しい。
誹謗中傷を書き込むことなんて、3秒もあればできる。
でも、誹謗中傷されている人たちはどうだろう。必ず何かしら秀でているところがある。

例えばYouTubeの動画を発信している方に向けて「面白くない」というコメントを書き込む人がいる。
じゃああなたはその動画よりもっと面白い動画を作れるんですか?と問いたい。
別に批判はいけないと言っているわけではない。YouTubeは見てくれる人がいないと成り立たないわけだし、そこに様々な意見が存在するのは当然のことだ。
けれども、その”面白くない”YouTuberが自ら動画を撮り、編集し、アップロードしたその時間と労力、誰にでもできることじゃない。

個人的な話になってしまうが、わたしは「享受する人」ではなく「生み出す人」になりたい。
だって、そっちの方が難しいし、何もできないで批判する人よりかっこいいし、それに感謝されることだってたくさんあると思うからだ。

「君たちはどう生きるか」で、浦川くんという男の子が出てくる。
浦川君は勉強はできないし、運動も苦手で、家も裕福でない。
さらに実家の豆腐屋を学校へいく前に手伝っているのであぶらげの匂いがする、といじめられている。
「君たちはどう生きるか」では叔父さんがコペルくんに様々なことを教えてくれるのだが、この一件に関して、「世の中には生産者と消費者がいて、生産者がいないと消費者は困ってしまうのに、いばり散らしているお金持ちの消費専門家もいる。浦川くんは立派な生産者なのだから、何も生み出していない周りのいじめっ子たちよりもよっぽどえらい。」というようなことを言っている場面があった。

これは、「生み出す人」と「享受する人(誹謗中傷する人も含む)」の構図そのままだと思った。

「君たちはどう生きるか」は、他にも人間として忘れてはいけない大切なことをたくさん教えてくれる本だった。
たくさん勉強をして、挑戦して、失敗して、傷ついて、人間として成長していきたいと思った。


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