毎日、目が合ってしまうアイツが教えてくれたこと
「今年1年も半分が過ぎちゃったねー」6月にはあちこちでこんなやりとりを耳にした。半年も過ぎたのか。この言葉を聞いた時、とっさに「アイツ」のことを思い出した。
かれこれ半年間、私は毎日「アイツ」と目が合っては見て見ぬふりをしてきたから。
朝晩、冷蔵庫を開けるたびに熱い視線を感じる。
派手な赤い外袋を纏っているからかイヤでも目に入ってしまう。
そんな「アイツ」の正体は、お餅。(個包装された切り餅)
お正月には朝食の主役だったのに、今では野菜たちの横に雑に置かれて「さっさと食べてよー」と言っている様子。
次男が中高生の頃は普段のおやつにも食べていたし、お正月には1人3個は余裕で食べるほど昔から変わらず家族はアイツのこと大好きなんだけどね…。
夏が近づくにつれて主役から脇役へ降格してしまうのだ。
おでんの具の餅巾着にするには季節外れだし、手が伸びないの。どうか許して〜!と心の中で呟きながらまた野菜室を閉める。
そんなある朝「パンが足りないから今日はお餅かな」ということになり、わが家で日の目を見ることになったアイツなのだった。(めでたしめでたし)
さて、お気に入りの器で気分のあがるモーニングにしましょう。
お、おいしい、しあわせ!
半年も無視してごめん。
まだ残っているから、今度はお雑煮モーニングにしよう。熱々のだし汁に、シャキッと感と少しのクタッと感が残った小松菜、グリルで焼き色のほんのりついたお餅と花カツオを入れて味わいたい。
他にも餅ピザ、冷やしぜんざい…いきなり妄想が止まらない。(本来は大好きなお餅)
これを機に食材の在庫チェックをしてみると
掘り出し物がたくさん出てきた。
(掘り出し物と言っていいのか?)
食材のストックは余分に持たないようにしているのだが、お土産でいただいたアジアン料理のキットや、作ってみたいレシピがあり買い急いだ製菓材料などが、買ったまま忘れ去られていた。
買い出しに行っては新しい食材をカゴに入れて
作った気になっていた。(私の悪いクセ)
このままではアイツNo.2.No.3…になってしまう…。とてもとても反省した。
まずは掘り出し物で見つけた食材たちを、目につきやすい場所に移動する。
食材をカゴに入れた時のワクワク感をもう一度思い出して 順番に使ってあげよう、と決意。
(本当は買ってすぐに使ってあげなきゃいけないよね)
子供たちが家で食事をする回数が減り、料理に対するパッションが日に日に低下していて、料理が作業になっていたのかもしれない。
冷蔵庫の残りものを消費してみて、やっつけ仕事ではなく楽しんで向き合った時、おいしくてシアワセな気持ちになった。
自分のために、夫婦の食卓ために、食材ともっと丁寧に向き合って、食べものに感謝していただきなさいな、と「アイツ」が伝えにきたのかもしれない。(んなわけないか)
飽食の時代だからこそ、食卓が好きなものに偏りがちになる。
命ある食材を残さないよう、賞味期限切れで捨ててしまうことのないよう(こんな事は当たり前のことだけど)ちゃんと選んでちゃんと食べ切る。
アイツは言った
『料理にパッション?なんだそれ。料理が作業で何が悪い。
小難しいこと言っとらんと、ただ楽しんで作ったらいいやんけーー』
そうだよね…!
収納ケースにあった
・ライスペーパー(使いかけ)
・フォー(米粉の麺)
・小豆
・黒豆
・ひよこ豆(缶詰)
・オートミール(使いかけ)
・ゼラチン
・トムヤンクンのキット
・グリーンカレー、レッドカレーのペースト
を順にいただくとしよう。
本来楽しんで料理をしていた気持ちを、取り戻すキッカケになった出来事。
こんな気持ちにさせてくれた「アイツ」に感謝したい。ありがとう♡
最後までお読みいただきありがとうございました。
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