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数年ぶりの再会と胸に響く花火と、DIE WITH ZERO


今年こそ会おう〜!!
って、新年の挨拶でお互いに言い合って数年。本当に今年こそ会いたいと思っているのに日々のせわしさに流され、会えずじまいになっていた。

結婚前からスキーやアウトドアを一緒に楽しんできた家族ぐるみのお付き合い。やがてライフスタイルが変わり、予定を合わせることも難しくなり…

何年も経って、いざ 集まろう!って第一声をかける勇気は、とてつもないと思う。(全員の予定を合わせるだけでもひと苦労)

「花火大会の協賛席のチケットが6シート分あるから、良かったら一緒にどう?」と突然のお誘い。
とても、とても久しぶりで嬉しかった。(待っているだけなんて情けない自分)

何年ぶりか覚えていない程の年月を経て、3夫婦が何時間も一緒に過ごすこと。何から話したらいいかわからないような、嬉しいのに少しだけ困惑が入り混じった複雑さが頭ん中を渦巻く。

でも会ってみたら、何を心配していたのか。往復の車中も、花火までの時間つぶしのカフェタイムも、花火をたのしむ時間も、すべてがあの頃と変わらない。
タイムマシーンで時が戻ったようだった。
(そんなようなことを、みんなも口を揃えて言っていた)

河原に張られたブルーシートにアウトドア座椅子を置いて見る花火は、頭上ですばらしい煌めきを放つ。鳴り止まない音と輝きに胸を打たれた。それ以上に、一緒に見ることができて忘れられないひとときになった。
きっと来年も再来年も、花火の時期になると思い出すんだろうな。



昨年『DIE WITH ZERO』を読んだことを思い出した。

この本の大きなテーマは「人生で一番大切な仕事は思い出づくりだ」ということ。その思い出や今しかできない経験のために惜しみなくお金を使うことを推奨している。

そして、思い出作りのために経験したことは、その瞬間の喜びだけではなく、その後の人生で何度も思い出せる大切な記憶に、生きていく土台になる。

思えば、息子たちが大学生になり、『予定を合わせて旅行に行けることも少なくなるから』と思い切って計画した宮崎の旅、石垣島の旅。これだけでも写真を見返しては、いまだに旅の余韻とホクホクした気持ちを持てている。
もちろんそれ以前に経験したすべての旅も同様だ。

人生後半戦は、会いたい人と行きたい場所に行ったり、誰に遠慮することもなく、自分の本心に忠実にやりたいことをやろうと思う。
会いたくない人と時間を過ごすほど暇じゃない。

もっと若いころに『DIE WITH ZERO』を読んでいたら人生変わっていただろうか?
今からでも遅くないと信じて一歩踏み出したい。

スケジュール帳とLINEの友達リストと、行きたい場所リストを眺めながら楽しい妄想とともに過ぎていく夏になりそう。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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