「THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語」展 拝観しました。

こんにちは、絵利蔵です。
先日まで東京で開催されていた「THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語」展、多くの武者絵が展示されるとのことで喜び勇んで拝観してまいりました。


展示のタイトル通り、素戔嗚尊から始まり、金太郎、源義経、上杉謙信に武田信玄と、時代をの歩みと共に名の知れた英雄たちの浮世絵が数多く並び、凄く見応えのある展示でした。

数々の英雄譚は絵にとどまらず、刀の鍔のデザインにも施されており、同じモチーフの浮世絵と鍔の装飾とを見比べて眺められるように展示されていたのにも、趣を感じました。

展示会なので当然といえば当然ですが、一つ一つの絵に解説文や物語の背景が書かれているため、じっくりと絵巻物を読んでいるような気分に浸れて非常に面白かったです。また、所々外国人客向けに、四コマ漫画つきの簡易な解説が掲示されており、そちらも興味深く拝見しました。

広いスペースに膨大な展示量だったこともあり、ゆうに3時間はながめていたかしら。充実した時間を過ごさせていただき、有難うございますという気持ちです。

個人的には月岡芳年の「藤原保昌月下弄笛図」が見られたことが凄く嬉しかったです。間近で見ると矢張り迫力が違いますね。笛の音と、風にたなびくススキの葉の音が聞こえてきそうな、そんな感覚に陥ります。

残念ながら刀剣に関する知識がこれっぽっちもないため、刀剣類に対してはあまり心躍るものがなかったのですが、こちらも少しずつ勉強して、価値の重さをじっくり味わえるようになりたいです。

帰りに図録と巴御前がデザインされたトートバッグをお土産に購入しました。この図録がまた分厚くて重たいこと…。今回の展示物の全てが網羅されている上に、会場では確認できなかった刀の鍔の裏面も掲載されているので、こちらは是非とも購入をお勧めしたいです。

現在は新潟会場での展示ですが、順を追って静岡と兵庫でも展示される予定のようです。迫力ある武者絵の数々を一度に拝める機会もそう多くはありませんので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。


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