マガジンのカバー画像

大河ドラマ『光る君へ』関連マガジン

67
大河ドラマ『光る君へ』に関連する記事をすべて収めてあります。毎週放映後の感想や参考本、また紫式部に関わる地への旅行記も更新します。
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

■大河ドラマ『光る君へ』第25話「決意」感想―そして、僕は途方に暮れる

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第25話の感想です。 いやぁ、第25話もいろいろ盛りだくさんでした。行成さまが超ブラック企業にお勤めなシゴデキ官吏だったり、ロバート実資さまが鸚鵡ちゃんに異世界転生してたり、公任さまが超公任さまだったり。 マジで見どころだらけ。 そんなこんなで、定子さまと一条天皇の悲恋に沸き散らかしている第24話の感想はコチラです。 ではでは、第25話の感想に行ってみましょう♪ ■今日の中関白家道隆さまが天に召されてから2か月。物語内の歳月で言え

■大河ドラマ『光る君へ』第24話「忘れえぬ人」感想―「寒いね」って言ったら「寒いね」って聞こえるしあわせ

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第24話の放映が……って、物語がもう既に半分公開されてしまったのですね⁈ この間、第1話だ! 道隆さまだ! と大騒ぎしていたのに。 一日が過ぎるときの体感の時間はさほど早くないのに、「1年」という単位で見ると「え、マジで?」となることしばしば……特に今年は、ご丁寧にも、梅雨前に一度「夏」がフライングしていますからねぇ。だから、余計にそう感じるのかもしれません。 というわけで、オープニングクレジットで「藤原公任 町田啓太」と公任さまのお

【写真館626】紫式部像はここにも

今日の一枚はコチラです。 今年4月に、宇治の大河ドラマ館へ伺いました。そのとき、せっかく行くのだし…と思い、1泊2日の旅にして、次の日は京都で「紫式部をめぐる旅」をしてきたのです。 今日の写真はそのときの一枚です。 ここは蘆山寺(ろざんじ)。紫式部の邸宅跡と言われ、『源氏物語』や『紫式部日記』もここで執筆したとされています。そして、この紫式部像は、受付に入ってすぐのところにいらっしゃいます。 この像を前にした瞬間、いろいろなざわめきが一気に静寂に変わりました。 もち

【写真館625】これもきっとパープルちゃん

今日の一枚はコチラです。 今年の4月に大津で行われた、大河ドラマ『光る君へ』パブリックビューイングに参加しました。そのあと、シャトルバスが出たこともあり、石山寺へお参りに行ったのです。 石山寺では豊浄殿で行われていた展示も拝見しました。この子に会ったのは、その展示を見終えたときのことでした。 2008年に『源氏物語』の千年紀を迎え、その折に紫式部をイメージされたロボット「MURASAKI」ちゃんです。身長は31センチほどで、とても愛らしい。 彼女は車輪で自走し、その動

【読書note】あなたの「光る君」はだれですか―紫式部『源氏物語』

えりたです。 今日は、大河ドラマ『光る君へ』に関わる本のご紹介です。 以前、こちらの記事を更新しました。 こちらは、長い間『源氏物語』をはじめとした、平安時代の文学を研究していらっしゃる三田村雅子先生による『源氏物語』の入門書です。「100 de 名著」シリーズですから、書店で手に入れやすいですし、また、お値段もお手頃。なので、私にとっては、心からのおすすめ本♡ これを読むと、けっこう本気で「うわぁ…『源氏物語』読みたい…‼‼」ってなるですよ。しかも、大河ドラマ『光る君

有料
300

■大河ドラマ『光る君へ』第23話「雪の舞うころ」感想ー「ありがとう」って伝えたくて、あなたを見つめるけど

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第23話も、いろいろな思いや思惑が錯綜して、ドキワクしましたね。 でも、いちばん興奮するのは「敦明親王」のご登場だな。間違いない。……と少々サンドウィッチマンのコントの入りを(え) えぇもぅ、あの頃の歴史を大好きすぎるワタクシは、おそらく世間さまがほとんど注目しないであろう敦明親王さまがすでにご誕生になっていたことに狂喜乱舞。「うわぁ…ここからまたこじれるぞぉ♡」とにやにや(をい) リアタイしているときも と叫んでいたワタクシ。公任

■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅⑧―紫式部公園へ行ってきました

えりたです。 今年2月、武生の地に【越前 大河ドラマ館】が開館しました。今年1年は大河ドラマにどっぷり浸かろうと決めている私は、開館の報に触れるや否や、越前への旅を計画し、敢行したのです。 そうして、訪れた【越前 大河ドラマ館】の様子はこちらの記事にまとめました。 とても楽しかった♡ またこの日、ドラマ館で道隆さまのパネルの前にいるときに、大河ドラマの感想記事を更新したのもよい思い出です。 第9話……直秀が「遠くの国」へ旅立ったお話でしたね(涙)どうにもこうにも道隆さ

■大河ドラマ『光る君へ』第22話「越前の出会い」感想ー一目見んとぞただにいそげる

大河ドラマ『光る君へ』第22話のラスト、ご覧になりましたか? おそらく見ていた方の大半がこう突っ込みましたよね。 「ちょっ……おまっ……日本語しゃべれたんかい!」 そもそも立ち位置的に、周明さんからは「直秀み」がじわじわっと滲んでいたのですが。あの第22話最後の場面にダダ漏れた「直秀み」が、せつない懐かしさを呼び起こさせた上に、今後のワクワク感も爆上げしてきて。 20話を超えても、ドキワク要素をこれでもかとブチ込んでくるあたり、今年の大河ドラマ『光る君へ』はほんとうに油

■大河ドラマ『光る君へ』第21話「旅立ち」感想―あなたの一日が終わるときに、そばにいるね

えりたです。 突然ですが、6月2日は「本能寺の変」が起きた日です。今でこそ、何やら年中行事のように燃えさかっていますが(え)、天正10年のこの日に織田信長公は天下統一の志は半ばのまま、現世との縁を断ち切られます。 そして、第21話で燃えさかる二条第と、火の海のなか一人静かに逝こうとなさる定子さまを見たとき、私が思い浮かべたのはこの「本能寺の変」でした。 無念さも悲しみも覆い尽くすような、生への諦念。あるいは、やっと終わることができるのだという、ほんのりとした安堵。 そ